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2023-05-19

造り手紹介 Villabellini / ヴィッラベッリーニ

造り手:Villabellini / ヴィッラベッリーニ
人:Cecilia Trucchi / チェチーリア トゥルッキ
産地(州):ヴェネト
ワイン:Taso,
所在地:Via dei Fraccaroli, 6, 37029 San Pietro in Cariano | VR – Italia<map

ヴェローナから北西に10kmほどのヴァルポリチェッラのゾーン、サン ピエートロ イン カリアーノにある、1700年代に建てられた屋敷と6ヘクタールの土地からなる、ヴィッラ ベッリーニ。当主のチェチーリア トゥルッキはを1980年代半ばに、この場所を購入します。

ヴィッラ ベッリーニの敷地は、四方を石壁に囲まれ、森、庭園、1600年代に仕立てられた乾式の石壁で作られた緩やかな段々畑、泉などがある荘園のような場所。当初は、建物を修復&改装してホテルにしようと考えていたのですが、荘園内にもともとあったブドウ畑、そしてワイン造りに魅せられていき、1990年からワイナリーとしての生産を開始します。

ワイナリーを始めた当初は、アマローネ、ヴァルポリチェッラ、レチョート デッラ ヴァルポリチェッラを生産していましたが、2000年頃からはアマローネを生産しておりません。ガイドブックなどでの評価も高かったにもかかわらず、アマローネという世界的にネームバリューのあるワインを生産をやめてしまったのは、彼女自身が、中途半端に残糖分のある、高アルコール度数のワインを毎日飲みたいと思わなかったからだそうです。ワインはワインとして単独で楽しむものではなく、食事と共に楽しむべきもので、できることなら毎日でも飲めるものであって欲しいという彼女の思いがアマローネの生産をやめるきっかけとなりました。

自身の年齢的なことや、子供たちにワイナリーを継ぐ意思がなかったという理由により、2015年に惜しまれつつもワイナリーを売却。2013年と2014年は病害や悪天候のためターゾは生産されませんでしたので、2012年がターゾの最後のヴィンテージとなってしまいました。

<ワインラインナップ>


●Taso (ターゾ)
品種:コルヴィーナ、コルヴィノーネ、ロンディネッラ、モリナーラ

ターゾは収穫してそのまま醸造したものと、1ヶ月ほど陰干ししたブドウを醸造したものを別々に熟成させ、ボトリング前に毎年比率を変えつつブレンドを行っている。収穫後厳しく選別されたブドウは、野生酵母で15~20日のマセレーションとアルコール醗酵を行い、24か月間使い古しの樫の木樽にて熟成させる。少量の二酸化硫黄を添加して、ノンフィルターでボトリング。
ターゾという名前は、ヴェネトの方言で “無言” を指し、「ターゾの静寂のみが、そのオリジンであるブドウ、畑、気候、土壌について語りかけてくれる。」とチェチーリアは語っている。

 

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