【新入荷】2018年12月 その2(La Biancara、Stefano Legnani、Il Colle)
ラ ビアンカーラからは、マシエリ2017が5400本、ガルガーネガで造る微発泡性ワイン、ガルガンゴ2017が1800本、セラーに残っていたサッサイア2016のマグナムが300本届きました!
オータが訪問した2018年4月時点ではまだ発泡が始まっていなかったガルガンゴ、今どのような状態かアンジョリーノの次男アレッサンドロに聞いてみたところ、ほとんどのボトルがちゃんと発泡し、還元のニュアンスもないとの事。しかーし、全く発泡しておらず、ワインに粘性が出てしまっているボトルが時々あるそうです!!イタリア語ではフィランテと呼ばれる、乳酸菌が起こす一種の還元状態で、酸素に触れさせれば粘性そのものもなくなるのですが、どういった理由で一部のボトルにフィランテが出てしまったのかは、現在精査中との事。皆さんも、発泡していないボトルに遭遇した際は、弊社までご報告お願いいたします!
SNS界で自分のワインをアップしている人を見つけようものなら、嬉しくなってすぐに友達申請をしちゃうという点で、ラーチノのディーノと双璧を成すのがリグーリアの元保険屋さんの悠々自適生活者ステーファノ レニャーニ。そんな彼のワイン、バンブーロード2015とポンテ ディ トイ2014が先日2年以上の時間をかけてやっと終売しました!
いや~、ポンテ ディ トイ2014は大変でした…。雨がちな年という事で、早々に開くワインなのかと思いきや、真反対の性格のワインで…。スリムな上に閉じていたので、人目を引かないことこの上なく、売切れるまでにやたらと時間がかかってしまいました。いつもの事ですが、売切れそうになった時に味わいが開くという、“ナチュラルワインあるある!”がこのワインにも起こりました…。今回リリースさせていただくのは、両ワインの新ヴィンテージに加え、2年ほど弊社倉庫で寝かせていた最初で最後のワイン、ペル ジーノ2013です!!
各ワインをご紹介させていただきますと…、
バンブー ロード2016:実入りも悪いし、もう畑仕事やめちゃおうかなと考えていた老人から、市場価格より高額で買い取る代わりにステーファノが要求する仕事を徹底してもらったブドウで造るワイン。高樹齢のトレッビアーノ&マルヴァジーア。コスパはかなり高いと思うのですが、まだ火が付いた感じがしない…。ある意味穴場的ワインです!2015の750mlが完売したので、2015のマグナムボトルもリリースします!
ポンテ ディ トイ2015:ステーファノ自身の畑のヴェルメンティーノで造るワイン。2015年は、2014とは対照的なヴィンテージで明るく天真爛漫!2年ほど寝かせたことも功を奏し、濁りこそあれど還元のニュアンスはほぼ皆無です!ガンガン使っちゃっていただきたいワインです!
ペル ジーノ2013:ジーノは2013年に亡くなったステーファノ&モニカ夫妻の愛猫の名前。モニカがジーノに捧げるワインを造りたいと考え、ピエモンテ州のカソルツォ地区の信用のおける農家からマルヴァジーア ロッサを購入し、セメントタンクで醗酵&熟成。極端に糖分を多く含んだブドウだったわけではないのですが、アルコール度数が12%前後で醗酵が止まり、その後熟成中も微細な醗酵を続けるのみで一向に糖を食い切らない酵母君…。というわけで、このペル ジーノ、甘口とまでは言いませんが、薄甘口くらいの糖分はある気がします。若干飲むシチュエーションが難しいかもしれませんが、これからの季節でしたら、鴨肉のフルーツ系のソースなどとは面白いかもしれません。こちらも是非!!
モンタルチーノのイル コッレからもワインが届きました!味わいの内容と価格がこれほど見合わないブルネッロもなかなかないのではないでしょうか。今回はブルネッロ2011が1200本再入荷、ロッソは新ヴィンテージの2016年が1800本届きました。どちらもステキです!
ブルネッロですが、2011が終わり次第、2012をリリースします!!これがまた美味しいんです!2011は太陽に恵まれ過ぎたくらいの年でしたが、2012は天候的にもワインの味わい的にも造り手が思い描く理想像がそのまま具現化したようなしてしまったかのような年です。早くリリースさせてくださ~い!!!
文:太田久人
155 163 211 212 nuovo18.12.12