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2014-02-12

【新入荷】2014年2月その1(Daniele Piccinin,Il Cancelliere,Arianna Occhipinti,RomanoLevi,Vacca,AR.PE.PE.)


ダエエーレ ピッチニン(左)と奥さんのカミッラ(中央)、ダヴィデ スピッラレ(左)

2月は怒涛の入荷です!!弊社の倉庫内のスペースさえ許すのであれば、今月は3コンテナー分、実に4万本(!)のワインが入庫することになります!皆さんお待ちかねのあのワインこのワインといろいろ届いておりますので、頑張って急いで文章を書きあげて、早々に皆さんにご紹介できるよう頑張りたいと思います!(すでにかなり後手後手ですが…汗)

イタリアの自由なワイン界の未来を担う1人、ダニエーレ ピッチニンの2010年ヴィンテージが全て売り切れましたので、2011年ヴィンテージをリリースさせます!2011年は、酷暑によるストレスからブドウの生りも悪く、2010年と比べて生産量は約半分となってしまったために日本への入荷量も半減しております。ですので、比較的生産量の多いビアンコロッソ デイ ムーニも、2010年ほどは長持ちしないと思われますのでお気を付けくださいね!ドゥレッラという膨大なタンニンを持ち、色的に酸化し易いブドウを、いかに酸化させずにエレガントなタンニンを抽出できるかを模索しているダニエーレ、2011年は実験的にアルコール醗酵期間中醸し醗酵を行ったキュベを1樽分造りまして、ダニエーレの個人分を除いた全量が日本に届いています。というわけで今回のモンテマーグロ、ノーマルヴァージョンと“皮ごと醸し仕込み”ヴァージョンの2種類がありまして、是非とも比較していただきたく、各1本ずつのセット販売とさせていただきます(180セット)。どのワインにも言えるのですが、2011年は物凄く暑かったという事もあり、ワインの果実味が尋常ではありません。ビアンコは熟れ熟れシャルドネがもたらしたであろう、トロピカルフルーツ感バンバンですし、ピノ ネーロに至っては頑強な果実鎧に守られ、恐ろしく内向的な状態です。今までのダニエーレのピノは、“強いて言うなら、どのワインに似ているか?”と聞かれれば、不安定な香りから始まる点(だけど将来的には凄く面白くなることが容易に想像のつく…)などがシュレールのLN012と答えていたのですが、2011年は香り的にもすでに不安定さのかけらもない!のですが、硬~~い!!セラーの奥にしまい、数年間その存在を忘れることをお勧めします。1バリックのみの生産、162本が入荷しています。モンテマーグロピノ ネーロですが、あまりにも入荷量が少ないので、マグナムも同時リリースしちゃいます!!
時代の寵児と呼ぶにふさわしいアリアンナ オッキピンティからは、ネーロ ダーヴォラ100%で造られるシッカーニョ2011フラッパートネーロ ダーヴォラのDOCG、チェラズオーロ ディ ヴィットーリア グロッテ アルテ2008、干したネーロダーヴォラで造られるパッシート、パッソネーロの2010と名人カポヴィッラによって蒸留されたフラッパートのグラッパが届いています!!チェラズオーロシッカーニョを試飲しましたが、野暮ったさの全くない、本当に洗練されたワインという印象でした。チェラズオーロパッソネーロはそれぞれ240本、120本となっておりますので限定ワインとさせていただきます。
カンパーニアのイル カンチェッリエーレからは、ジョヴィアーノ2008の最終在庫とタウラージ2008が入荷しております。ジョヴィアーノはこの価格帯のワインとしては反則的な味わい&完成度かと。タウラージ08も試飲しましたが、06と比べると荒々しいというか野太い印象がありつつも、飲み心地もあり…素敵なワインです。ペリッロ、ルイージ テッチェとこのイル カンチェッリエーレのタウラージが僕にとってのTHEタウラージです!ですが!もう一つの弊社取扱いの造り手もタウラージをそろそろ出してくるかも…お楽しみに!!
ヴァルテッリーナの真髄&良心、アールペーペからは、欠品しておりましたロッソ ディ ヴァルテッリーナの2011とヴィナイオータとしては初入荷のサッセッラ ステッラ レティカの2006年が入荷しています。アールペーペという造り手の面白い点なのですが、天候に恵まれて長期熟成に耐えうるワインができると判断した時には全生産量を長期熟成させ、逆に偉大という領域にまではいけないと判断した年のワインは全量を樽での熟成期間を短くして、リリースのタイミングを早めます。サッセッラの場合、偉大な年にはヴィーニャ レジーナとロッチェ ロッセというワインが造られ、この2つが生産されない年に造られるのが今回のステッラ レティカとなります。ちなみにそれがグルメッロの場合は、偉大な年はブオン コンシーリオ、そうでない年はロッカ デ ピーロという名前でリリースされます。熟成期間が短いと言っても、今回入荷したのは2006年。彼らにとってはリゼルヴァクラスにはあたらないのに、DOCG的にはリゼルヴァを名乗れるくらい熟成させているので、リゼルヴァを名乗っています(ややこしい!)。ロッソサッセッラも香りも味わいも開いていて非常に美味しい!!
ピエモンテのヴァッカからも欠品していましたアイテムが一通り入荷しています。アルネイスはある意味ヴィナイオータには珍しい(笑)端麗な感じで、アルカーディアは口の中で若干シュワっと来ますが味わいはなかなかに赤ワイン的、バルベーラは暑かった2011年という事もあり果実爆弾、ランゲはプチバルバレスコとでも言えそうな佇まいです。
ヴィナイオータという会社、結構頻繁に社運を賭けた勝負に挑んでいるような気がしますが、今回のは全くシャレになっていませんっ!ロマーノ レーヴィのグラッパを1000本買ってしまいました…。弊社の供給元、パルマの鬼グルメ、オッターヴィオ ヴェッキ氏は、故ロマーノと40年以上の付き合いで、地元の人に対して心を開くことが少なかったレーヴィ姉弟にとっては数少ない親友と呼べる存在でした。そんなこともありオッターヴィオは、生産量のかなりの割合を優先的に回してもらっていて、結果ヴィナイオータでもなかなかな本数のグラッパを扱ってきました。ただ、僕もオッターヴィオもロマーノ死後の蒸留所の運営の仕方には色々疑問に思うところがあり、ロマーノの死以降リリースされたグラッパは一切買っていません。圧倒的な在庫を誇っていたオッターヴィオの販売用グラッパの在庫も徐々に減り、去年秋の時点でドンナ セルヴァーティカが1000本、ハーブ入りが1000本となり(それでも凄い量ですよね…一体何本持っていたんでしょうか?)、そろそろ値上げを考えているという話だったので、500本ずつ押さえてしまったというのが今回の事の顛末になります。少しでも皆さんにお安く買っていただくためにリスクを冒しました!!!ドンナ セルヴァーティカのラベルですが、可愛いのがたっくさん!僕も買います(笑)!こちらは少しお値段をお下げすることができました。ドンナちゃん以外の手描きラベルは13本のみの入荷なので限定とさせていただきます。そしてレーヴィのグラッパの中身にだけ(笑)思い入れのある方には大変お得なプリントラベルをどうぞ!こちらは残り60本ほどですので、ご注意ください!
ハーブ入りのグラッパに関しては、心苦しくも若干の値上げをせざるを得ませんでした。ご理解の程よろしくお願いいたします。在庫が十分にあり、ご指定が可能なハーブは以下の通りです。
■ルータ単体ないしルータとミント
■リモンチーナ(レモンバーベナ)単体ないしリモンチーナとミント
■アブサン(ニガヨモギ)とミント
これら以外にも、アルケビュース(タンジー)、ローズマリー(と他のハーブ)、セージ(と他のハーブ)、ミント単体、バジリコとレモンなどもあるのですが、本数に限りがあるため、ハーブ入りグラッパを複数本ご注文いただいた場合にご用意させていただきます。
非常に高額な商品ですが、僕たちとしては是非ともレーヴィのグラッパを知っていただきたいですし、こんな職人アーティストがいたんだという事を長く語り継いでいきたいと考えておりますので、まとまった本数のご購入を検討していただけるお客様には、値引きも検討させていただきますので、ご連絡くださいね!!

文:太田 久人
99 101 nuovo14.02.12

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