ヴィナイオータかわら版 ~小沼編 その四~
いつも、弊社の長文すぎる暑苦しいメルマガをご愛読いただき、誠にありがとうございます。今回はわたくし小沼が、比較的サクッと短めで参りますので、どうぞ最後までお付き合いください。
秋の味覚と紅葉が話題に上がる季節になったと思うと、朝晩の冷えが一気に増してきました。全国各地では「今年も残すところ、あと数日だねー、ところでオッティマーナやばくない!?」なんて話しになりますね。年々、一年の過ぎ去るペースが早く感じられて、友人のちびっ子の様子をSNSで久しぶりに見たりすると、思っていた以上にシュッとしていて、いつの間にか成長した姿に驚くこともしばしば。
自分を取り巻く時間の流れも、止まることはなく、同じく時間 は進み続けているわけですが、新たに出会う人、物事、ワイン。少しずつ、その時の記憶の蓄積や、経験も重ねていけば、読みも出てきたり、変に先入観や憶測が先行したり、物事を素直に信じ、感じ取ることができなくなってしまっては、本末転倒・・・と思う今日この頃です。
相変わらず、「だだ食堂」での季節を感じるランチをいただきながらブラインドに挑み、いつも通り、大体当たらない私ですが、やはりブラインドでワインを飲んでみると、自分の記憶にあった以前のイメージとは全然違った表情をみせてくれたり、新たな発見や、気づきや、その先のワインとも出会う機会を与えてくれたりと、とても新鮮な気持ちになります。
先日もブラインドで飲んだ白ワインは、甘やかな可愛らしい香りを纏いながら、やわらかな口当たりで、ふっくらしたニュアンスもありつつ。そのあとには、酸がやや強く印象的で・・・。その答えは、デ フェルモのコンクレーテ ビアンコ Pでした。以前飲んだときには、あまり記憶になかった酸が際立って最後を纏めていて、こんな横顔もあったのかー!と驚き、大きく唸ってしまいました。飲むタイミングによっても、いつも同じではないところに魅力が光るナチュラルワイン。とっても面白いですね!
そんな日頃のブラインドワインからひとつ、サウロ マウレ率いるイル カヴァッリーノのピーターパン2017をご紹介します。
このワインに行きつくまでには、同じ造り手のマイ タイをブラインドで飲み、当初はこのワインを紹介しようと思っていたのですが、ひとつ上のキュヴェも並べて飲んでみたところ、アルコール度数高めなのに心地好い穏やかなタンニンと、コクと丸み、後から続く酸の纏まりと、まろやかさに惹かれて、今回はこちらをご紹介することにしました!
2017年に初めて仕込まれ、当主サウロ マウレの長男ピエトロへの想いを込めたメルローから造られるワインです。カジュアルラインのカ ロンバルダのメルローよりも収穫を遅らせ、ステンレスタンクにて醗酵。その後、2000リットルの大樽にて12か月の熟成。二酸化硫黄無添加で、収穫に恵まれた年のみボトリングされます。
私が半年くらい前に飲んだときには、もっと果実感とタンニンが強めで硬めの印象から、今は抜栓から2週間経過したあとも落ち着いていて、主張し過ぎず、日を追うごとにグンと穏やかさが増してきます。赤身のお肉と、とても合いそうな感じで、最後の優しい余韻に息子さんへの愛を感じられる気がして、今、とても良いです!
この季節、冬空の流星群を眺めるお供にも良し、大切な人とじっくり語り合うときにも、ぜび飲んでいただきたいワインです。在庫がそれほど多くないので、売り切れ御免!ぜひお見逃しなく!
それから、弊社の造り手紹介のページが新しく整って参りましたので、詳細は以下リンクより、ご参照ください。
<イル カヴァッリーノ 造り手紹介ページ>
≪小沼の飲んでもらいたいワイン紹介≫
銘柄:Peter Pan 2017 / ピーターパン2017
造り手:Il Cavallino / イル カヴァッリーノ
地域:伊ヴェネト州
ブドウ:メルロー
希望小売価格(税抜) :4,100円
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