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2023-07-19

【新入荷】2023年6月その2(La Visciola,L’Acino,Francesco Brezza,Nicolini,Gravner,Mlecnik,Cristiano Guttarolo)

ラツィオ州のラ ヴィーショラが買いブドウのチェサネーゼで造るワイン、ヴィチナーレ2018が終売、そして2017年の自社畑のチェサネーゼもクリュによっては残り数十本となったので、新ヴィンテージ、ヴィチナーレ2019クリュものヴィニャーリ, ユ クアルト , ユ ラッターロ,モッツァッタ2018をリリースします。ヴィチナーレ2018には本当にビックリさせられましたが、2019も滅茶苦茶美味しいです!

そして自社畑のブドウで造る、クリュものチェサネーゼ4種の2018ヴィンテージですが、ヴィチナーレ2018同様、素晴らしい質感のワインたちです。タンニンの質やワインとしてのボリューム&奥行があるものを“強い”と表現するとして、各クリュを強さ順に並べると、

ヴィニャーリ<ユ クアルト<ユ ラッターロ<モッツァッタ

というのがオータの見立てになります。ヴィニャーリ&ユ クアルトは、もうすでに抜群の表現力がありますが、ユ ラッターロはもう少々、モッツァッタは更にもう少々待ってあげると、えげつない音を奏でてくれることかと!

本人たち的には、2018ヴィンテージの以前と以降で何かを変えたとか何かが変わったといった意識はないそうなのですが、オータは、2018以降のヴィーショラはステージが何段か上がった感がある気がしています…。

 

カラーブリア州のラーチノのロゼ、アーソル2020が終売、コーラ ロッソ2019とトッコマリオッコ2013が終売間近という事で、それぞれ新ヴィンテージをリリースします!

赤みたいなロゼな事が多いアーソルですが、2021は色調的にも味わい的にもロゼらしい感じです。

コーラ ロッソ2019もステキな飲み心地でしたが、2020も濃いのに軽い!

トッコマリオッコ2015は、2013よりも熟成感があり、とてもアダルトな雰囲気。即戦力として是非!

 

ワインも人柄も誠実としか言いようのないピエモンテのフランチェスコ ブレッツァバルベーラ デル モンフェッラート2020が終売間近になったので、2021バルベーラ デル モンフェッラート スーペリオーレ2020をリリースします!

バルベーラ2021は、青春まっしぐら!的な溌剌さが眩しくてとても正視できないオータのようなオッサンだと、気圧されるレベルのムンムンした果実味が…。この夏を過ぎれば、多少落ち着くと思いますが、青春まっしぐら!にキュンキュンしたい方は是非今飲んでみてください(笑)。

に対して、スーペリオーレ2020は、バルベーラ2021とひとつしか年齢が変わらないのに、とてもとても落ち着いています。

 

オータの買い過ぎが原因で、複数ヴィンテージを在庫してしまっているニコリーニのワインなのですが、じわじわと勢いが増してきたような気がする今日この頃…。

彼らがスロヴェニア側に所有する畑の白品種を混醸したワイン、アンブロージア2018が終売、そして彼らのトップキュヴェと言っても過言ではないマルヴァジーアの2017が残り120本程となり、そしてそしてレフォスコ2014がやっとのこと残り30本ほどとなりましたので、各ワインの新ヴィンテージをリリースします。

アンブロージア2019ですが、抜栓直後はちょっとおとなしいかな?と思ったのですが、後日(1週間以上後…)試飲してみると、香りも味わいも思いのほか出ていました!へたれた様子も一切なかったので、グラスワインに最適かと!

マルヴァジーア2018も、2017ほどのボリュームはありませんが、香りも味わいも十分すぎるほど芳醇です!

レフォスコ2014は、もともと鋭い酸が特徴の品種な上に、雨がちなヴィンテージということもあり、周りを寄せ付けないほどに切れ味のある酸を持ったワインで、売れ行き自体も非常にゆっくり。そのせいもあり、まだかまだかと出番を待つ新ヴィンテージが6つ(!!!)控えているという事態に…。ニコリーニ曰く、日本以外の場所でも彼らのワインの中で一番苦労していたのはこのレフォスコだったそうで、2020ヴィンテージを最後に樹を抜いてしまったそう…。野暮ったいまでにコッテリしたお料理とかとは抜群の相性を見せるワイン/品種ではあるのですが、世界中の食嗜好が軽い方向に向かっている中では、居場所を見つけるのが大変だったのかもしれません。この地域を代表する品種なだけに残念な気持ちにもなりますし、彼らに栽培し続けてもらうための後押しが出来なかったことがとても悔しく…。とはいえ、覆水盆に返らず…ですので、今弊社に残っているワインをより多くの方たちに楽しんでもらうよう、熱苦しく伝えていければと考えております…。

というわけで、レフォスコ2015ですが、2014とはかなり対照的な味わいで、品種の特徴である酸をマスキングしてしまうほどにリッチな果実味が!もちろん最後(アフターテイスト)は酸っぱいのですが…(笑)。これからの季節ですと、バーベキューとかで脂の乗った部位とかを焼いた際に、ちょっと冷やしたレフォスコなんて最高かもしれません。

 

グラヴネルリボッラ2013も順調に動いているのですが、リスト上に白が数えるほどしかない状態ですので、ネタを増やすべく2014もリリースすることにしました!2013年ヴィンテージですが、フリウリは好天に恵まれた年なのだと思っていたのですが、グラヴネルのコメントを見ると“非常に雨が多かったヴィンテージ”と書いてある…。ラディコンにせよ、カステッラーダにせよ、とてもリッチなワインでしたし、少なくともオータはグラヴネルのリボッラ2013から雨の痕跡を見出すことはできませんでした…。ま、美味しいからどっちでも良いのですが(笑)。

雨が多かった年という割には、味わいも素直で果実もしっかり感じられる外向的な2013に対して、2014は貴腐の影響もあってか、内向的で張り詰めた雰囲気を持ったワインとなっています。とはいえ、同じく貴腐のニュアンスが強かった2008や2010と比べたら、軽さのようなものも備えているので、早々に味わいも前回になると予想されます。取り急ぎ、既着分をリリースしますが、秋には多量に再入荷してきますので、ガンガン飲んじゃってください!

 

スロヴェニアのムレチニックシャルドネ2013も、おかげさまで順調に動いております!とはいえ、数か月前に売り切れた2014と比べると、まだトップフォームにまでは至れていないとオータは考えています。色が濃く、香り的にも酸化を思わせる雰囲気から始まるので、熟成し切っているように思われてしまうかもしれませんが、さにあらず。どえらい色が濃くて、酸化しているかのような香りをプンプン放っていたシャルドネ1999の今現在の美しさたるや!皆さんも、何本かその存在を忘れるべく、セラーの奥にしまってみてください!

そんな晩成型の2013に対して、今飲んでもサイコ~、寝かせても絶対大変なことになるとオータが確信しているシャルドネ2015をリリースすることにしました!

つくばまで遊びに来てくれた方には凄い高確率でこのワインを開けているような気が…。はっきり言って傑作です。尊大なのに偉ぶったところなど一切ないステキすぎるワインです。早々に売り切れることが予想されます。お気を付けください!

 

苦節3年…プーリア州のクリスティアーノ グッタローロのミロ2018がようやく終売しそうです…。ヴィンテージ的にも非常に厳しかった上に、クリスティアーノの醸造アプローチ自体も彼が理想とする方向へと大きく舵を切った年だったという事もあり、なかなかにファンキーなワインで、落ち着くのに時間を要するワインでした。ヤンチャだった子が、すっかり更生して立派な社会人になった…そんなシーンを目撃したかのような気分になります(笑)。

ですが、今回リリースするミロ2019年は違います!品行方正な雰囲気が漂いつつも、目の奥がギラギラした感じとでも言いましょうか…(笑)。そして父親(クリスティアーノ)に似てとても端正!クリスティアーノのワインにしては、使いやすい1本かと(笑)。

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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