toggle
2022-05-20

【新入荷】2022年4月その2(L’Acino,Montesecondo,La Calabretta,Monastero di Vitorchiano,De Bartoli,Natalino del Prete,Francesco Brezza,Pierpaolo Pecorari ,AR.PE.PE. ,Possa,Daniele Portinari)


まずはカラーブリアのラーチノ!欠品していたワインの新ヴィンテージが2つ、そして新しいワインが1つ届いているのですが、スタンダードラインのワインで現行ヴィンテージが終売間近のものが2つありまして、この機会に新ヴィンテージを出してしまうことにしました。詳細は下記の通りです。

ラーリオ デル アージノ2020:グレーコ ビアンコで造るワイン。同価格帯の他の白、コーラ ビアンコやジラモンドと比べると、物凄いインパクトのある外見(ラベル)なのに、性格(香り&味わい)的にはおとなしいワインという印象でしたが、この2020は…かな~りファンキーです(笑)。

過去のヴィンテージと比べると、香り的には表現力がある気がするのですが、やや微発泡、揮発酸、数日後にはやや還元するなど、弊社ラインナップの中で例えるなら、ルーシー コロンバン的なワインとでも言いますか…。大量入荷していますので、そんなこと言っている場合ではないのですが、長い目で見ていただければ、化ける瞬間に皆さんも遭遇することかと!ちなみにですが、6月の雹や7~8月の酷暑(42~43℃にも達した日があったそう…)などにより、本ワインの2021ヴィンテージはないそうです…。

マントニコス2018:高樹齢のマントニコ ピント100%で造るワイン。例年、リリース当初から良い感じで開いているというのがオータのこのワインに対する印象。未試飲なので、これ以上はノーコメントで(笑)。

G(ジー)2018:グアルナッチャ ビアンカ100%のワイン。外向的なマントニコスに対してやや内向的なGですが、ディーノは今回の2018のことを、“格別に面白いワイン”と評していました。オータも楽しみ!

コーラ ロッソ2019:リリース当初は暴れていることが多いこのワインですが、2019は無茶苦茶端正です!揮発酸とも無縁、抜栓後の安定感も素晴らしいです。2018年よりもボリューミーなのですが、ステキな酸の下支えもあり野暮ったさは皆無。最高に使いやすいワインだと、オータは自信をもって断言させていただきます!

ガイジン2020:ガイジンって…(苦笑)。2007年にフリウリ軍団&コステ ピアーネが初来日した際、札幌で路面電車に乗ったのですが、下校中の小学生一群が彼らのことを見て、あからさまな好奇心と共に「おお、外人だ!」と言葉を発します。“ガイジン”が自分たちのことを指していると察したカステッラーダのニーコは、オータからその意味を聞いてとても感銘を受けていました。実際、“外人”という認識の仕方は、島国ならではのもの。国境が時代とともに変わったり、新しい国家が生まれたりなくなったりもしてきた大陸では、人種も文化も混交して発展したという背景もありますから、“内と外”という線引きそのものが意味をなさないわけで…。と、全然ワインと関係のない話をしてしまいました…(笑)。

で、このガイジンというワインですが、2020年から借り始めた、石がゴロゴロしている区画に植わるシラーで造ったワインになります。ここまで書けば皆さんもお察しのように、シラーというカラーブリアとは何のゆかりもない品種で造ったワインなのでガイジン…。ヒゲもじゃもじゃで図体的にもインパクトのあるディーノも、来日した時にどこかでガイジンと言われ、その言葉が強く印象に残っていたため、今回の命名に至ったのかと…。日本語の名前にしたからか、半強制的に全量買わされてしまいました(笑)。アルコール度数的にも、12%弱と非常に軽やかな仕上がりとなっております!

 

トスカーナのモンテセコンドからは、欠品していた3ワインが入荷です!スペイン製のアンフォラで皮ごとの状態で6~8か月醗酵&熟成させた白ワイン、ティン トレッビアーノは2019が、ワイナリー名がワインの名前ともなっているフラッグシップ的ワイン、モンテセコンドは2020キャンティ クラッシコは2019が入荷です。

同じキャンティの生産地域であっても、明るく享楽的雰囲気のパーチナに対し、クールで内向的なモンテセコンド…(ワインだけじゃなく、造り手もそんな感じなんです(笑))。どちらかというと難解な部類に入るのかなと思うのですが、そんなオータの予想に反し、モンテセコンド(ワイン名)とキャンティは、今のところサクサク動いてくれています(ありがとうございます!)。モンテセコンド2020は、360本しか買えなかったので、早々になくなることが予想されます。お気を付けくださいね!

絶賛販売中の他5ワインもよろしくお願いします!

 

シチリアはエトナのラ カラブレッタからは、グリッロで造る白、カラカラ ビアンコ2020と、ダイレクトプレスしたネレッロのモストで造るロゼ、ロザート2020と、標高1000mの区画でとれるピノ ネーロの2019ヴィンテージが入荷です。全て未試飲なので何とも言えませんが、分析表を見る限り、ピノ ネーロ2019は2018のようなモンスター級の濃密さはないようです。ま、2018のようなアルコール度数16%近いピノ ネーロっていうのが、普通じゃないわけですが…(笑)。

 

ラツィオ州のヴィトルキアーノ修道院からは、2020ヴィンテージのワインと2021年物オリーヴオイルが届いています。この価格帯のワインとしては、ヴィナイオータを代表する白になった感のあるコエノビウムは、なんと6000本が入荷です。ガンガン使っていただけますと、今後も大量入荷の控えている弊社としては、ひじょおおおおに助かります。是非!皮ごと醸した白、ルスクムとチャーミングな赤、ベネディックは、それぞれ420本の入荷となっており、瞬殺が予想されます。

香り高く、でも辛すぎないオリーヴオイルも是非!

 

オータ認定ワイン世界遺産なデ バルトリからは、欠品していた6ワインが入荷です。「絶対切らさず、ずーっとオンリストしよう!」と心に誓っていたヴェッキオ サンペーリですが、オータの予想を超えた皆さんのご愛顧により、入荷が間に合わなくなるように…(嬉涙)。

ですが、今回入荷したのは2021年ボトリング分の現地最終在庫で、240本しかご用意がありません…。次回引き取りもこれから準備しますが、かなり間があいてしまうと思いますので、切らしたくない方はお早めに押さえてくださいね!他の新入荷ワインに関しては、リスト部分を参照していただくとして、ヴィンテージ変更の5ワインに関して一言コメントを。

インテジェル ズィビッボ2018(現行販売中):ワイナリーに隣接する畑の二番生りのズィビッボをアンフォラで醗酵&熟成させたワイン。オータは、香りだけでこのワインに恋をしました。ジビッボですので、甘やかな香りなのですが、典雅さやキレも持ち合わせていて…。揮発酸も少々あったりしますので、今までで一番攻めた味わいとも言えるかもしれませんが、高次元でバランスが取れていて、ただただ美味しい…。すでに在庫100本切っていますので、お早めに!

インテジェル グリッロ2017(現行販売中):グリッロをアンフォラで皮ごと醗酵&熟成させたワイン。これも違った意味で面喰いました。このワインの向こう側にヴェッキオ サンペーリが垣間見えるんです!!!最初のヴィンテージ(2006か2007だったような…)からこのワインを追っていますが、こんな感覚に至ったのは初めてのこと。

一瞬脱線します。以前、彼らの蔵から発掘!された、ジョセフィン ドレ1998というワインを120本ほど輸入したことがあります。言うなれば、“酸化的熟成を施す前にボトリングしたヴェッキオ サンペーリ”だったのですが、ボトルで20年以上寝かせたことで、それなりに酸化熟成していて、それはもうステキなワインで…。今回のインテジェル グリッロ2017を飲んだ瞬間にオータの脳裏にフラッシュバックしたのが、まさにこのジョセフィン ドレだったんです!寝かせておいたら、ヴェッキオ サンペーリになるかも?

マルサーラ ヴィーニャ ラ ミッチャ2017:果実味に軸足を置いた、彼らが造るマルサーラの中で最もキュートなワイン。

ブックラム ソーレ ディ アゴスト2017 (750ml)&2018 (375ml):2015が終売しましたので、2017 (750ml)&2018 (375ml)を同時リリースします!2018は、うっかりしていたら750mlを買い逃してしまい、375mlだけが届いたのですが、甘口ワインとしては手に取りやすいサイズ感なので、これはこれでニーズがあるのではと考えまして、両ヴィンテージをリリースすることにしました。2017は酒精強化か?と思うほどに屈強、2018は心地よい酸もあり、サクサクです~!

ソーレ エ ヴェントなどの非酸化熟成ワインですが、2021ヴィンテージがそろそろボトリングされる頃だと思いますので、仕入れを急ぎます!

ヴィンテージ変更をしたワインがいくつかあるので、ここでご紹介させていただきますね。

 

プーリア州のナタリーノ デル プレーテプリミティーヴォで造るワイン、ナタリ2018が終売間近なので、2019をリリースすることにしました。2017ヴィンテージからの取り扱いなので、今回リリースする2019が3ヴィンテージ目という事になるわけですが、これほどまでに個性に違いの出ている3ヴィンテージは本当に珍しい気がします。2017は、誰しもがワインの中に太陽を見出せるほどにパワフルなヴィンテージで、プリミティーヴォという品種に我々がイメージ&期待する要素が余すことなく表現されているワインでした。

に対し、2018年は天候的に非常に厳しい年で、どのワインにもその痕跡はしっかり見て取れると思うのですが、ナタリ2018はネガティブな要素になりかねない“軽さ”や“薄さ”が、プリミティーヴォが持つ強い果実味と絶妙に融合し、それはそれはステキなワインに…。ブドウが爆ぜて、畑で酢酸的醗酵が始まってしまっている悲しい現場を目撃したオータとしては、「あんな酷い年/ブドウでも、こんな美味しいワインが出来るんだ!」と目から鱗的体験をさせてもらったワインです。

2018があまりにも厳しい年だったので、オータは「ナタリーノたちにとって、2018よりも酷い年なんてないはず」と信じ込もうとしていたのかもしれません。ですが結果から言うと、2019は2018よりも厳しい年で…。プリミティーヴォは、どちらかというと“目鼻立ちのしっかりした”タイプのブドウだとオータは考えているのですが、2019はそのプリミティーヴォ感さえ希薄で…。あ、お断りしておきますが、ワインとしては一切破綻していませんし、普通に美味しいです。ただ、ヴィンテージの個性が土地やブドウの個性を遥かに凌駕したワインなだけで…。ワインがヴィンテージ、テロワール、ブドウの3ピースで構成されるバンドなのだとしたら、ナタリ2019は、ヴィンテージという楽器の美しさを引き立たせるために作られた曲と言えるのかもしれません。

 

決して派手なワインではないのですが、確実にファンを掴んだ感のある、ほんまもんのビオディナミスト、ブレッツァフレイザ2018が終わりましたので、2019をリリースします。抜栓直後はやや還元気味な香りから始まるのですが、さほど気にならず、むしろ旨味の一端を担っているような感じもあり…。ワイルドさや荒々しさが持ち味のフレイザですが、このワインはひたすらエレガント!

トリンケーロやカーゼ コリーニのような押し出しの強いワインではないので、イメージしづらいかもしれませんが、ブレッツァのワイン、熟成させても素敵ですよ!先日開けたフレイザ2005のえげつなさたるや…。

 

フリウリのペコラーリのクリュ物のピノ グリージョ、オリヴァース2016が終わりましたので、2018をリリースします。リッチだった2016と比べると、軽やかな仕上がりのようです!

 

古き良きヴァルテッリーナの継承者、アールペーペロッソ ディ ヴァルテッリーナ2016が終売しましたので、2017をリリースします。2017年はイタリアの各所で酷暑の夏だったヴィンテージなのですが、ヴァルテッリーナもご多分に漏れずなのか、香りも味わいも例年とは違い肉感的な印象です。

 

チンクエテッレの希望の星、ハイディ ボナニーニのポッサロゼ ダムール2019をリリースします!抜栓直後は、香りもそれほど立たず、味わい的にも酸が際立つスレンダーな印象なのですが、時間が経つとモスカート ロッソ由来のアロマティックさが顔を出し、味わい的にも先ほどまで感じていた酸味はどこへやら…なかなかなツンデレぶりですので、皆さんも是非振り回されてみてください(笑)。

あ、現在販売中のロゼ ダムールの弟分的ワイン、ブリオ ダムール2020ですが、酵母がご機嫌を損ねちゃったのか、微々微々発泡となっております。どうか寛大なお気持ちでご笑飲いただけますと幸いです!

 

ダニエーレ ポルティナーリのメルロー&カベルネで造るワイン、ナンニ2015が終売しましたので、2016をリリースしております!このワインの後味が持つ佇まいは、もはやこの価格帯のものではございません!お茶の旨味のような、甘い澱の雰囲気とオータは表現しているのですが…。ホントに凄いワインなので、騙されたと思って是非!

動きが早くなった時に飲み頃を迎えることで有名(?)なピエトロビアンコですが、2018がすっごく良くなってきました!味わいが開くのも、売れ行きが良くなるのも、もうしばらく先だと高をくくっていたオータ、次ヴィンテージの仕入れを忘れておりました!急ぎます!

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

 

関連記事