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2008-01-27

最近のヒットワイン

最近とは言っても、もうかれこれ1ヶ月以上経ってるものもあったりして何飲んだのか結構忘れちゃってます・・・。
12月に入ってきたワインに関しては、造り手として別のところで書くとして、僕扱いの商品でもバックヴィンテージのもの、他社輸入のものなどで印象に残ったものを書くと、

G.Schueller GewurztraminerEichberg2000
彼のワイン、それぞれのブドウで最強ではあるのですが、このゲヴェルツは反則だ。青山の駆け込み寺、FのOシェフもこのワイン飲んだらこのブドウに関する印象が変わると思うんだけど・・・。この畑の2003年SO2なしもやばい。

Chateau Musar の白1994年 
赤は何度か飲んだことあったけど、白は初めて。美味しい。かなり美味しい。そこらかしこに熱(土地の暑さ)を感じさせる雰囲気があるのに決して重くない。後味の非常に綺麗で野暮ったくなく、ミネラル感も素敵。

Poggio di Sotto Brunello 1991
なんとファーストヴィンテージだそう。ブラインドで飲まされたがサンジョヴェーゼとは思わなかった。というか該当しそうな造り手が全くイメージできなかった。恐ろしく滑らか、鼻では進んでるようだが飲むとまだまだ若い。開けてからもう3週間くらい経ちますが、まだ残っているので時々飲むのですが、最近は不思議なベリー系の香りが出てきた。普通ワインの熟成って逆方向に行くと思うんですが・・・。持って来てくれた永島くん、貴重なものありがとう!

Canonica   Barolo 2000
これをあけた頃は僕はヘロヘロだったのですが、後日飲んでみて再確認、やっぱ美味い!!暑かった年だからか、酸もそれほどないからか、既にいい具合になってきた。これもまだ残っているので、ちびちびやっていますが、落ちる気配なし!入っているSO2なんてゼロに限りなく近いのに。カノーニカやアッコマッソのバローロを飲むといつも考えさせられることがある。それに関してはまた後日(必ず近いうちに!)・・・。

Vodopivec Terrano 1997
ヴォドピーヴェッツ兄弟が造った最初で最後の赤。カルソの土着品種テッラーノ(レフォスコ)100%。今回ノーマルボトルを開けちゃったので、僕もあとマグナム1本しか持ってない。
2003年の僕の結婚式後の食事会の時に彼が持ってきたのがこのワインで、僕も奥ちゃんもサノヨーコもその日飲んだ赤では最もビビらされたワイン。酸っぱい。すっごい酸っぱいんだけど、奥に潜むその圧倒的なミネラルが辛うじてバランスを保ってくれる。ヴィトフスカを凄いとは思ってたけど、性格には彼らとカルソという土地がすごいんだなぁと思い知らされたんだったっけ。今回飲んでも相変わらず酸っぱい、だけどなんかいい。これって盲目的な思い入れなのかな?
ただ凄い残念だったのが、3-4日後には味がストンと落ちてしまった!こんなことなら美味しいうちに全部飲んどくんだった!!

La Biancara Recioto 2003 
最近僕は、ワインに”安定感”(危うくないということ?)を強く求めるようになった。この件に関しては、タイトル”脱自然派!!美味けりゃいいじゃん宣言”(仮名)で。
このレチョート、アンジョリーノの造るノーマルのレチョートとしては初の試みで、SO2完全無添加の状態でボトリングされています。色はマルサーラのように濃いです、香りにも若干酸化由来の部分がありますが、マルサーラ同様ポジティブな要素と受け取れる程度。で、一口飲めばもう・・・そりゃもう単純に”美味しい”!甘み、アルコール、タンニンのバランスたるや・・・、そして特筆しなければいけないのが、その”普通さ加減”。何が言いたい課と言うと、開けて置いておいても普通に持つんです。
甘いワインに酸化防止剤を使わないというのはただでさえリスキーなことなのですが、無添加であるということをどの場面でも言い訳してないということの凄さ、さすが先生!といった所でしょうか。

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