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2023-05-09

ヴィナイオータかわら版~清水編 その壱(新人)~

メルマガをご覧の皆様はじめまして。今回初めてかわら版を書かせていただきます、清水範幸と申します。昨年の11月にヴィナイオータに入社しまして5か月目を迎えております。担当は倉庫業務で、日々驚きながら仕事を行っています。ワインの種類、本数はさることながら、その膨大な種類、本数があっという間になくなり、あっという間に補充される。その様が毎週毎週繰り返されています。大変な面が目立ちますが、楽しさもあり、喜びもありと充実した日々を送っております。

まずは、簡単に自己紹介をさせていただき、その後、「飲んでもらいたいワイン」をご紹介したいと思います。

出身は茨城県水戸市で生粋の茨城っ子です。子供が2人いて共に男の子です。上は小学1年生、下は幼稚園生です。男の子のお子さんをお持ちの方なら容易に想像できると思いますが、うちも毎日が戦場です。日々兄弟げんか、家中を走り回る、どちらかの泣き声、奇声、怒号、と思いきや妻の怒鳴り声。全員が寝ているとき以外静かな時間はございません。そんな日常を過ごしております。

突然ですが、皆様はストレスの発散などは、どのようにしていますか?私は一時期、食に逃げて見事に増量しておりました。しかし今は、仕事で発散をしております。仕事でストレスが発散できるなんて、本当なのかと疑われるかもしれませんが、本当にあるのです。幸いにも入社当初からオッティマーナというイベントがあり、様々な方と出会ったり、いろいろなワイン、食と出会ったりと、今までの人生の中で未知の領域に踏み込んでいます。その分、やるべき事、覚えるべき事は増えますが、それを凌駕する経験をしております。

まだまだ、ワインに対する知識、経験が浅く、毎日が勉強ですが、少しでも皆様に、より多くのヴィナイオータのワインを楽しんでいただきたく日々精進してまいります。また登場する機会があると思いますので、その時は宜しくお願いします。

さて、本題の今回かわら版でご紹介したいワインですが、カンティーナ デル バローネパルティチェッラ928 2018 です。個人的に高級感のあるエチケットと複雑な感じのする芳香で印象に残っていたワインですが、造り手のルイージがオッティマーナ、ピリオド4で来日しました。会ってみた印象は大人しくて、優しそうです。通訳さんを交えての交流になりましたが、笑顔が絶えず印象通りで した。普段、あまり目立たない彼のワインですが、オッティマーナでは輝けたと信じています。彼の印象からすると優しさのある甘口ワインを造りそうですが、造り上げたのは印象とは逆の辛口ワインです。そんな彼のワインに興味をもちましたので今回のご紹介とします。

カンティーナ デル バローネは、1990年代に、代々農業を営んでいたサルノ家がアヴェッリーノ郊外のチェジナーリにナポリの貴族(バローネ=男爵)から土地を購入し、ブドウとヘーゼルナッツの栽培とワイン醸造を行ったのが始まりです。2008年に息子ルイージ サルノ(1983年生まれ)が本格的に参画しました。栽培しているブドウはフィアーノのみです。

パルティチェッラ928 とは、『パルティチェッラ=小さな要素』と彼らが928番と呼ぶ区画のフィアーノで造ったワインで、2001年にブドウ樹を植え替えることにした際、作業効率を捨ててでも全てのブドウ樹に一定の日照時間を供給することを目的に畝の向きを変えることにします。その結果、ブドウの熟度も樹ごとのばらつきがなくなり、より高品質のブドウが獲れるようになりました。

パルティチェッラ928を飲んでみると花やナッツのような香りがします。時折、花の蜜のような香りやぺトロール香(重油香)も感じられ少し複雑な芳香を感じます。味わいは一見おとなしめではあるのですが、フレッシュな印象を受け、爽やかな酸も感じられます。 また、ルイージはカンティーナデッランジェロのエノーロゴも務めています。最近、社内試飲会にて、イル ミニエーレを試飲しました。こちらは、フルーティーな味わいで、甘い果実の香りがします。重油香と果実の香り、仲良し二人のワインを飲み比べてみるのも面白いかもしれません・・・。

新年度になり様々な出会いや別れがある季節になってきます。歓迎会などのイベントを検討している方は、これを機にぜひ手に取ってお試しいただければと思います。こちらも新しい出会いになることを願っております。

 

 

≪清水の飲んでもらいたいワイン紹介≫
銘柄:Particella 928 2018 / パルティチェッラ 928
造り手:Cantina del Barone / カンティーナ デル バローネ
地域:伊 カンパーニア州
ブドウ:フィアーノ
希望小売価格(税抜) : 4,700円

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