toggle
2012-02-10

【新入荷】2012年2月 その2 (Trinchero)


2012年2月その1に続き)
そしてそしてそして、入庫が1週間ほど遅れますが、オオトリも凄いです!
トリンケーロからはアユート ロッソが届きました!!
去年の春にセラーでワインをいろいろ試飲していた時のこと、「そう言えば、お前に飲んでもらいたいワインがあるんだけど」とエツィオ。
飲んでみると、普段のパワフルな彼のバルベーラと比べるとエレガント…飲み心地も抜群。
「これ、実はヴィーニャ デル ノーチェの2005年なんだけど、ノーチェとして売り出そうかどうかちょっと迷ってんだよ。ヒサトも知っての通り、2005ってあんな年だったけど、アルコールも14%近くあるし、決して薄いわけじゃないんだ。だけど若干揮発酸が高くて…俺やお前だったらこれくらいあるほうが好みかもしれないけど、万人受けはしないような気がするんだよ。で、良く考えたらユート(僕の息子)の生まれ年だろ?だったアユート ロッソとかにしても面白いのかなぁって、興味ある??まとまった量を持って行ってくれるんだったら、すっげー面白い値段にするけど。」
ここから何度かのメールのやりとりの後、結局全量を買うことになりまして…その数、フルボトルが12600本、マグナム630本!一括での引取りがスペシャルプライスの条件の1つだったので、コンテナー1つが単一のワインで埋め尽くされるというヴィナイオータ的初体験のオマケまで付いてきました。
ロッソ デル ノーチェも内容を考えたら安過ぎたワインでしたが、今回のアユート ロッソは彼の造るバルベーラでスタンダードクラスにあたる、スーペリオーレ(白ラベル)と同じお値段なんです!!!
いろいろな種類のワインを造っていて、そのどれもが普通に凄すぎて、逆にありがたみ感がなく思われてしまっているような気がしてならないトリンケーロのワインですが、彼のバルベーラやフレイザよりもテンションの高いネッビオーロを見つけるのは至難の業な気がしてなりません。バルベーラというブドウに関してだけ考えたとしても、決して手前味噌で言うわけではなく、トリンケーロとカーゼ コリーニだけは他の造り手とは別格の存在だと僕は考えています。
例えばヴィーニャ デル ノーチェ99年栗樽熟成などは“偉大”の部類に入るワインなのではないでしょうか。今回のアユート ロッソも、トリンケーロの別格ぶりをより多くの方に体感していただくための導入として使っていただけると、ヴィナイオータ的企業努力が報われるといいますかなんというか…。ともかく沢山ありますのでジャンジャン使っていただけますと助かります!!

文:太田久人
71 nuovo 12.02.10

関連記事