【新入荷】2022年5月その1(Casa Coste Piane,Fonterenza,Radikon,Gravner,Il Cavallino,Ezio Cerruti,Nicolini,Bressan,Cantina Giardino,Le Boncie,Arianna Occhipinti,La Calabretta,De Fermo,Lasserra)
先日、取引先の酒販店さまが弊社ワインの試飲会を企画してくださったので、福岡に行ってきました。まだ正当な評価を得られていない造り手のワインばかりのマニアックな試飲会だったのですが、沢山の方にお越しいただきました。自社企画の試飲会をほとんど全くやらないことで悪名高いヴィナイオータですが、ゾーンや造り手を絞って飲んでいただくのは非常に意義深いなぁと再確認させていただきました。ご指名いただければ、どこでも(?)馳せ参じますので、声をかけてくださいね!ただ、オータが伺う際は、皆さんのご意向を伺いつつも完全には副う事のない、でもメッセージ性だけはやたらと強い内容で臨ませていただきます。あと、ご質問に素直に答える事があまりないことも予めご了承ください(笑)。
今年は、秋あたりにちょっと面白い試飲会をする予定ですので、そちらも楽しみにしていてくださいね!
福岡滞在中、いろいろな方からオータが取り組んでいる竹切りや竹炭作りへのコメント&質問がありました!ちゃんと読んでもらっていて、嬉し~!皆さんからの反応で気分を良くしたところで、続きを書いていきたいと思います!
前回は、環境改善のための竹切りの話でしたが、今回は竹炭作りの意味や効果についての話です。
竹林から切り出した竹は竹炭にします。竹炭は多孔質構造なため、様々な物質を吸着する機能を持っています。だだ商店だだ食堂もオータ家も生ごみでコンポストを作っているのですが、生ごみに竹炭をかけることで、生ごみの水分を炭が吸収し、腐敗よりも醗酵が起こりやすい状況をつくり出してくれます。加えて、竹炭には臭いを吸着する性質もありますので、脱臭も期待でき、竹炭の多孔質構造は微生物にとっては格好の棲みかとなるため、旺盛な醗酵も期待できるように…。
竹炭は、素晴らしい土壌改良剤にもなります。豊かな微生物環境を創出する一助を担ってくれ、土地の保水力も上げ、その逆に水はけも良くしてくれます。微生物が活発に活動してくれれば、土壌の団粒化が促進され、保水性、透水性、通気性がさらに高いレベルで安定するようになり、あらゆる生物(植物含む)が生育しやすい土中環境がつくられますから、結果として農薬や施肥に頼らない農業が比較的容易な環境に…。
さらに竹炭作りは、上記のような良い効果をその土地に局地的にもたらすだけではなく、炭素固定という、今後は全世界的に取り組んでいかなければならない課題の解決策にもなり得るのです!人類が工業化を進め、多量の化石燃料を燃やすようになって以降、大気中の二酸化炭素濃度は、工業化以前と比べ4~5割増したそう。未だ科学的には証明されていませんが、地球温暖化やそれに伴って世界各地で頻発するようになった異常気象は、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの排出量の増加によって引き起こされていると一般的には考えられています。この流れに歯止めをかけるべく、国家レベルでも21世末までに温室効果ガスの実質排出量ゼロを目標に掲げたのがパリ協定。実質排出量とは、化石燃料の燃焼などの人為的な発生源による排出量から、森林等の吸収源による除去量を差し引いたものを指します。
排出量はそのまんまですので難なく理解できるでしょうが、“森林等の吸収源による除去量”に?が付く人はいるかもしれません。
植物は、大気中から吸収した二酸化炭素と根から吸い上げた水を原料として光合成をおこない、糖を生成します。その糖が様々な化学変化を起こし、樹木を構成する主成分へと変化することで、樹木は成長していきます(樹種を問わず、木を構成する90%以上の成分が、炭素、水素、酸素から構成されています)。当然のことながら、樹木が大きくなればなるほど炭素を固定していることになるわけですが、とある樹齢に達すると、成長量が衰えるため、炭素固定量も減少してしまいます。ですので、森の中の世代交代を促すべく、適度な間伐を行う必要があります。間伐した木を、木材や木製品として利用すれば、一部の炭素を相変わらず固定していることになりますし、(伐採されたことで)一時的に炭素固定量の減ってしまった森でも、次世代の木々が育ってくれば再び炭素固定量は増加傾向に…。
全ての竹を切ってしまうわけではないですし、日本のような温帯地域で生育する竹は地下茎から別の芽を出し、タケノコ→竹へと成長します。加えて、竹の驚くべき成長スピードは皆さんもご存じの通りですので、一瞬で元の固定量に戻るわけです。仮に間伐を進めていた林での竹の猛威が収まったとしても、他の樹木が育つ森になれば、それはそれで炭素固定を促進していることになりますから、その時は次の竹やぶの整備を始めればいいわけです。
で、オータの場合は竹製品を作るほどの甲斐性もないので、全て竹炭にしてしまいます。もちろん、炭を作るために竹を燃やせば、二酸化炭素を大気に放出していることになるわけですが、それはもともと竹が大気から取り込んで固定していたもの。炭≒炭素ですから、竹炭がちゃんとできているのなら、竹が固定していた炭素の一部を大気に戻さずに済んだことになります。そして炭に含まれる炭素は、微生物の力をもってしても分解しづらいもののようで、土に撒いたとしても半永久的に固定された状態でとどまります。
地球温暖化や昨今の異常気象と温室効果ガスとの間の因果関係に関しては、完全には証明されていないと先に書きましたが、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が、作物に含まれる微量栄養素の含有量の減少を助長することは、ほぼ科学的に証明されているそう。“栄養素が豊富=味覚的においしい”などと短絡的に考えているわけではありませんが、様々な要素が豊富に含まれている方が、味わいが複雑になりそうだと考えてしまうのはオータだけでしょうか?味わいのことは一旦置いておいたとしても、“食べる=生きる”なわけですから、栄養価が高いのに越したことはないはず。
荒れた竹林の環境改善を進めることで、自らの住環境を良くすることにもなり、副産物の炭が豊かな微生物環境を創出し、農薬に頼らない農業をより容易なものとしてくれ、炭素固定によって進む二酸化炭素濃度の減少が、異常気象イベントの頻発を抑える事や我々に高栄養価の作物をもたらしてくれる…。
つまり、オータが竹を切り、炭を作ることで、ゲリラ豪雨、遅霜や酷暑など、オータが愛する造り手たちの土地で起こる異常気象イベントの頻度が減り、ブドウもより味わい深くなるかもしれない…。こんなオータの夢想を荒唐無稽という人もいるかもしれませんが、何もアクションを起こさないよりは、何かを始めた方がマシだという事に異論の余地はないのかと。
目の前にあるワインが持つ美味をただ享受する(やや過激めに表現するなら、“無責任に楽しむ”)だけではなく、我々の心がけや行為が未来の美味を守ることにもつながるのだという意識をもって日々を暮らす方が、より意義深いワイン人生になるとオータは思うのです。
カーサ コステ ピアーネの2019ヴィンテージのワインがすべて売り切れました
ある程度の収量があり、なおかつそれをするだけの意味があると判
フランチェスカ&マルゲリータ双子姉妹のフォンテレンツァの20
●ビアンコ2020:トスカーナ州の海沿いにある最南端の町、カ
●ビアンコスピーノ2020:彼女たちが仲良くしているキャンテ
●レ ラガッツェ2020:モンタルチーノ南部にある、アミアータ山の
●ペッティロッソ2019 (L.2019):上記レ ラガッツェと同じ農家から買い付けたサンジョヴェーゼ(80%)
ラディコンのメルロー2004が終売しましたので、2006をリ
グラヴネルのリボッラ2010が終売しましたので、2011をリ
シャルドネやソーヴィニョンのようには度数の上がりづらいリボッ
去年9月に入荷していたのですが、うっかりリリースするのを忘れ
ルイーノ2003も残り30本程となっております!
じわじわと火がついてきた感のある、サウロ マウレ率いるイル カヴァッリーノのワイン。欠品していたワインが入荷してきました
しかし、丘陵地の高樹齢ガルガーネガで造るプリ2018だけは、
Mr.モスカート、エツィオ チェッルーティの新着からは、4ワインをリリースします。詳細は
●リ フォル2020(L.R020/021/2):ステンレスタンク
●リ フォル ローザ2020(L.RR20/21/2):リ フォル用のモスカートに、少量のフレイザ2020(ワイン名的に
●フォル ゼロ2019(L.Z19/20):辛口&スティルに仕上げたモ
●マック フォル2019(L.19/21):セメントタンクでの2週間の
どのワインも在庫潤沢ですが、再入荷予定があるのはフォル ゼロのみとなっております!絶賛販売中のフォル2018、ロッソ
フリウリのニコリーニが造るモスカート ディ イストリアで造るワイン、エウジェーニオ2017が終売しました
そして、待てど暮らせど終売しない赤ワインの新ヴィンテージと、
まずはピッコラ ネーラ2017(L.01.2018)!まあまあ濃い色を呈して
ボルゴーニャ ネーラという名のスーパーマイナー土着品種で造るロッソニコリー
ブレッサンのエゴ2014が終売、そしてピニョル2003が終売
同一区画に植わる土着品種のスキオッペッティーノと、外来種であ
ピニョルは、フリウリを代表する偉大な黒ブドウ品種であるピニョ
そんなこんなで、2004が満を持してのリリースです!14年近
2月にリリースしました白ワインが軒並み品薄となってきています
カンティーナ ジャルディーノが造るカジュアルラインのワイン、ヴィーノ ロザート2019とヴィーノ ロッソ アンフォラ2016が終売、ヴィーノ ロザート アンフォラ2018が終売間近という事で、それぞれ新ヴィンテー
●ヴィーノ ロザート2020(L.S2020S) (1500lml):ごく僅かではありますが、昨今の彼らのワイ
●ヴィーノ ロザート アンフォラ2019(L.A2019S) (1500ml):上記ロザート2020とは異なり、極めて品行
●ヴィーノ ロッソ アンフォラ2017(L.A2017R) (1500ml):酷暑の影響からか、多くの造り手が完全発酵に
レ ボンチエのレ トラーメも終売しましたので、2017をリリースします。ブドウ
アリアンナ オッキピンティのイル フラッパート2017が終売しましたので、2018をリリースし
ラ カラブレッタのカッリカンテ2019が終売したので、2020を
アブルッツォのキラキラ家族、デ フェルモからは絶品柔らかひよこ豆とスパゲッティ、そしてヴィト
そしてそして、息子たちの代になっても、周りを混乱の渦に巻き込
同一商品が入り数違いの箱で届くという事以外、今のところ目立っ
*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
【新入荷】2023年2月その4(Arianna Occhipinti,Le Boncie,Gravner,Nicolini,Possa,Il Moralizzatore,Stefano Berti,Colle Florido,Natalino del Prete,L’Acino,La Calabretta,Stefano Legnani) 【新入荷】2023年1月その4(Luigi Tecce,Conti,Daniele Portinari,Montesecondo,Alberto Anguissola,La Collina,Natalino del Prete,Camillo Donati,De Fermo,Borgatta,Arianna Occhipinti) 【新入荷】2022年9月その1(Radikon,Gravner,Bressan,A Maccia,Daniele Portinari,Arianna Occhipinti,Trinchero) 【新入荷】2022年7月その4(Lucie Colombain,Stefano Legnani,Arianna Occhipinti,Natalino del Prete,Nicolini, Ezio Cerruti,Colle Florido) 【新入荷】2022年4月その1(Arianna Occhipinti)