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2022-12-23

【業務店様向け】「ラベル不良」に関する弊社スタンスについて

あまり面白くない話ではあるのですが、食品業界が抱える普遍的な問題で、誰かが動かなければそれまでの慣習が惰性的に続いていくだけで、最終的は誰も得しない事な気がしますので、この場を借りて今後のヴィナイオータのスタンスを表明させていただくことにしました。

お題はズバリ「ラベル(外装)不良問題について」です。

しばしば弊社のお客様から添付写真と共に、「ラベル不良のボトルがありました。対応お願いします。」という由のご連絡を頂くことがあります。この種のご指摘は、特にネット販売をされている酒販店さまから頂くことが多い気がします。実際、全てのお客様と顔の見える関係性を構築することが不可能に近い業態ですし、想定されるあらゆるクレーム要素を排した商品だけを取り扱いたいと考えるのも弊社としても十分に理解できますから、できるだけ“万全な”ボトルを選び、細心の注意を払って梱包作業をしているつもりなのですが、それでもラベルに擦れや破れなどが生じてしまうケースがあります。

そのラベルが、ほぼ真っ二つに裂けていたり、ラベルに記載されている主要情報(ワイン名、造り手名、ヴィンテージなど)が解読不能なまでに破損しているのならば、“ラベル不良”と認定すべきだと思うのですが、主要情報が記載されていない部分の多少の欠け、擦れやインクの滲み等に関しては、今後はご容赦&ご容認いただければと考えております。

弊社取り扱いの造り手は、小~中規模なところばかりですので、ヒューマンエラーもまま起こります。ラベルとは全く関係がありませんが、○ッサイアというワインで有名な造り手の12本入りの箱の中にワインが10本とか11本しか入っていなかったことなど、今までに何十回となくありましたし(他のどの造り手よりも付き合っている年数も長いですし、買っている本数も多いからかも?と、その造り手の名誉のために一言書き添えさせていただきます(笑))。

ラベルに関わるケースだと、

・ボトルを箱に詰めようとした際に、仕切り紙でラベルを傷つけたり、印刷が擦れたりする
・ボトルにきっちり結着していなかったラベルが、仕切り紙にくっ付いて破れる

など、同じ箱詰め作業に携わる者として仕方ないなぁと思うケースあれば、

・表ないし裏ラベルのどちらかしか貼られていない
・ラベルが逆さまに貼られている
・(少しずれた状態で)2重に貼られている
・ラベルそのものが貼られていない

など、「それくらい気付いて、そっち(造り手側)で、はじいてよ!」と言いたくなるようなボトルもあったりします。

とはいえ、明らかに問題のある外装であったとしても、よほどの本数&頻度でない限り弊社から造り手に文句を言う事はありません。なぜかと言えば、中身には問題がない(抜栓して、ブショネでない限り…)わけですから、僕達スタッフ間で飲むなり、オータ個人ストック分に回すなりすれば良いと考えているからで、それでもまだ余るようならば、ご理解いただける方に“訳あり品”として若干お安くして売れば良いわけで…。

に対して、欧米人(造り手)的には“全然OK”としている多少の欠損程度のものを、パッケージングの美しさや外装の完璧さに少々神経質すぎる国民である僕達日本人は、何も考えずに“NO!”としてしまっているような…。

虫食いのある菜っ葉、少々傷がある果物、曲がっているキュウリ、そして宅配便の少々の遅れなど…、もちろんないに越したことはないわけですが、「そういうこともあるよね」くらいには思っておかなければ、社会全体がどんどんギスギスしてしまうのではないでしょうか?

今回こういった方針を採らせていただく背景には、ラベル不良がワイン本体(中身)に影響を与えることはないという自明な事に加え、物流を利用する回数をできるだけ減らしたいという想いもあります。

交換対応をする場合ですが、運送業者にラベル不良の引き取りと良品の再配送の依頼をせねばならず、それが意味することは、1箱の中に入っていた1本のラベル不良のために合計で3回(3箱分)の輸送を行うという事で…。コスト面でもナンセンスな気がしますし、ただでさえ物流過多で常にパンク寸前の宅配業者さんに2箱分余計に仕事を作るというのも、彼らが提供してくれるステキなサービスを享受したいはずの僕たちが、僕たち自身の行為で、それ(行き届いたサービス)を受けられなくなる可能性を増させているという事も忘れてはいけないのではないでしょうか。

もちろん、ワインのイメージを著しく損なうラベル破損、汚損に関しては、交換対応させていただきます!もちろんこういったケースでも、(交換ではなく)引き取って頂けた方が、我々が愛してやまないナチュラル ワインの根底に流れる理念同様に、“ヒトにも環境にも優しい”というのは言うまでもない事かと…。あ、当然のことながら少々のお値引きはさせていただきます!

●例
1:ラベルが二重に貼られている、ラベルが貼られていない、ラベルが逆さ

→(送ってしまうことは無いと思いますが、、万が一送ってしまった場合は)交換対応いたします。(二重や逆さのものは、受け取る人によってはエラーコインのように喜んでもらえるケースも??)

2.端が欠けていて、文字にかかっている

→弊社的にはセーフとしたいところですが、文字部分やロゴが損傷しているものについては対応いたします。(なるべく交換以外の方法で対応させていただけますと幸いです!また、特に飲食店の皆様におかれましては、問題がないようならそのままお使いいただけますと・・)

3.ラベルがすれている、しわが入っている、端が小さく欠けている

→程度によりますが、特にイルヴェイのようなカジュアルな普段使いのものはご容赦いただけますと。。弊社的には贈答用でない限り、上記写真のレベルであればセーフとしたいところであります。。。

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