【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2025年2月その4(Gravner,Alberto Anguissola,Il Colle,Pacina,Arpepe)
敬愛する石川達也杜氏が茨城県の酒蔵(月の井酒造店!)で働くようになってからというもの、頻繁に会えるのでとってもハッピーなオータです。石川杜氏と過ごす時間や、杜氏と蔵人たちがまさに阿吽の呼吸で働く姿を見ることが、どれだけ多くの気付きに満ちていることか!何度も同じ作業を見学しているうちに、小さな工夫(場合によっては石川杜氏らしい偏執的なまでにこまごましたものまで…(笑))や職人仕事ならではの合理性や効率性に思い至れるように…。
以前に別の蔵で働いた経験のある人が新たに石川杜氏の下で働き始める際、杜氏はその新人蔵人に「今まで習ってきたことは一旦忘れてもらって、こちらの指示する通りに働いてください。」と必ず言うようにしているそう。誰に対しても偉ぶることなく、ひたすらジェントルではありますが、声音も見た目も迫力のある杜氏が言うと、聞きようによっては「ワシの指示通り動いておけばええんじゃ!(広島弁風…(笑))」とも捉えられかねませんが、さにあらず。職人の仕事は、頭(理屈)ではなく身体で覚えるものだということを、まさに身をもって体感してもらいたいと杜氏は思っているからなのかと。杜氏自身、ひとつの仕事をほぼ無心の状態で繰り返し続けているうちに、不思議とそのやり方の意味/意義のようなものが見えてきたという経験があって、今の境地に至っているのではないでしょうか。
オータ自身職人でもなんでもないですし、話的に少々ずれるかも知れませんが、里山の環境改善の師匠である高田造園設計事務所の高田さんから、とある作業の仕方を、その意図と丁寧に行う理由と共に指南いただいたことがあるのですが、(指南されたことで)理屈の世界でなんとなく納得できていたことが、何年もの間同じ場所に足を踏み入れ、作業をしながら観察し、環境の変化やそのスピードを感じるうちに、その作業の仕方が実に理に適っている事や、時間をかけた丁寧な作業が微生物による分解の促進を促す事、つまり最終的には短時間(期間)で当初の目的を果たせることに気が付きました。つまりのつまり、オータの(時間的な)都合よりも自然界の都合を少しだけ優先させたら、自然が時間の短縮という形でオータに恩恵をもたらしてくれたという事で…。
石川杜氏は、“我を捨てる”事の重要性をことあるごとに言及するのですが、杜氏が言う“我を捨てる”が意味することは、自身の先入観、既成概念を疑うという事、利他的に行動するという事、ヒトよりも遥かに大きい存在である自然の声に耳を傾ける事、そして脳ではなく身体感覚を研ぎ澄ます事などを指しているのだとオータは考えています。
以前に「おいしさの起源」というタイトルで文章を書いたことがありますが、本質的な美味も、これまでに培ってきた知識や経験よって形成された先入観&既成概念をもとに判断を下す脳(自我/利己)だけではなく、人体を構成するすべての器官(利他)と、人体とは相互依存の関係にある腸内細菌をはじめとした微生物(自然)など、みんなが喜びを享受できるものであるべきなのではないでしょうか。個々人によって好みは色々あってしかるべきで、他者はそれを尊重するべきだ的な事を仰る方もいますが、その通りだと思う反面、その好みが脳だけのものではなく、他のあらゆる器官や腸内細菌等の意見さえも尊重しているものであったのなら良いのに…と思うオータもいまして…。なんにせよ、職人仕事であれ、自然相手の仕事であれ、いわゆる普通の会社内の仕事であれ、身体との付き合い方であれ、大事なポイントは一緒だなぁと思うオータなのでした。
それでは2月後半と3月の新入荷案内です!今回も特濃過ぎる内容になっていますが、実はこれでも抑えめとなっています(笑)。どう抑えめにしたのかは、皆さんも後日知ることになるかと…。では行きます!
【グラヴネル】
また何やら新しい試みを始めたっぽいグラヴネルからは、リボッラ2015が届きました。濃いのにサクサク!な、とても危険なワインです。そして価格的にも危険な感じになってきちゃいました…(汗)。とはいえ、彼らが畑で費やす膨大な延べ労働時間や、約10年の時を経てリリースされることを考えたら、無茶苦茶高い!というわけでもないと思うのはオータだけではないはず。今回の2015ですが、2014の半分程度しか届いていないので、早々になくなってしまうかもしれません。終売次第、一部だけ引き取ってきた2016をリリースします!余談にはなりますが、本来でしたら来年リリースされるはずのリボッラ2017ですが、その予定はないそう。リボッラ2017自体が存在しないわけではないのですが、ビックリするほど少ない量しかなく、味わいもとんでもないことになっておりまして…(例年のものとは全く違うだけで、悶絶するほど美味しいのでご心配なく!)。そもそも、リボッラ2017という名前でリリースされるのかさえもまだ聞かされておりません!リリース時期も名前も不明なワインではありますが、皆さんに確約できることがひとつだけ。絶対に凄い価格でのリリースになります(笑)。戦々恐々としつつ、楽しみにしていてくださいね!
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【アルベルト アングイッソラ(カゼ)】
オータのピアチェンツァ支部のマネージャー、アルベルト アングイッソラのカゼからは、カゼビアンコ2022と約2か月の皮ごとの醸し醗酵を施したマルヴァジーアで造るカセキ2021が再入荷です!カゼビアンコは2400本届いていますが、1~2か月程度でなくなると予想されますし、カセキも2年前に初入荷した際はやや還元気味でしたが、今現在はかなり外向的となっておりますので、こちらも早々に終売する可能性が!お気を付けください!
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【イル コッレ】
トスカーナはモンタルチーノのイル コッレからは、ロッソ ディ モンタルチーノ2021が新入荷、ブルネッロ2018が再入荷しております。どちらも今飲んでも十分すぎるほど美味しいですし、もちろん置いておいていただいても素晴らしいことになること請け合いのワインです。ブルネッロですが、2018が終売次第、一緒に届いた2019をリリースします!
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ヴィンテージ変更が2点あります!
【パーチナ】
パーチナが造る、アルコール度数が低くてヴィンサントを名乗れないワイン、ラ ソルプレーザ2016が早々に終わりましたので、2017をリリースします。2017もアルコール度数は10%強となっており、酵母の醗酵ボイコット活動は未だ継続中のようです(笑)。今回のワインも、甘みはかなり強いですし、鋭い酸があるわけでもないのですが、甘ったるいというふうにも感じない不思議なワインです。
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【アールペーペ】
ヴァルテッリーナの良心、アールペーペのヴィナッチャをワイナリーから車で10分もかからないソンドリオの街中にある蒸留所、インヴィッティにて直火式の蒸留器でつくったグラッパが、2016ヴィンテージから2017に切り替わります。正直を申しますと、もうすでに2018、2019と後続2ヴィンテージも到着しておりまして…。皆さんの清き1本を!
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*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
【新入荷】2024年9月その3(La Biancara,Cappellano,Alberto Anguissola) 【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年7月その3(Maison Vevey Albert,Possa,La Biancara,Il Cavallino,Alberto Anguissola,Pacina,Le Boncie,De Fermo,La Calabretta,Arianna Occhipinti) 【2024義捐ワインプロジェクト 第一弾】 【新入荷】2023年11月その1(Alberto Anguissola(Case’), Panevino) 【新入荷】2023年8月その1(Maison Maurice Cretaz,Ezio Cerruti,A Maccia,Alberto Anguissola(Case),De Bartoli)