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2022-10-28

【新入荷】2022年9月その2(Bartolo Mascarello,Cappellano,Canonica,Barbacarlo)

9月その2は、バローロの造り手3つとバルバカルロという超重量級の内容です!

まずは前回イタリア訪問時には、当主マリア テレーザがコロナ感染で直接会うことが叶わなかった(窓越しに2分ほど話しました!)バルトロ マスカレッロからは、ドルチェット2020バルベーラフレイザ2019、そしてバローロ2017が入荷です!

どの造り手のバローロに共通して言えることとして、アルコール度数やボリュームといった点では2017と2018は同程度なのですが、2017は非常にアグレッシブなタンニンを持ち合わせているのに対し、2018のタンニンは非常に滑らか。暑い夏という点では一緒だったのかもしれませんが、ブドウ樹にとっては2017の方がストレスフルなヴィンテージだったのだとオータは想像してます。

お次はカッペッラーノバルベーラ ガブッティバローロ ルペストリスバローロ ピエ フランコ、どれも2017が届いております。どのワインも圧倒的な個性を放っていますので、文句のつけようなど全くないのですが、収量的に不作のヴィンテージが続いているため、蔵出し価格の高騰がとどまることを知らず…。

比較的生産量の多いルペストリスでも390本、ピエ フランコとガブッティに至っては、それぞれ60本&120本のごく少量の入荷となっております。

カノーニカからは、ランゲ ネッビオーロ2020グリンツァーネ カヴール2018パイアガッロ2018が入荷したのですが、どれもすっばらしい飲み心地です!グリンツァーネ カヴールなどは、16%近いアルコール度数があるにもかかわらず、スルスルザクザク!飲むたびに感心してしまうのですが、尊大さと素朴さという、ほぼ相反する要素が混在するという点で、マッサ ヴェッキアと双璧を成す存在と言える気がします。

バルバカルロからは、実に3年ぶりの入荷です!その3年の間にリリースされた、モンテブオーノ&バルバカルロ201720182019だけでなく、バックヴィンテージもいろいろ届いています。その中には、もう終わったと思っていたモンテブオーノ19961997なども!対外的には、80~90年代のワインは終売したことになっているようなのですが、今年1月に亡くなったリーノは常々「まとまった本数の古いヴィンテージを見つけたら、それは全てヒサトのものだ。」と言ってくれていたそう…(涙)。

「どうやったら、もうないと思っていた古いヴィンテージが、まとまった本数出てくるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、自宅裏のセラー(倉庫?)を一度見たら納得いただける事かと(笑)。ウナギの寝床状で、灯りがないため、ろうそくかライターの火で照らしながらボトルを物色するんです。湿気でボロボロになった箱が何段か積み重なっている場所を発掘&物色すると、時々とてつもないお宝に遭遇するという…。

新ヴィンテージの2017、18、19ですが、どれも酒質の強いワインとなっています。オータの印象としては、2018が一番ドライで、2017と2019はよりリッチな味わい。そして2017と2019では、2019のタンニンは比較的甘く、2017のものは“噛める”ほどソリッドなそれが(笑)。

しっかり熟成したピノ ノワールを彷彿とさせる1986&1993、熟成の極みに達しつつも若々しさも備えた1996、1997、2002、ヴィンテージなりの個性がありつつも若さ全開の2004以降のヴィンテージ…。

1993ヴィンテージのワインに関しては、日本でしか飲めませんし、それ以外のヴィンテージも、ここまでのヴィンテージが揃っているのは日本だけなのかと!

近年のビックリするような収量減もあり、2017~19ヴィンテージのワインの価格もそれなりのものになってしまいました。ですが、考えようによっては、2016以前のワインが割安に見えるのかも??(笑)

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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