ヴィナイオータかわら版~宮内編 その四~
約1年ぶり4回目となります、かわら版を担当させていただきます宮内です。
いつもご覧いただきありがとうございます。
昨年のヴィナイオッティマーナから1年が経とうしており、時の流れの速さに驚いております、今年はどんなお祭りになるのか愉しみです!
では、前置きはこの辺にして、本題に入らせていただきます。
毎年、夏になると温暖化の影響で…猛暑日が連続何日などと恒例の様にテレビから流れて来ますが、そんな中でも、今年の夏は、特に厳しい暑さだったのではないかと感じていた9月、そんな夏もようやく過ぎ10月に入り、秋を感じるような涼しい日が多くなってきて、ほっとしている今日この頃。
これから涼しくなっていく季節におすすめのワインは何が良いだろうか…と考えていくつか飲んでみました。
その中から、選んだのはパオロベアのモンテファルコ サグランティーノ パッシート2010、赤・甘口です!
干しブドウを感じる香りに、果実の甘さの中にほどよい酸とやや渋さも相まって、甘すぎることなく比較的軽やかな飲み心地となっており、やさしい甘さが秋の夜にゆったり味わいながら飲むにはピッタリなのではとご紹介させていただきます。
ウンブリア州都ペルージャから東南に45kmモンテファルコの中心部に位置しに、少なくとも1500年代には住んでいたベア家。それまでもワインとオリーヴオイルの生産はしていましたが、国の規制の変更により行政的には1973年に登記された形になっており、1980年に最初の自家瓶詰めが始められました。一族が世代を繋いでこれたことに感謝し、多くの人へワインという形で報いていきたいと考えた現当主ジャンピエロの父パオロ。土地を理解し、ブドウをよく観察し尊重することが重要であると考え、毎年異なる気象条件に対してベア家が5世紀に渡って獲得した豊富な知識を活かし、忍耐強く自然なアプローチを続けてきました。
建築家でもあるジャンピエロは主に醸造とラベルのデザインを担当、弟ジュゼッペは畑を担当し40ヘクタール近い広大な敷地を管理しています。ブドウ畑はモンテファルコ近郊の標高400~450mほどの高さに、パリアーロ、チェッレーテ、ピッパレッロ、サン ヴァレンティーノ、サンタ キアーラと5つ所有し合計で11ヘクタールほどの広さがあり、それ以外にモンテファルコとトレーヴィの間の標高200mの場所にトレッビアーノ スポレティーノが植えられた畑を借りています。
14世紀にはその存在が古文書で確認されているサグランティーノは、モンテファルコ近郊のみで栽培されているブドウ品種。1970年代に辛口のサグランティーノが出てきたことで世界に知られる存在となりましたが、糖度の高さとその膨大なタンニンから、歴史的には極甘口のワインが長い間造られてきました。
パリアーロの標高400mの畑からブドウを10月上旬に収穫、風通しの良い室内に置かれたトランジメーノの葦を編んだ専用のラックの上で3ヶ月間陰干し、マセレーション期間はヴィンテージにより異なるが約4か月に及ぶマセレーションとアルコール醗酵を行い、皮と種を取り除いた後ステンレスタンクにて約60日間醗酵の続きと熟成、少量の二酸化硫黄を添加しボトリング、さらに12ヶ月間熟成させた後リリースされます。
抜栓後しばらく経ってから、再度飲んでみましたが抜栓直後よりも、味わい、口当たりは柔らかくなり甘さは重すぎず酸が締めてくれて飲み進むのではないかと思います。
“食欲の秋”ならぬ、“パッシートの秋”にいかがでしょうか。
チョコレートのデザートと一緒にぜひお試しください。
■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=129
【かわら版 宮内の飲んでもらいたいワイン!!】
銘柄:Montefalco Sagrantino Passito 2010(375ml) /モンテファルコ サグランティーノ パッシート
造り手:Paolo Bea / パオロ ベア
地域:イタリア ウンブリア
希望小売価格 (税抜) : 10,000円
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