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2022-09-01

【新入荷】2022年7月その4(Lucie Colombain,Stefano Legnani,Arianna Occhipinti,Natalino del Prete,Nicolini, Ezio Cerruti,Colle Florido)

イタリアから帰国してまだ2週間ほどしか経っていませんが、余韻に浸る間もなく、次のイタリア出張を画策しているオータです。今回の2週間の旅で、取引をする造り手のうち約3割にあたる軒数を訪問できたのですが、全員を訪ねるのにはあと2~3回の旅が必要…。すでに3年以上訪ねてないところもあったりしますので、それが4年5年とならないようにするためにも、仕事をサクサク片づけ、頻繁に行けるようにならないと!!とはいえ、取り組まなければいけない案件自体は減るどころか増える一方で、どれもなかなかにヘビーな内容…。この1年が濃い案件の詰まり具合的にオータの人生最大のヤマな気がしていますので、現実逃避癖をなくし(減らし?)、集中し、強い決断をし、それぞれの仕事を各個撃破していく…そんなイメージで生きていく所存です!

今回の出張でも、楽しい仕事をいくつか取り付けてきましたので、皆さんも楽しみにしていてくださいね!

新ヴィンテージ案内から!

 

ルーシー コロンバンピノ ブラン ジャルダン デ ロピタル2019が終売したので2020を、シャルドネ2019が終売&2018が残り30本なので、こちらも2020をリリースします。

ピノ ブランは、還元とも無縁で抜栓当初からいい感じで開いているのですが、抜栓後の褐変化するスピードが少々早い気がします。ですので、開けたらすぐに飲み切るか、ワイン自体が落ち着くまで数年寝かせるかのどちらかをおススメいたします。

シャルドネ2020の方はと言いますと…しっかりシュワシュワしてます(笑)。ワイン自体の素地としてはファンキーよりも優等生寄りな気がするのですが、そのシュワシュワのせいで成長スピードがゆっくりな可能性はあるなぁとも思ってみたり…。

余談ですが、先日シュレールのピノ ブラン2002を開けました。初日は酸化しているかのような雰囲気が支配的で楽しく飲み進めることができなかったのですが、数日後に飲んでみたらビックリ、貴腐のニュアンスと共に壮大な世界が拡がり…。15年くらい寝かせて、しっかりと成長したシュレールのワインを一度体験してもらえたのなら、昨今のワインがリリース当初に放つヤンチャぶりも、可愛く&愛おしく思えるようになる気が…。ここで話を戻しますが、「あんな滅茶苦茶だった子が、こんなにも立派になって…」といった感動的な体験をする上では、コロンバンのシャルドネ2018ほど最適なワインはないとオータは思っておりますので是非!

 

ステーファノ レニャーニのフラッグシップ的ワイン、ポンテ ディ トイの兄貴分に当たるル ガルー2015が終わりましたので、2016をリリースします。友人のワイナリーを間借りして醸造を行なっているステーファノ、その友人が翌春には全てのワインをボトリングしてしまうため、夏の間セラーで熟成中のワインといえばステーファノのものだけという事に…。やや肩身の狭い立場のステーファノとしては、理想を純粋に追求するのではなく、迷惑をかけないタイミングでのボトリングを心掛ける必要があり…。

ル ガルーは、生産量にも恵まれた年に造る、タンクの上澄み部分をポンテ ディ トイとしてボトリングした後に残ったタンク下部の澱に近いところで熟成していたワインを、小さなタンクへと移し替え、更に数か月熟成させたのちにボトリングした、ステーファノの理想により近い形のワインです。華やかな香り&味わいだった2015と比べると、2016は色も濃く味わいも重厚で、熟成感もあるような気がします。

 

シチリアの健康美女アリアンナ オッキピンティがネーロ ダーヴォラで造るワイン、シッカーニョ2016が終売しましたので、2017の販売を開始しております!本メルマガで紹介する新ヴィンテージのワインを一通り試飲した際、例年よりも酸が際立ったワインが多かったことに驚きました。まるで「この暑い時期に私のこと紹介して!」と主張しているかのような…(笑)。

このシッカーニョ2017も、肉感的になりやすいネーロ ダーヴォラなのにもかかわらず、とてもチャーミングな仕上がりで、変な言い方ですがフラッパート的な魅力を備えたワインとなっています。

 

ナタリーノ デル プレーテがネグロアマーロで造るロゼワイン、イル プローディゴ2019が終売したので、2020をリリースします。2018年に続きナタリーノにとって非常に厳しいヴィンテージとなった2019年。プローディゴは、果実(=果皮)にも病気の痕跡があり、果皮ごと醸すのが危険だと判断した品質のブドウの利用方法として、苦肉の策的に生まれたロゼワイン。2019年のブドウを活かすという意味では、英断だったとオータは考えています。とはいえ、果皮を取り除いて醸造しても、ブドウが健全ではなかった痕跡が端々に感じられ、なんとも物悲しい雰囲気を醸し出していたイル プローディゴ2019…。ですが、2020は違います!本当に素晴らしいブドウが獲れ、果皮を取り除く必要など全くなかったのですが、ロゼワインというアイデアが気に入ったナタリーノ&ミーナ、2020も仕込むことに。満ち満ちた果実感、キュートな香り、充実のアルコール度数(14.5%)の、性格的にも明るく、均整の取れた肉体を持ち、程よく日焼けしている健康美女的ワイン(?)です。

 

ニコリーニのヴィトフスカが2019から2020にヴィンテージ変更です!2020は、2019よりもこざっぱりしていて、サクサク進んじゃいます!!

 

Mr.モスカート、エツィオ チェッルーティが今は亡き親友ジュゼッペ リナルディの勧めに従い造り始めたワイン、ロッソ2019が終ったので、2020をリリースします。2019同様に、テヌータ グリッロから分けてもらったフレイザを使用しています。フレイザですから、野性味溢れる香りと堅牢なタンニンが持ち味なわけですが、去年入荷した当時の2019よりも硬さはなく、外向的というか親しみやすさがあるように感じました。

チェッルーティの代表作、天日干しモスカートで造る甘口ワイン、ソル2011も残り100本程、そしてオータの発案で生まれたウイヤージュなどを一切せずに10年間の樽熟成を施したソル2006 10アンニも40本となっております!ぜひいいいいい!

 

アブルッツォのコッレ フローリドがトレッビアーノで造る白、イル ポスティーノ2018が終売しましたので、2019をリリースします。アンドレア曰く「(イル ポスティーノ2019の出来には、)すっごい満足してるよ。青々しく、真っすぐで、ドライ、そして塩気があり…。」との事。実際に試飲してみると、まさにそんな感じでした!一流レストランを渡り歩く流れのソムリエだけあった、非常に端的でありつつも多くの人にあっさり納得してもらえそうな、ステキな表現だなぁと感心してしまいました。

モンテプルチャーノで造るロゼ、ラ レーナ2019は残り50本ほどとなっております!赤のセカンドラインのサルヴォ2019、トップ キュヴェのエルバサラータ2017のどちらも今めっちゃ美味しいので、是非ともよろしくお願いします!

 

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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