【ピリオド5 DAY1|2023/1/29(日)】参加造り手&飲食店

<ヴィナイオッティマーナ2022 ~ピリオド5~>

【開催日時】
DAY1:2023年1月29日(日) 10:00~17:00

【会場】
だだ商店 だだ食堂(茨城県つくば市流星台56-3)

【タイムテーブル】
9:30 受付開始
10:00 開場
10:30- 造り手セミナー①<Arianna Occhipinti>
     造り手セミナー②<Colle Florido>
12:00-15:30 大食堂
16:10 フィナーレ
16:45 送迎バス発車

-参加造り手-

Arianna Occhipinti(イタリア / シチリア)

造り手:Arianna Occhipinti / アリアンナ オッキピンティ

オッキピンティ一族は教師と建築家ばかり、ブドウ栽培や醸造とは関わりがなかったのですが、ジュースト オッキピンティが大学在学中に『COS』というワイナリーを仲間と立ち上げました。姪のアリアンナは小さい頃から叔父とブドウ畑やセラーで過ごすことが多く、14歳の時には「自分のワインをリリースする」と心に決めます。そして、ミラノの醸造学校在学中の2004年、ファーストヴィンテージをリリースしました。

シチリア州カターニアから南西に車で1時間。生まれ故郷であるヴィットーリアに起源を持つといわれている赤のネーロ ダーヴォラとフラッパート、白はアルバネッロとズィビッボを栽培しています。大地の声に耳を傾け、人間のエゴによってそれを極端に歪めることなく、そこから賜ったブドウを醸したいと考え、当初より農薬、殺虫剤、除草剤、化学肥料を一切使用せずにブドウを栽培しています。

セラーでも、野生酵母で温度管理を行わずに醗酵&醸造し、瓶詰め時にはノンフィルター&無清澄で二酸化硫黄の使用もごく少量のみと、ブドウそのものの個性や土地を反映したワイン造りを行っています。現在は13ヘクタールの畑から、約5万本のワインを生産。

Colle Florido(イタリア / アブルッツォ)

造り手:Andrea Ugolotti / アンドレア ウゴロッティ

アブルッツォ州、最も人口が多い街ペスカーラから西に車で30分ほどのところにあるワイナリー、アンドレアとダニエラの夫婦2人で営まれています。アンドレアはもともと流しのソムリエをしており、出稼ぎでパリへ行った際に建築事務所で働くアブルッツォ出身のダニエラと知り合って結婚。パリでの生活に疲れていたダニエラと、自身のワインを造りたいと考えていたアンドレアの思惑が一致し、アブルッツォへ移ります。

2016年よりブドウ栽培と醸造を開始し、自身で所有する畑で1.2ヘクタール、借りている畑で1.8ヘクタールと、合計3ヘクタールの畑でブドウ樹を栽培しています。すべてのワインは温度管理を行わずに醗酵、酸化防止剤はボトリング時に少量使用するのみで、一切の濾過&清澄作業も行いません。ワイン以外にもオリーヴオイルとトマト製品も造っています。

Il Maiolo(イタリア / エミリア ロマーニャ)

造り手:Francesco Torre / フランチェスコ トッレ

エミリア ロマーニャ州の中部の街パルマから西に80km、ピアチェンツァから南に30kmの場所にあるイル マイオーロ。現当主のフランチェスコの父マルチェッロが生涯の夢だったワイン生産を実現するため、荒廃した耕作放棄地だった土地を購入し、オルトゥルーゴ、バルベーラ、ボナルダの3種類のブドウを植えワインを造り始めました。

マルチェッロが亡くなり、農園は息子であり現当主のフランチェスコ(当時はパルマの大学の法学部生)へと受け継がれます。この土地の未来に不安を感じていた彼はマイオーロを本格的なワイナリーにする決意をし、弁護士を目指す傍ら、ワイン造りの勉強を始めます。

ヌレ渓谷のカッサーノ地区にある敷地は約20ヘクタールの広さで、石灰岩と粘土を含む痩せた白い土壌の4ヘクタールの畑では、ボルドー液以外の農薬は一切使用せずにブドウを栽培。長いマセレーション、長期の樽熟成を行い、年間26,000本ほどを生産しています。2003年がファーストヴィンテージで、2020年ヴィンテージより白ワインの生産も開始しました。

Il Cavallino(イタリア / ヴェネト)

造り手:Sauro Maule / サウロ マウレ

ヴェネト州、ヴィチェンツァから車で南に1時間ほどのところにワイナリーがあります。サウロはトレンティン研究所で5年間学び、父リーノが持つパヴィア郊外の農場で畜産や農業の仕事を手伝っていました。今後の人生を考えた時に、ブドウを育む土壌や自然環境に敬意を払うことに情熱を傾けながら自身のワインを造ってみたいとワイナリーを設立。

父が管理していた土地に植えられていたブドウを植え替えることから始め、2010年には父の幼少期からの友人ラ ビアンカーラのアンジョリーノ マウレと出会います。当時サウロはセラーを持っていなかったため、彼のセラーを貸してもらいながらワインを生産。2017年には馬小屋をセラーへと改造し、自身のセラーで醸造を始めます。

モンテベッロ ヴィチェンティーノの畑で、ガルガーネガ、ドゥレッラ、シャルドネ、ピノグリージョといった白ブドウを、コッリ ベーリチの畑でメルロー、タイ ロッソといった黒ブドウを栽培し、自然環境に配慮してボルドー液以外の薬剤は使用せず、有機農法を実践しています。ブドウ畑の広さは約5ヘクタールで、年間12,000本ほどを生産。ワイナリー名の「カヴァッリーノ(仔馬)」は、父が馬や牛を中心とした畜産の会社を経営していたことに由来しています。

-参加飲食店-

DIRETTO(広島)

料理人:Takamasa Sugino / 杉野 貴政

広島 富士見町で2020年にリニューアルオープンしたカウンター8席のみのイタリア料理店。広島出身であるシェフの杉野さんが一人で切り盛りしています。店名の『DIRETTO』はイタリア語で「まっすぐ」を意味し、素材の味をダイレクトにという想いから付けられたそう。旬の食材を活かすために辿り着いた薪火で焼き上げる調理法。火のエネルギーを料理に込める、というテーマのもと、素材の旨みを凝縮して丸ごと味わうことができるだけでなく、パチパチと燃える炎は音とともに心も癒してくれます。

Fridge(福岡)

料理人:Genki Sato / 佐藤 元紀

きどらず、さりげなく、自然なおいしさを。特別でなく日常のひとときを。渡辺通の路地裏で約20年と続くイタリアン『フリッジ』。イタリアのナチュラルワイン生産者の元にも足繁く通うシェフ佐藤さんの料理は、イタリア各地の郷土料理をベースにしつつ、素材本来の力を感じさせてくれます。放血神経〆で処理される長崎 五島列島の『林鮮魚店』から届く魚介、九州では唯一食べられる『BON DABON』のペルシュウ、手打ちパスタのトルテッリーニなど。もともと少なかったメニューですが、今はさらに絞り込み、優しいけれど本質に迫る料理を提供しています。

のんびり酒場 ニコル(宮城)

料理人:Junichi Fushiya / 伏谷 淳一

漁業の家系である店主 伏谷 淳一さんと養豚の家系の妻 千春さんが仙台にて夫婦で営む、ナチュラルワインと純米酒の酒場です。塩釜仲卸市場まで自ら直接通って仕入れる地物の魚介、それらをそのまま活かした東北の郷土食と漁師料理は、過去と未来を繋ぐ伝承として、震災以降調べ続けているそう。看板アイテムの『牡蠣のオイル漬け』は、東松島 東名の叔父たちが育てる採れたての牡蠣が惜しげもなく使われ、開業以来14年間、手造り醤油、純米酒、本みりんをベースに、数十万個の牡蠣の味わいを引き継ぐタレでひと粒ひと粒、丁寧に仕立てられています。

一心鮨 光洋(宮崎)

サービス:Kazumitsu Kimiya / 木宮 一光

宮崎市昭和町にある『一心鮨 光洋』。先代の木宮 一高氏が昭和48年に創業して以来、代々受け継がれている鮨は、宮崎で水揚げされる旬の魚介類で握られ、ワインや日本酒のペアリングで合わせます。4人兄弟の末っ子である一光さんは、料理人の兄弟たちが独立後、オーナーソムリエ&サービスマンとして職人さんたちと『一心鮨』を守ります。もともと横浜の『サローネ2007』でサービスの経験を積み、若い頃にはお笑い芸人になりたいと思っていたという一光さんらしく、鮨屋のイメージを覆すようなざっくばらんなサービスでお客さんをもてなします。

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