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2017-03-06

【新入荷】2017年3月 その1

態勢そして体制を整えることも叶わずに2017年も2ヶ月が終わってしまい、3月はイタリア出張やらなんやらで腰を据えて仕事できるのはもう10日もない…月初からそんな事実を突き付けられ、まあまあ愕然としちゃってるオータです。イタリア出発までにつくばで仕事をできるのはあと3日…果たしてメルマガ2本書くことはできるのでしょうか…。
相変わらず小ネタがないので(笑)、最近飲んだ中で特に印象深かったワインなどをご紹介させていただこうかと思います。光栄なことに、つくば本社まで訪ねに来てくださる方も非常に多く、せっかくの機会ですし、ワインそして造り手自身の変化や進化を感じていただくべく色々なワインを開けているのですが、なかでもびっくりしたのが、
ラ ビアンカーラのサッサイア2004の酸化防止剤あり&なしver.:コルクが原因だった可能性もあるとは思うのですが、ありver.のほうが色も濃く味わい的にも進んだ印象があったのに対して、なしver.は色も退色した感じはなく味わいもフレッシュ!!
なしver.のボトル内に生きていた酵母君たちが酸化防止剤以上に酸化防止剤的仕事をしたってことことなのでしょうか…謎です。

ラ カステッラーダのビアンコ デッラ カステッラーダ1997:ニーコの弟であるジョルジョが醸造を担当していたこの時代のカステッラーダのワインは本当に硬くて、いつ胸襟を開いてくれるのか全く読めないワインが多いのですが、苦節約20年ようやく良い感じになっていました!でもまだまだ若い!!!!新樽由来のニュアンスもちょっと懐かしかったり(笑)。

ヴォドピーヴェッツのヴィトフスカ2000:色も香りも味わいもムンムン濃密…もう妖艶としか言いようがありません。03,04,05なども素敵な段階に突入していますが、この2000に比べたらまだお子ちゃまかも。

アッコマッソのバローロ ロッケ1999:そうそう、この熱量!!健全な澱と長らく過ごす事で付与されるであろう、オータ語で言うところの“甘い澱の香り”を纏ったワイン。偉大!!

マッサ ヴェッキアのポッジョ ア ヴェンティ2002とロザート2005:オータ的にはそれまでのワイン観を見直すという意味で、そしてMVにとっては今現在の“MVスタイル”を確立するためのきっかけという意味で、この2ワインはあまりにも重要過ぎる存在です。恐ろしい飲み心地と深い内面性がここまで高いレベルで共存するワインはそうそうないかと。今の状態のこれらのワインを飲んで、「美味しくない」と言いのける人はまず存在しないと思います。

僕自身の好奇心を満たすべく、そしてユート、ユヅキ、ユーキが大人になった時に楽しめるよう、そしてそして皆さんがいらっしゃった時に感情や感動を共有するべく躊躇いなくポンポンボトルを開けるために、そしてさらに(主にイタリアの)自由なワインにとってはまさに“生き字引”のような存在であるために、一人では一生かかっても飲みきれない本数をオータ個人で所有し未だに買い続けているわけですが、またしてもこれこそたくさん買って取っておくべきワインだぁ!!というものを見つけてしまいました!それは何かと言いますと…案内文本文にて!!

それでは3月の新入荷案内第1弾行きます!!!


(ヴィトフスカ2010)

考え続けること、トライし続ける事を決して諦めない天才修行僧パオロ ヴォドピーヴェッツからはヴィトフスカ2010の最終在庫が届きました。これでヴィナイオータは2010ヴィンテージをトータルで5200本を買ったことになりまして、これは生産量の4割にあたる数字になります。生産量の4割を買うこと自体はヴィナイオータ的には至って普通(笑)の事なのですが、この価格帯のワインを1種類でこの本数を買うのは史上初の試みでした(過去の記録としては、パオロのオリージネ09で3000本、ラディコンのフオーリ ダル テンポ00で2200本あたりとなるかと…)。
売り始めたのが2015年11月下旬、前回入荷分がまだ300本ほど残っていますので、今のところですと1年と3ヶ月で3700本ほどが売れたことになります。自慢のように聞こえなければ良いですが、これって何気に結構凄いことだと思いませんか?ワインの世界ではほぼ無名と言ってよい土地(カルソ!)の無名のブドウ品種(ヴィトフスカ!!)で造られた、なおかつ価格的にも決して低くないハードルが設定されているワインが、このくらいの期間内にこれだけの本数が売れるためには、ちゃんと愛飲されていなければ絶対に実現不可能なはずで…ここ数年でのパオロのワインの認知のされっぷり&愛されぶりったらもう…とても感慨深いです。
そんなパオロのワインを愛してくださっている皆さんに新たなご提案です!皆さんも“オータごっこ”をやってみませんか?やり方はカンタン、若干無理した本数を買い、できるだけゆっくり消費することを心がける…以上!!きっと最後のボトルを開けるころには、初めて飲んだ時とは全く違う風景が広がっていると思います。生産量が少ないワインでは難しいことを、今回のヴィトフスカ2010のように素晴らしい将来が約束されていて、その気になればまとまった本数を確保できるワインで是非お試しいただいて、皆さん自身が歴史の証人になってください!
2010ヴィンテージが終売次第、既着の2011ヴィンテージをリリースします。こちらも1年リリースを遅らせた甲斐ありまくりのワインです。お楽しみに!!

※多くの反響をいただきまして、ヴィトフスカ2010は終売しました。(2017/03/06時点)

 

ペコラーリからもワインが色々届いております!!

切らしておりましたスタンダードラインの白であるフリウラーノマルヴァジーア(イストリアーナ)、ステンレスタンクにて野生酵母のみで醗酵熟成させたシリーズであるアルティスのトラミネール、高樹齢のブドウを使用し樽醗酵樽熟成を施したクリュ シリーズであるコラウス ソーヴィニョン、オリヴァース ピノ グリージョ、ソリス シャルドネ、全ワインとも2015ヴィンテージが届いています。既着のワイン共々よろしくお願いします!

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