【新入荷】2024年9月その2(Il Cavallino,Possa,Canonica,Massa Vecchia)
【イル カヴァッリーノ】
まずはヴェネトのイル カヴァッリーノ!ガルガーネガ&ドゥレッラで造る微発泡性白のズガスは2023が、ガルガーネガ&ドゥレッラ&シャルドネで造るスタンダード白のグランセルヴァも2023が、そして高樹齢のガルガーネガで造るプリは2022が入荷です。どのワインもそれなりな本数が届いているのですが、慢性的な白ワイン不足にあえぐヴィナイオータということもあり、早々になくなってしまうかもしれません…。お気を付けください!
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【ポッサ】
チンクエテッレの希望の星、ハイディ率いるポッサからも2023ヴィンテージのワインが届きまして、取り急ぎ白微発泡のプリンチペ ヤコポ(ボスコ主体、アルバローラが補助品種)と、エントリーレンジの白、ウ ジャンク(アルバローラ主体でボスコが補助品種)の2種をリリースします。
近年は短時間に多量の雨が降ることが多く、その結果として地滑りなどが頻発、ハイディの畑も毎年どこかしらの石壁が崩れてしまい、ブドウ栽培のシーズン以外でも畑で膨大な時間を過ごすため、彼からの連絡はいつもとてもシンプル。2022ヴィンテージのプリンチペ ヤコポがビビビビビビ微発泡だったため、苦戦を余儀なくされていることもあり、「ほら、2022はやたらと静かだったけど、2023はちゃんと発泡してる?」とメールで質問したところ、「めっちゃ発泡してるし、ウ ジャンクがめっちゃ美味しい。ていうか、2023は全部いい感じ。」という全44文字で構成される返信メールが…(笑)。
というわけですので、今回の2ワイン、皆さんも期待しちゃってください!
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【カノーニカ】
ピエモンテ州のカノーニカからは、2020ヴィンテージのバローロ2種とランゲ ネッビオーロ2022が入荷です。
「ヒサトがほとんど持って行っちゃうから、俺たちの分のカノーニカがない」といったクレームをイタリア人、そしてブルーノ シュレールからも受けたことがあるのですが、いくらなんでも“ほとんど”は言い過ぎです(笑)。ただ、長らく本格的なボトリングを待っていたオータに対するジャンニ(カノーニカ)の最大限のリスペクトの表明の仕方として、パイアガッロに関しては生産量の約3割をヴィナイオータに回してくれているというのは事実です。というわけで、生産量的には厳しかった2020年もしっかりした本数を分けてくれました!暑かった年ということもあり、2020はもうすでにいい感じですし(もちろん待った方が遥かに楽しくなるはず!)、それはネッビオーロ2022も同様。
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【マッサ ヴェッキア】
そして皆さんお待ちかね、マッサ ヴェッキアからもワインが届きました!長年の抗議活動(笑)が認められまして、アロケーションの考え方を一新したようで、ひっさしぶりにまとまった本数を分けてもらえましたぁ(嬉)!!
前回お伝えしたように、クエルチョーラという名の区画のサンジョヴェーゼ&アリカンテで造るクエルチョーラは前回届いた2020が最後のヴィンテージで、ブドウの収穫後に樹は抜かれ、ヴェルメンティーノとマルヴァジーア ネーラが植えられることに(計算上、将来的にアリエントとロザートの生産量が5割増しに…)。そしてクエルチョーラ(=サンジョヴェーゼ)を補完すべく、クエルチョーラに隣接する高齢の農家が所有していたサンジョヴェーゼの区画を取得します。サンジョヴェーゼ2021は、この区画のブドウで造られたもの。
に対し、“ロッソ”というワインは、年ごとのワイナリーの置かれている状況次第で生産されるかされないかも、セパージュも変わるワイン。2020と2021は樹齢の若いサンジョヴェーゼのワインでしたが、2022は若いサンジョヴェーゼに加え、新たに借り始めた区画のサンジョヴェーゼ、チリエジョーロ、カベルネ ソーヴィニョンも混醸されたものに。(割合的にはサンジョヴェーゼ65%、チリエジョーロ25%、カベルネ10%くらいとの事)
アリエントは今まで通りヴェルメンティーノとマルヴァジーアのブレンド、ロザートはダイレクトプレスしたメルローと一晩マセレーションを施したマルヴァジーア ネーラで造るワイン。
昨今の気候変動の影響で、歴史的に適地と認識されてきた場所ではブドウ(特に黒ブドウ品種)の糖分レベルでの完熟と生理的成熟(種が完熟する)タイミングの合致とその副産物としての果皮上の豊かな微生物環境(※1)を得るのが難しいと感じていたファブリーツィオが、伝統的にはブドウが植えられたことのない標高の高いフォルナーチェという区画にサンジョヴェーゼを植えます。樹齢的にも10年を超えて質の高いブドウが獲れるようになり、マッサヴェッキアのトップキュヴェ赤に据えられることになったのがポッジョ ア ヴェンティになります。
※1 ファブリーツィオ曰く、ブドウが生理的成熟を迎えると、果皮の張りが弱まり、可視化はできないまでも果皮に無数の皺のようなものができ、その皺ないしヒダの間に酵母が住み着くそう。つまり、生理的な成熟を待つのは、理想的な果実を得るためだけではなく、円滑な醗酵も期待しての事なのだそう…深すぎる!
そして天日干ししたアレアーティコで造る甘口ワイン、パッシートも今後は生産をやめることにし、天日干しの期間を短くして辛口のワインを造ることに…。20年来のマッサ ヴェッキア ファンならご存じの、レ ヴェーリエ ディ ネーリが何年後かに復活する予定です!前回訪問時まで、レ ヴェーリエ ディ ネーリは、天日干ししたアレアーティコと普通に樹上で完熟させたサンジョヴェーゼを混醸したワインだと思っていたのですが、それは1997ヴィンテージだけで、他のヴィンテージは天日干しアレアーティコだけで造っていたそうです。
あ、そういえば、現在のマッサ ヴェッキアの体制に関して、弊社スタッフもたびたび質問を受けるようなので、ちゃんとご説明しておきますね。2009年から10年ほどマッサ ヴェッキアを守ってきたフランチェスカと旦那のステーファノはマッサ ヴェッキアを去ってしまいました。そんな状況もあって、前当主にして今やナチュラルワイン界のメンター的存在ファブリーツィオが完全復帰、ヴァスコとトスカという2人の子供の力も借りてアイア ヴェッキアとマッサ ヴェッキアの畑&ワイナリーを管理しています。そんなこんなで動物を飼っている場合じゃなくなったファブリーツィオ、チンタセネーゼ(トスカーナの地豚)の肥育は今現在休止しているようです。
マッサ ヴェッキアもヴィナイオータも経済的な事情が許さず、あまり寝かせることなくリリースさせてしまいますが、アリエント&ロザートでも1年くらい、サンジョヴェーゼ&ポッジョ ア ヴェンティは最低でも2~3年寝かせてからお楽しみいただけると…。つい先日、ロザート2010を飲んだのですが、そりゃもう悶絶級の味わい&飲み心地でした…。
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*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
(新)造り手紹介 Canonica / カノーニカ 【新入荷】2023年10月その1(Canonica,Gravner,Natalino del Prete,La Visciola,Il Maiolo,La Biancara,La Calabretta) 【新入荷】2022年9月その2(Bartolo Mascarello,Cappellano,Canonica,Barbacarlo) 【新入荷】2021年10月その3(La Gazzella,Canonica,Cappellano,Francesco Brezza,Daniele Portinari) 【新入荷】2020年11月その2&その3 (Canonica、Guttarolo、La Biancara、Fonterenza、L’Acino、De Bartoli、Nicolini、Brezza、Pacina、Sabadi)