お次はピエモンテ州アルバ郊外にある、マウロ ムッソによって営まれるパスタ工房、カーザ デイ タヤリンです!
弊社調べにはなりますが、間違いなく世界最小ロットで生産される、世界屈指の価格のパスタです。
取引を始めるにあたって、
「僕のパスタは、通常のものとは調理方法がかなり違うから、メール(書面)でちゃんと説明するようにするから。」と言って、こんなメールを送ってくるような男なんです…。
しかもパスタごとに、使用している素材の個性を引き立てるようなソースの提案までしてくる…。
ヴィナイオッティマーナでは、彼自身がパスタの調理を担当し、来場いただいた方に試食いただけることになっているのですが、調理に必要な道具も詳細に指定してきていますし、タヤリンを茹でるための鍋とパスタに合わせるソース各種(お母さんの自家製、これがまた美味しいんです!)、そしてなんとバターまでイタリアから持ち込んで料理するつもりなんです。
そしてなんとイベントで使うパスタとソースは全て彼持ちだという…。
「ヒサトたちが、この壮大なイベントを企画するために莫大なコスト、エネルギーをかけているわけだから、僕達も少しは協力すべきだろ?」とマウロ…、僕が今まで彼から買ったパスタで生み出された利益など、今回提供されるものだけで一瞬で吹き飛んでしまうだろうに…。
彼の場合、全ての作業を1人でこなすので当然のことながら少量生産となり、そのため麦等の原材料の発注&製粉も小ロットに、その結果もともと安くはない原材料費が更に高くなり、一般的なパスタからしてみたら一見非常識なくらいの最終価格になるという…。
もしもコストパフォーマンスという観点からみたら、(コストパフォーマンスは)悪い、という事になるのかもしれません。
きっと彼のパスタの半額も出せば良質なパスタは入手できるでしょう。
ですが、ヴァルテッリーナやチンクエテッレのワインと同様、マウロのパスタにコストパフォーマンスの話をすること自体、あまり意味がないと思うのは僕だけでしょうか?
パスタひとつで、味覚レベルでの美味だけでなく、栄養価の高さ、消化の良さをも提供しようとし、そして小麦アレルギー問題やヒトの未来に対する問いかけさえしてるのです!!
こんなパスタ馬鹿にして食の安全馬鹿なヒトの行く末を憂うパスタ屋さんっているのでしょうか?
いくつかのパスタの賞味期限が短いこともあり、空輸で持ってきているのですが、船便で持ってきたと仮定して弊社価格を設定しています。
つまり…売れても利益など一切ないんです。
でも、こんな奇特な愛すべき人がいることを1人でも多くの方に知って頂きたいじゃありませんか!!!
彼の本気ぶりを是非皆さんもオッティマーナ会場&B面で体験してみてください!
(造り手について、さらに詳しくは下記リンクよりご確認ください!!※ヴィナイオータのホームページにとびます。)
【Casa dei Tajarin】パスタの輸入を始めます!