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2016-04-10

造り手紹介 Canonica / カノーニカ

造り手:Canonica / カノーニカ
人:Gianni Canonica / ジャンニ カノニカ
産地(州):ピエモンテ州
ワイン:Barolo、Langhe Nebbiolo、Barbera d’alba
所在地:Via Roma, 47 – 12060 Barolo (Cn) – Italia <Map>
Web:http://www.agriturismoilquartostato.it/

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最良のバローロの造り手

ジャンニ カノーニカが1983年より始めたワイナリー。2種類のバローロ(パイアガッロ、グリンツァーネ カヴール)とランゲ ネッビオーロ、バルベーラ ダルバを生産するが、彼自身が納得しない年のワインは自らボトリングをせず、桶売りしてしまう。畑ではボルドー液以外の一切の薬剤を使用せず、ワイナリーでもボトリング時にごく少量使用されるニ酸化硫黄以外、何も添加される事がない。
伝統的なバローロのスタイルである長期間のマセレーションを実践、大樽での熟成の後、ノンフィルターでボトリングを行う。ジャコモ コンテルノのジョヴァンニ コンテルノ、ジュゼッペ リナルディなど、偉大なバローロ生産者達とも親交が深く、あのグラヴナーをして、“最良のバローロの造り手”と言わしめた人物。

2002年ヴィンテージ以降は全てを自家ボトリング。醗酵はグラスファイバー製の醗酵槽で野生酵母のみで(SO2添加はなしで)温度管理をせずに行い、マセレーションの期間は1ヶ月に及ぶことも。圧搾後、乳酸醗酵が終了するまでセメントのタンクで保存、その後、大樽へと移され、2-3年の熟成の後、若干量の酸化防止剤を添加して、ノンフィルターでボトリング。

2003年はイタリア全土が猛暑、雨の恐ろしく少ない年です。そのためいろいろな造り手を飲んでみると、アルコール感が高く、酸の少ないものが多いように思います。これは他の年と同じように造った、もしくはアルコールと果実に頼ったためだと考えます。それに対してカノーノカのバローロは揮発酸(文字通り揮発性のある酸、グラスに鼻を近づけると少し酸の香りが自然に上ってきます)がバリバリ、果実もあるけどそれ以上に酸がある感じ。飲んでみると酸が果実を抑え込んでいるためバランスが良く、硬さもなく、やたら飲みやすく感じます。しかし実際には酸があるということで熟成の可能性が十二分にあるわけです。

謙虚、実直、誠実・・・ジャンニ本人にも彼のワイン自体にもいえる事。バローロを名乗れるゾーン内は開発(開墾)できるだけしてしまった結果、森が少なくなり、生態系のバランスが崩れたせいか、変な害虫がいろいろ発生するようになっちゃったと話すジャンニ。”バローロ”という名前のワインをたくさん造ろうともくろむ人が開墾、当然セラーも大きくする必要が出て設備投資、量を造りたいから肥料もたくさんまくでしょうし、病気が出られても困りますから農薬も。森がなくなっちゃったら害虫発生、対その害虫の農薬・・・、再び始まる消費の連鎖、おそるべし。

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2024-09-17

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2023-11-28

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造り手:Canonica / カノーニカ 人:Gianni Canonica / ジャンニ カノーニカ 産地(州):ピエモンテ州 ワイン:Barolo, Langhe Nebbiolo, Barbera d’Alba 所在地:Via Roma, 47 – 12060 Baro ... 続きを読む

2023-11-22

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2022-10-28

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2021-12-24

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エツィオ ヴォイヤットという名の造り手をご存じの方はいらっしゃるでしょうか?オータにとっては、マルコ デ バルトリ、リーノ マーガ(バルバカルロ)、ジュゼッペ クインタレッリやジャンフランコ ソルデーラなどと並び立つ、イタリアワイン史を語る上で欠かすことができない伝説的な人物の1人。ヴァッレ ダオ ... 続きを読む

2020-11-16

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2019-12-13

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先日マッサ ヴェッキアを訪れた際、ファブリーツィオが「カノーニカこそ、全てのバローロの造り手にとって模範たり得る存在だ。」と言っていたのが非常に印象的でした。そんなカノーニカの最新ヴィンテージが入荷です! バルベーラ2017は、酷暑の影響からかアルコール度数16%オーバーのモンスターワイン!その反 ... 続きを読む

2019-02-05

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アンジョリーノ率いるラ ビアンカーラからは、サッサイア2017の最終(?)在庫3600本が届きました! 瞬殺必至です!!“(?)”と書きましたが、2016年のサッサイア スペシャル エディションの結果にご満悦のアンジョリーノ、一部のサッサイアにより長い樽熟成を施すことにしました。木樽熟成期間長いV ... 続きを読む

2017-12-07

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アンジョリーノの4番目のお弟子さん、サウロ マウレのイル カヴァッリーノからは、スタンダードラインの白、グランセルヴァの2014年とメルローで造られる赤、カ ロンバルダの2015年が再入荷、ドゥレッラ&ガルガーネガで造る微発泡、ズガスの2016年が入荷しております。 (左からグランセルヴァ、カ ... 続きを読む

2017-03-11

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バローロの良心、ジャンニ カノーニカからは、バローロ2012、バルベーラ2014、ネッビオーロ2015が届いています。生産量が多かろうが少なかろうが、弊社には必ず一定量(割合)を取っておいてくれる律儀なカノーニカ、現地でも知る人ぞ知る的存在だったりします。弊社のワインが一番まとまった本数であるとい ... 続きを読む

2016-03-04

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先日来日したデ バルトリ家の次男セバスティアーノと鎌倉の銭洗弁天に行ったのですが、「お金がもっと入ってくるように」ではなく、間違って「お金が(税金という名の下に)あまり出て行かないように」とお願いしてしまったオータです。 秋田から青森へと向かう鈍行列車(特急列車、乗り逃しました…)の中でこの文章を書 ... 続きを読む

2015-04-13

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カノーニカのジャンニと奥さんのエレナ、愛娘のマリーア 2週間後にイタリア出張が控えているので、前倒し的に仕事を片付け始めたオータです。今回は、僕史上最長の34泊、北はフランスから南はシチリアまで、取引のある造り手の8割強を訪ねる旅になる予定で、肉体的&精神的体力の限界に挑戦してきます!!胃 ... 続きを読む

2014-05-01

【新入荷】2014年5月その1(Monastero di Vitolchiano,Aldo Bianco,Canonica)

モナステーロ ディ ヴォトルキアーノの修道女たち(ホームページより抜粋) 今この瞬間、今回の新入荷ワインが弊社倉庫に搬入されているのですが、人手も十分、手持無沙汰なので本文章を書くことにしたオータです(笑)。 4日前にイタリアから帰ってきまして、今回は3年振りに2つのサロンに参加してきました。ラ ... 続きを読む

2013-10-02

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日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 週末は、2泊3日でつくば-京都-奈良-大阪-甲府-つくばという弾丸ツアーをしてきました。 長らくお会いしたいと思っていた人に会いに行ったり、いつかお会いしたいなぁと思っていた人が遠路はるばる北海道から奈良のイベントに参加してくださったり、新たな ... 続きを読む

2013-05-16

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日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 5/3にイタリアより帰国しました! 21泊で39生産者を訪問するという相変わらずの苦しくも楽しい旅でした。 それにしてもうちの生産者たちの好奇心、探究心はとどまるところを知らないようです。彼らの新しい意欲作も順次日本に入ってきますので、楽しみに ... 続きを読む

2012-05-30

【新入荷】2012年6月 (Canonica、La Biancara、Villabellini、Radikon、ROGASKA)

日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 イタリアから帰ってきて10日ほど経ち、電話に出ると皆さんから「旅の疲れは取れましたか?」などと優しい言葉をかけていただいておりますが、目の前に山積みになっている仕事を目の前に時差ボケなどとボケたことを言っている余裕さえないオータです。 イタリア ... 続きを読む

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