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2015-07-22

【新入荷】2015年7月その3&4

皆さんは、どのようにして中~長期的予定を組まれているのでしょうか?僕の場合、目の前にある事案だけで基本手一杯で、少し先を見越してやらなければいけないことがいつも後手後手になってしまいます。ワインの仕入れも、発注してから届くまでに3か月程度かかりますし、最近では僕のイタリア旅に同行したいという方もいるので、旅程をかなり前から練らなければいけないのですが、これが本当に苦手でして…。朝まで飲んでいたかと思ったら午後には韓国にいたりと、まさに神出鬼没な西麻布の某ファンキーNさんや、ワインショップ、レストラン等複数店舗を運営しつつ、ブドウ栽培を手がけ、醸造もし、講師等の仕事をこなしつつも、全国を飛び回ってるF丸さん…彼らの無尽蔵の体力にも驚愕していますが、それ以上に、膨大な数の予定を計画的に組み立てられるという点に、感心を越えて感動すら覚えてしまいます。彼らの爪の垢がちょっと欲しいような欲しくないような…(笑)。
では、7月の新入荷ワイン案内第2弾、行きますっ!!!
本当にお待たせいたしました、ラ ビアンカーラのワインが届きました!以前もお話ししたように、2014年は雹の甚大な被害を受けたため、白ワインはマシエリ(正確に言いますと、もう1つありまして…お楽しみに!)、赤はロッソ マシエリのみが生産されました。白、赤共に13年ほどの果実味、深さはありませんが、春に試飲した段階で十分にこなれた感じがありましたので、非常に使いやすいワインだと思います。マシエリ白に関しては、生産量の半分にあたる15000本を押さえておりまして、今回は4200本が、赤も1800本が入荷しています。赤は大丈夫だと思うのですが、長らく続く“ヴィナイオータ白ワイン飢饉”の影響を鑑みて、マシエリ白は一応限定ワインとさせていただきます。
モンタルチーノのハイコストパフォーマンスワインの造り手、イル コッレのワインも入荷です。ロッソ13は、リリース後1か月ほどで完売してしまったそうです(危うく買い逃すところでした…)。ブルネッロ09は、09という年の特徴とも言える、果実味豊かな享楽的味わいの、濃いのにザクザクな飲み心地のワインです。限定とはしませんが、どちらのワインも1-2か月でなくなってしまうと思われますのでお気を付けくださいね。そして次回ですが、彼らの新しいワインが入ってきます。伝統的なスタイルを良しとする彼らにしては意外なブドウの、驚くべきヴィンテージのワインです。お楽しみに!!!

カミッロもコステピアーネも枯渇しているという殺伐とした状況下に、一服の清涼フリッザンテが!エミリア ロマーニャのフォリチェッロが造る、モントゥーニ(ないしモントゥ)100%の微発泡ワイン、ボンベンです!!モントゥーニは、ボローニャやモデナの一部の地域でしか栽培されていない品種で、病害虫にも強く、沢山ブドウを生らせるという事でかつては珍重されていた品種(Mont’uモントゥは、ボローニャの方言で、イタリア語に直すとMolta uvaモルタ ウーヴァ、沢山のブドウという意味になります)なのですが、近年ではあまり栽培されなくなっています。補糖も酵母添加も行わずに瓶内2次醗酵させたワインです。
いち飲み手としての感性を忘れない、興味、好奇心、茶目っ気たっぷりなワインを造る、アントニオ率いるカンティーナ ジャルディーノからも色々なワインが!!今回訪ねた際に初めて知ったのですが、彼らの造るワイン、全アイテムを扱っているのは、世界中でヴィナイオータだけだそうです。今や15種類(!!!)のワインを造っていますから、全種類を扱うのが難しいということは容易に想像つくのですが、彼らと取引する人たちは、僕と同じように、彼らの理念やアイデアに魅了されて扱うことを決めたのでしょうし、だとしたら、新しいワインが出れば、「大して生産量が多いわけでもないのに、アイツらはなぜに新しいワインを造ったのか?」と興味を持つはずで、そうすると、全部とは言わないまでも色々扱うことになる…というのが普通なのかと僕は思っていたのですが、そうでもないようで…。
それに対してヴィナイオータは、造り手が採った選択へのオータ個人の純粋な興味と、インポーターがワイナリーと取引をし彼らのワインを売るということは、彼らの栽培&醸造&(造るワインの種類も含めた)運営の理念、哲学を余すことなく紹介するということで、そのためにはラインナップを網羅する必要があると考える会社的方針から、こういった選択をしているのかと。
一部の「個人的に気に入った特定の銘柄やヴィンテージ」や「商材的に扱いやすい(売りやすい)ワイン」だけを扱ったのでは、この手のワイン&造り手の魅力を理解していただくことはできないのではないでしょうか?
その最たる例とも言えるのが、再入荷しましたコーダ ディ ヴォルペで造られるロゼ、ヴォルペ ローザの2012です。糖分が完全に焼けきる前に醗酵が止まってしまい、その後バクテリアが活動し、結果揮発酸が高くなってしまったワイン…。彼ら曰く、日本とデンマークのインポーターだけが購入したそう(笑)。まだ残っているとのことでしたので、全て買ってきました!このワインに関して、アントニオはこんなことを言っていました。
「なんで醗酵が途中でとまっちゃったのか、本当に理由が分からないんだよ。この年だけ特別変わったことをしたってわけでもないのに…。でも、味を補正するために他のワインを混ぜようとは考えなかったよ(※)。なんらかの理由で酵母がへそ曲げて、醗酵を止めたっていうのも、ヴォルペローザ2012の特徴ともいえるし、そうなるべくして生まれてきたんじゃないかって気もするんだよ。そもそも、SO2完全無添加で全てのワインをボトリングしようって考えに至ったのも、できる限りあるがまま、なすがままの形で瓶詰めしたいと思ったからなわけだし…。」(※法律的にも、15%まで別ヴィンテージの物を混ぜても、オリジナルのヴィンテージを表記できます。つまり、このケースでは2013の優等生ヴォルペローザを入れて、揮発酸と糖分を下げるというオプションもあったということかと。)
ふ、深いぞアント(アントニオの愛称)!これからの季節でしたら、かなり冷やし気味したりしても良いかもしれませんね。
カジュアルライン、ヴィーノ ビアンコ(2013)ロッソ(2013ベースで07&08少々)タララ2011アダム08(最高!)、ガイア12ロザート フリッザンテ13(前回、入荷量があまりにも少なくて、僕も飲めてません…)の現地最終在庫が、レ フォーレ11も追加入荷、そしてアンフォラで仕込まれる白、ソフィア(フィアーノ)の13年、ドロゴーネ09ヌーデ06が新顔となっております。
再入荷ワインに関してですが、彼らがワイナリー創設以降初の値上げに踏み切ったため、弊社的にも若干の値上げを余儀なくされました。同ヴィンテージの場合、できるだけ価格はいじらないようにしていたのですが、彼らのように、次ヴィンテージのリリースが現行ヴィンテージが終わった段階というイレギュラーな形を取る造り手の場合は如何ともしがたく…ご理解のほどよろしくお願いします!!!!

文:太田 久人

127 129 nuovo15.07.10

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