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2023-09-04

【新入荷】2023年7月その2(Fonterenza,Pacina, Camillo Donati,Luigi Tecce,Cristiano Guttarolo)

2週間の濃密なイタリア出張から帰って2週間近く経つのですが、滞っていた仕事をリセットするところにまでなかなか至れないオータです…。当初は本あいさつ文で今回の旅で感じたことを書こうかと思ったのですが、全然まとまっていないわ、本メルマガの締め切りは迫るわで次回以降にすることにしました。

そんなわらわらしていた最中、フルヴィオ ブレッサンから電話が…。SNSで写真を見かけた方もいるかもしれませんが、ボンネット最前部にデカデカと“株式会社ヴィナイオータ”と書かれた1960年代製造のBMWを相棒にクラシックカーレースに参加、全体では3位、カテゴリー別では優勝したという報告をするための電話でした。あ、ちなみにですが、そんな目立つところに会社名があるのにもかかわらず、ヴィナイオータとしては1銭も、そして1セントも協賛していません(笑)。そして、その電話では仕事(ワイン)の話は後半に10秒したかしないか…(笑)。

その電話での会話の一部をご紹介しますね。

オータ(以下オ)「(フルヴィオからの着信に出て開口一番)おめでとおおおお!」

フルヴィオ(以下フ)「おう!ジャパンの兄弟よ、写真見てくれたか?ヴィナイオータがいるべきポジション、(表彰台の)てっぺんをしっかり獲ってきたぞ!」

オ「つまり、ヴィナイオータのためにいい仕事してきちゃったってわけね。フルヴィオ、グッジョブ!」

フ「まあ、確かに今回に関しては、いい仕事をしたわな。そういえばよ、そりゃもうたっくさんの人にボンネットに何て書かれているのかって聞かれたぞ!でヒサト、俺がなんて答えたか分かるか?“俺の敵にはクソったれ(正確には、もっと口汚い言葉で…)、俺のダチにはヴィナイオータって書いてあるはずだ”って答えてやったぜ!」

フ「1992年が最後のレースだから、30年もこの世界から遠ざかっていたわけだけで、戻ってこれただけでも感無量なのに、F1レーサーも登る表彰台、それも一番上にだなんて…。ホント、夢のようだよ。」

オ「まあ、それがどんなに突拍子もないことだとしても、まず夢を見ないと、(夢の)実現もないしね。とはいえ、夢って見ただけで叶うものでもなくて、そこに辿り着くための道筋を本気で想像&策定して、トライした人だけが叶えられるものなんだと思うんだ。」

フ「まさにお前の言う通りだ!夢の実現へ向け、一歩一歩進もうとする意志こそが大切なんだよ。」

あんないかついオッサンが、少年のように喜んでいるのを感じられてとても温かな気持ちになりましたし、アツくなれるものを持っている人はステキだなぁと再確認させてもらいました。この夏も暑さに負けることなく熱苦しくいきたいと思います!

5~6月にかけてコンテナーの入港が寂しかったヴィナイオータですが、ここからはかなり激しくなる予定ですので、皆さんもセラーに余裕を作ったりと迎撃態勢を整えておいてくださいね!!

というわけで、7月の新入荷案内第2~4弾いきます!

まずはヴィンテージ変更から!

モンタルチーノのフランチェスカ&マルゲリータ双子姉妹が営むワイナリー、フォンテレンツァの3ワインの残数が少なくなってきたので、新ヴィンテージを投入します!

前にも書いたような気がしますが、ヴィナイオータとして皆さんにご紹介できるフォンテレンツァのワインのヴィンテージが、今現在の彼女たちの思想を強く反映したものになってきています。畑の土壌特性、選んだサンジョヴェーゼのクローン、そして接ぎ木に使用している台木の種類など、あらゆる要素がブドウを濃く強くする方向に向かわせているのに加えて、造り手としても一人の人間としても若かった時代の彼女たちは、偉大なワインを造るためには強い抽出が不可欠だと考えていたわけですが、キャリアや歳を重ねていく中で、パワーよりもしなやかさのようなものを志向するようになり、とかくパワフルになりやすい彼女たちのブドウでどのようにしてしなやかさを表出させられるかを試行錯誤し、今は全ての赤ワイン用ブドウを手除梗し粒のまま醗酵させるように…。

今回リリースする3ワインですが、詳細は下記の通りとなります。

ペッティロッソ2020:サンジョヴェーゼ&チリエジョーロで造る、ひたすら優しい抽出を心掛けたワイン。2020は暑かった年ということもあり、2019以上にボリューミーな味わいなのですが、飲み心地はあくまでも軽く…。サイコーです!!

ロッソ ディ モンタルチーノ2018:レ ボンチエのレ トラーメ2018にも通じる、リラックス感、伸びやかさを備えたワイン。

ロッソ ディ モンタルチーノ アルベレッロ2016:濃密なのに野暮ったさとは無縁な、高次元でバランスの取れたヴィンテージ。結構凄いワインだと思います!

造り手としてスタイルを確立した感のあるフォンテレンツァのワイン、是非ともいろいろ試してみてくださいね!

 

 

そしてパーチナドネスコは、すでに2019に切り替わっております。まだタンニンなどからは若さを感じつつも、安定感のありそうな(=抜栓後もマメったりしなさそうな…)佇まいのあるワインです。

 

 

Mr.微発泡カミッロ ドナーティが造る唯一の混醸ワイン、ロッソ デッラ バンディータ2019が終売したので、2020をリリースします。シュワシュワも果実味も充実、本当にサクサク飲み進んでしまう危険なワインです。これからの季節は、少々冷やしても良いかもしれません。瞬殺してしまった白の入荷も急ぎます!

 

 

タウラージの奇才ルイージ テッチェサティリコン2018も終売間近という事で、2019をリリースします。2018と比べると、まだまだ強く荒々しいいいいいいっ。それもそのはず、1年若い(そりゃそうですよね)上に、アルコール度数は1割増し(2018が13.6%で、2019は15.1%!)…。尊大なワインが多いことは、インポーターとして誠に光栄なことではあるのですが、いつ頃ほぐれるのか皆目見当がつかないワインが増えるのには、ちょっとドキドキしてしまいます…。

 

 

先日、プーリア州のクリスティアーノ グッタローロの新ヴィンテージをご紹介させていただいた際、うっかりリリースを忘れていたワインが1つありまして…。プリミティーヴォとススマニエッロのダイレクトプレスしたモストで造るロゼ、ロザート2021(Amphora XXI)(L.SR2021)もリリースします!クリスティアーノが近年模索している、シンプルさ-複雑さ-精確性が融合した本当にステキなワインです。

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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