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2022-11-19

【新入荷】2022年11月その1(Accomasso,Panevino)

ヴィナイオータが取引を始めた約20年前には、これほどまで世界から引く手あまたの存在になるなんて想像もつかなかったアッコマッソからも、ワインが届きました!

バローロの生ける伝説ロレンツォ アッコマッソ翁、2度の入院とけがが影響してか、一気に老け込んだという印象を前回訪問時に持ったわけですが、頭脳の切れは相変わらずで一安心。特に女性に関する記憶力は、相変わらず驚愕に値します(笑)。

そんな状況にあっても、オータのことを忘れずに時々連絡してきてくれ、ちゃんとワインも用意してくれる…。本当に凄いありがたいことです。

今回は、バローロ アンヌンツィアータ2014バローロ2015が届いております。バローロ2015は、まだ若さがはち切れ過ぎていて飲み心地には欠けますが、将来が楽しみなワイン。アンヌンツィアータ2014は、もうサイコーですし、置いておいてもヤバくなることが約束されたワイン!それこそ、ア マッチャのオルメアスコ2016で触れた、甘い澱のニュアンスを持ったワインです。

一般のお客様に販売される酒販店の方にお願いしたいのですが、「転売→市場取引価格の高騰」を避けるべく、できるだけ“顔の見える”お客様への販売をお願いいたします。造り手が飲み手の方たちに楽しんでもらうために醸したワインが、投機的な使われ方をしているのを見ると、なんとも切ない気にさせられます…。

サルデーニャのパーネヴィーノからは新しく届いたワインが5つと、前回リリース時に売れ残ってしまっていたワイン1つをリリースします!詳細は下記の通りです。

アルヴァス2020(L.B1 20):ジャンフランコからの一言コメントには、「いつも通りのストラクチャーを備えた12.5%のワイン!」とだけ書いてあったのですが、9月に訪問した時にこのワインを飲みながらその真意を語ってくれました。

「“ストラクチャーのしっかりしたワイン”というと、アルコール度数もそれなりにあるものだと、みんな安易に考え過ぎている気がするんだよね。でも、アルコール度数って、ワインの味わいを構成するたっくさんの要素のひとつでしかないよね。今回のアルヴァスは、そういった認識に対するアンチテーゼのようなワインだと思っているんだ。」とジャンフランコが言えば、

「ホントに。飲み心地の話も一緒だよね。グルグルワイン(日本語に訳すなら“ゴクゴクワイン”?)っていうと、低アルコール度数であることが必須かのようになっているけど、低アルコール度数でグルグルを標榜していても、やたら飲み進まないものもあれば、めっちゃアルコール度数が高くても圧倒的な飲み心地を備えたワインもあるし…。」と合いの手を入れるオータ。。

アジネジナウ2020(L.R10 20):近隣の農家が栽培したブドウ(カンノナウ主体、カリニャーノ、サンジョヴェーゼ)で造るワイン。使う農薬(ジャンフランコの場合、粉末の硫黄と各種ハーブを煎じたもの)も一緒ですし、場所によってはジャンフランコの畑の真隣ということもあるのに、ジャンフランコの畑のブドウで造ったワインとアジネジナウのテンションの違いと言いますか、エネルギーの凝縮感の違いには毎回驚かされます。こう書くと、アジネジナウがイケてないように思われちゃうかもしれませんね…(笑)。当然のことながら、アジネジナウも十二分にステキなワインです!

ピカデ…ェェェ2020(L.R1 20):ピカデは、ピシーナ カデッドゥという区画で獲れたモニカとカリニャーノで造られるワインだったのですが、2020年は別の2区画、カナーリ スクリオースのモニカとミツァ ダニエリのカリニャーノも混醸したため、“ェェェ”(“e”は、“~と”という意味があります…)となりました。例年のピカデよりも力強さがある気がします。

タンカ サリーナ2020(L.R2 20):タンカ サリーナで獲れたカンノナウ、ボヴァーレ、ティンティッル、モニカで造るワイン。イタリア語で塩田とかを意味するサリーナという名前の区画だからと言うわけではないのですが、実際に塩気のようなものがあり、美しい酸と相まって、唾液の分泌が促されること促されること!お腹のすくワイン!!

オンナ2020(L.R3 20):ジャンフランコが住むヌッリの隣村、セッリにあるオンナという区画のバルベーラ、チリエジョーロ、モンテプルチャーノに、高樹齢の区画のカンノナウを混醸したワイン。ちゃんと確認はしていませんが、ストーム ヴェンティ ヴェンティに回さなかった、“普通に”熟したカンノナウを使用したのだと思われます。

ストーム ヴェンティ ヴェンティ2020 (L.RA20):酷暑だった2020年、いろいろな区画の無茶苦茶熟してしまったカンノナウだけを選り分けて収穫し醸造したワインに、補酸&補タンニンの目的で、カニュラーリで造ったワインを30%ほどブレンドしたワイン。詳細はこちらを。

今回入荷のワインですが、抜栓後に還元方向へと向かう傾向があるのですが、あくまで軽度なレベルで、数か月落ち着かせていただくだけで、ほぼ万全の状態になると思われます。もちろん、数年忘却の彼方に置いておくのがベストです!!!

赤なら2012のペッジョを除く2014ヴィンテージまでのワインは、概ね完全体になっている…というのが、オータの主観です!

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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