toggle
2014-03-06

【新入荷】2014年3月その1(Campi di Fonterenza,Il Vei,Trinchero,La Biancara,Radikon,Massa Vecchia)


トリンケーロのエツィオ(左)とバルトロ マスカレッロのマリアテレーザ

頭の混乱ぶりと机の上の混沌が常にシンクロするオータです。聖徳太子の爪の垢が欲しい今日この頃…。
ここから3週連続で入荷の予定です!実現の可否は倉庫のスペース次第…皆様の清き1本が必要です!とはいえ、内容的にもNo!と言いづらいものになっているかと(笑)。
それでは行きまーす!!
ヴィナイオータのカジュアルワインと言えば…のイル ヴェイのワインが一通り入荷しています。頑張ってまとまった量を買っているつもりなのですが、あっさり切れてしまってすみません…。いつか彼らのワインだけで1コンテナーを組めるようになれると良いのですが…ひとえにスペースの問題です…(僕の個人的なワイン、最近肩身が狭いんです)。

アユートビアンコと一緒にトリンケーロから色々面白いワインが入っていたのですが、まずは試飲してからと思いまして、発売を控えていました。エツィオの言葉を借りるなら、「サンジョヴェーゼ的な」タンニンを持ち合わせたマルヴァジーアで醸す白、ソーニョ ディ バッコ2010年が300本ほど再入荷!アロマティックなのに渋く、渋いのに軽く飲める不思議なワイン。2010年はソーニョ ディ バッコとして一部のマルヴァジーアを単一でボトリングすることにしたため、全量をアユート(アルネイス、シャルドネ、マルヴァジーアをブレンド)にするにはマルヴァジーアが少なすぎると考えたエツィオ、一部をアルネイス&シャルドネだけでボトリングし、ビアンコ10という名前で出していたことを今回のワインを発注した時に初めて知りました。(向こう側のリアクションは、「あれ、話してなかったっけ?」くらいな感じでした…。)マルヴァジーアがない分タンニンも穏やかで、この手のワインとしては非常にエレガントと言えるのではないでしょうか。
渋さ、ファンキーさに順列をつけるのなら、ソーニョアユートビアンコ、という感じでしょうか。是非とも飲み比べていただきたいです!!
そのあまりの美味しさに、単一でボトリングすることにしたシャルドネ、パルメ07の現地在庫270本を全てかっさらってきました!今メチャクチャ美味しいですよ!かっさらいシリーズ第2&3弾としましては、ドルチェットで造るレタラーニェ06フレイザ ルンケット07がそれぞれ200本ずつ。ドルチェットは徐々にいい感じの熟成感を漂わせてきていますし、フレイザは恐ろしいほどのポテンシャルを秘めていると思うのですが、注目度の低さではトリンケーロの中でも1-2を争う感じです。かなり乱暴な言い方になりますが、そこら辺のネッビオーロでは全然太刀打ちできないだけのテンションがあります。試されたことのない方は是非!
今から紹介する3つのワイン、樽ないしタンクからは何度か飲ませてもらってはいたのですが、ボトリングされたものは未試飲…ですが、対外関係の担当モニカがこれらのワインを試飲するたびにエツィオが、「ヒサト(なぜかいつも僕の名前らしい)、メッチャ気に入るだろうなぁ」と言っていたという話を聞けば、ブラインド買いしかないでしょ!というわけで、全生産量の5-7割くらいを押さえてしまいました!まずはブラケットで造るロッソ パルメ11!!香り、口当たり、余韻すべてに艶めかしさがあると言いますか…今からザクザク行けちゃいます!メルローで造るトラビック11年も、極端な硬さは皆無で今飲んでも、置いておいても楽しいワインだと思います。そして!!!いよいよ出ました、一部のドルチェットに接ぎ木して04(このヴィンテージは未だに樽の中…)から収穫を開始していたネッビオーロで造られるワイン、ノビウス09!!ここまで膨大なタンニンを持ち合わせているのにちゃんと飲み心地のある素敵なワインです。今飲んでもいいですが、是非とも数年寝かせていただきたいです!!最近ボトリングされた彼のワイン、のっけからの開きかた、飲み心地は本当に目を見張るものがあると思います。今回入荷分のワインですが、どれも限定とはしませんが、一瞬でなくなるものもあるかもしれません。お気を付けくださいね。
ラ ビアンカーラからはピーコ11ノーマルの最終在庫270本とピーコ11のクリュもの、タイバーネモンテ ディメッツォファルデオが88セット分届いております。ボトリング当初は還元が強かったので、引き取りを遅らせていました。そろそろ取れていると良いのですが…(半年ほど未試飲)。こちらは限定ワインとさせていただきます。
カンピ ディ フォンテレンツァのブルネッロもようやく07をリリースさせます。07という年のワインという事もあり、あっけら(かんと)美味しいワインです。1割ほど価格をお下げすることができましたので、こちらのほうも是非!!
全国各地で“ジーヴィオ”(スロヴェニア語で“乾杯!”の意)旋風(?)を巻き起こして帰国の途に就いたスタンコの息子、サシャの発案で生まれたピノ グリージョスラトニック11も現地在庫全て頂いてきました!!両ワインとも、“美味しくない”という人の姿が全く想像できないほどに、普遍的な美味しさがあると思います。今回のツアー中にこんな話をサシャはしていました。
「親父(スタンコ)が、白ワイン全量に醸し醗酵を採用し始めた97年当時、自分の興味はバイクであったり、女の子(笑)であったり…。アルコール&乳酸発酵期間中はもちろんの事、完全にワインになり切ってからさらに醸すことによって皮から得られるものもあると感じるようになった今現在では、概ね3-4ヶ月の醸し期間という手法に落ち着いている。親父が醸し醗酵を始めた当時は1週間程度の期間に留まり、樽での熟成期間も短かった。親父が何をもって今現在の形に至ったのかを追体験するために、始めた当初のやり方を(自分の興味が別の事にあって、ちゃんと見てこなかったので)採用しているとも言えるし、極限まで抽出し、熟成レベルでも攻めたオスラーヴィエなどのワインへの導入部のような、果実味もあり、醸し醗酵由来の複雑さも持ち合わせている難しくないワインがあっても良いのでは?という考えもあって生まれたワイン。本当なら、自分がワイナリーに参画するようになった06年から造るはずだったんだけど、親父を説得するのに実に3年かかってしまった。(笑)」 ピノ グリージョは900本、スラトニックは1080本の入荷。
そして!!!あらゆる時間軸を超えたワイン、オスラーヴィエ フオーリ ダル テンポ2000も再々入荷です!!前回頂いたのもイタリア国内流通用分だったらしいのですが、それ以外にも「もしかしたら…」分を取っておいたのですが、全然リアクションもないし、日本で大爆発しているというのなら、喜んでいただけるところに嫁入りさせようということで最終在庫の750本を分けてもらいました。結局生産量の7割以上を買ったことに…簡単に手の出る価格でないにも関わらず…日本て凄い!と思う反面、このワインの凄さを正当に評価してちゃんと買う事の出来ないイタリアのディストリビューター、諸外国のインポーターには??な気持ちがいっぱいです。とここまで書いていて、メールをチェックしたら、もしかしたら再々再おかわりが可能かもというお知らせが…嬉しいが、なんだか悲しい…。
ある意味脇役なのにもかかわらず、そのあまりの人気ぶりに、主役(ワインです!)からはやっかみの声さえ聞こえてきそうなラディコン グラスも1100脚ほど入荷しております。ラディコンのワインをちゃんとご注文下さった方に優先してお分けさせていただきます。
今回入荷のラディコンの商品、どれもなかなかな量が入ってきているのですが、前回の恐ろしいほどの売れ行きを鑑みて、全て限定とさせていただきます。
そしてオオトリはMVこと、みんな大好きマッサ ヴェッキアです!!!!遅霜の影響でヴェルメンティーノの収穫が激減したため、ビアンコ11の入荷量も390本ほどで、ロザート11も例年になく生産量が少なかったようで、弊社への割当量も例年の半分以下で480本ほどとなっております。MVが出すカジュアル赤、ベラーチェは11の750&1500mlがそれぞれ800本&120本と、残っていた10年360本も頂いてきました!!2002年ヴィンテージ以降の彼らのサンジョヴェーゼの持つ恐ろしい飲み心地は、バクテリアと遊ぶというファブリーツィオの天才的アイデアから生まれたものですが、05のようにその痕跡が若干目立つ雰囲気があった時などはうちの造り手達から、
「うわ、ファブリーツィオ臭(ワインにある動物的な香りを、彼が多くの家畜家禽を飼っていることにかけて)がする!」
などと揶揄(親愛の情と圧倒的な尊敬の念もありつつのものです)されることがあったのですが、現当主フランチェスカに代替わりした09以降、エレガントになったと言われることもしばしば。今回入荷のラ クエルチョーラ10は、ファブリーツィオの遊び心とフランチェスカの真摯さが恐ろしいレベルで融合したワインと言えると思います。1000本ほど入荷しているのですが、近所の酒屋のご子息の生まれ年という事もあり、限定としないとヤバいことになると予想されます(冗談のような本当の話です!)。ですので、クエルチョーラも含め今回入荷のMVワインは全て限定とさせていただきます。皆さん、パッシートも美味しいですよぉぉぉっ、絶賛限定なしで発売中!!!

文:太田 久人
101 102 nuovo14.03.06

関連記事