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2022-09-05

造り手紹介 Fonterenza / フォンテレンツァ

造り手:Fonterenza / フォンテレンツァ
人:Francesca Padovani, Margherita Padovani / フランチェスカ パドヴァーニ、マルゲリータ パドヴァーニ
産地(州):トスカーナ
ワイン:Bianco, Biancospino, Le Ragazze, Rosa, Pettirosso, Rosso di Montalcino,  Rosso di Montalcino Alberello, Brunello di Montalcino
所在地:Località Fonterenza, 99 Sant’Angelo in Colle – 53020 Montalcino | SI – Italia <Map>
Web:https://fonterenza.it/

トスカーナ州モンタルチーノから南西に10km、サンタンジェロ イン コッレで両親が1975年に購入した別荘で夏休みを過ごすことを楽しみにしていた、マルゲリータとフランチェスカのパドヴァーニ姉妹。1997年、マルゲリータは21歳のときに、ミラノでの生活を離れ農業を始める決意をし、オリーヴの栽培とオイルの生産を始めました。1999年にはブドウを植えワイナリーとしてスタート。2000年にフランチェスカが移住してきたことで彼女たちの夢がより現実的なものになりました。

レ ボンチエのジョヴァンナ モルガンティやマッサ ヴェッキアのファブリーツィオ ニコライーニと親交が深く、ブドウ栽培、ワイン醸造に対して強く影響を受け、人間の都合を優先した農業ではなく、自然に敬意を払った農業を実践します。土壌との対話から学んだことを生き方と働き方に活かし、次世代へ繋げていきたいと考えています。

また、それまでマルゲリータの単独所有だったワイナリーは、相続の問題が片付き2017年からフランチェスカも正式に共同経営者となり、カンピ ディ フォンテレンツァからフォンテレンツァにワイナリー名を変更しました。現在ワイナリーの近くに1.6ヘクタール、モンテ アミアータ山の麓に4つの区画で2.6ヘクタールの畑でブドウを栽培しています(標高は420~450m)。それ以外にも友人が働くキャンティの農園やカパルビオ(グロッセートの南)の信頼のおける農家から買い取ったブドウも一部使用しています。別荘の厩舎と穀物置き場だった小屋を改装したセラーで醸造を行い、二酸化硫黄も極少量のみ使用。

<ワインラインナップ>



●Bianco(ビアンコ)
品種:ヴェルメンティーノ、アンソニカ、マルヴァジーア、トレッビアーノ

トスカーナ州の海沿いにある最南端の町、カパルビオの信用のおける農家から買い付けた樹齢60年の土着品種で造るワイン。2~6日間皮ごと醸し、野生酵母のみで醗酵させ、セメントタンクとオーク樽で熟成。

 

 



●Biancospino(ビアンコスピーノ)
品種:トレッビアーノ

仲良くしているキャンティの造り手から分けてもらった樹齢60年のトレッビアーノで造るワイン。野生酵母のみで30日間皮ごと醗酵させ、12か月間オーク樽にて熟成。

 

 



●Le Ragazze(レ ラガッツェ)
品種:ヴェルメンティーノ主体、マルヴァジーア

姉のマルゲリータが愛娘たちに捧ぐべくして造られた。モンタルチーノ南部にある、アミアータ山の麓に所有する畑のブドウとその近隣の農家から買い付けたブドウで造るワイン。野生酵母のみで30日間皮ごと醸し醗酵させ、オーク製のトノー、アカシア製のバリック、アンフォラ、ステンレスタンクと別々の容器で熟成させたものをブレンドしてボトリング。

 

 


 

●Rosa(ローザ)
品種:サンジョヴェーゼ

ブルネッロないしロッソ ディ モンタルチーノ用のブドウの凝縮度を上げるために樹齢約20年のサンジョヴェーゼを9月初週に間引きしたもので造るロゼワイン。野生酵母のみで20時間醸し醗酵させ、7か月ステンレスタンクで熟成。

 

 


 

●Pettirosso(ペッティロッソ)
品種:サンジョヴェーゼ、チリエジョーロ

気軽に楽しんでもらいたいという想いから造られたもの(ペッティロッソはヨーロッパコマドリの意)。ワイナリー近くの畑にある若いサンジョヴェーゼと、レ ラガッツェと同じ農家から買い付けたブドウを混ぜて造るワイン。2010~2014年ヴィンテージまではサンジョヴェーゼをメインに他のブドウを数種混ぜることもあったが、2015年以降はチリエジョーロを2割ほど混ぜる今のスタイルになった。野生酵母のみで7日間醸し醗酵させ、圧搾後コンクリートタンクかステンレスタンクにて約8か月間醗酵の続きと熟成。

 

 



●Rosso di Montalcino(ロッソ ディ モンタルチーノ)

品種:サンジョヴェーゼ

ボスコ、アルベレッロ、ルーポ、ストラーダ、クエルチャという別々の区画の畑にある樹齢約20年のサンジョヴェーゼで造るワイン。9月中旬から下旬にかけて収穫を行う。野生酵母のみで15~20日間醸し醗酵させ、2000~4500リットルの大樽で24~30ヶ月間熟成。ブルネッロよりもボトリングのタイミングが早く熟成期間も短いため、マセレーション期間は短く、リモンタージュの回数も減らしている。

 

 



●Rosso di Montalcino Alberello (ロッソ ディ モンタルチーノ アルベレッロ)
品種:サンジョヴェーゼ

2005年に植えた0.5ヘクタールのサンジョヴェーゼを、ワイヤーや支柱を使用しないアルベレッロ仕立に。比較的樹齢は若いが、ブドウの味わいに深みが出てきた2015年からは他の区画のブドウと分けてボトリングを始めた。手で除梗し、野生酵母のみで1000リットルの開放醗酵槽にて20日間醸し醗酵させ、2000~3500リットルの大きなオーク樽とセメントタンクで24~30か月間熟成。

 

 


 

● Brunello di Montalcino(ブルネッロ ディ モンタルチーノ)
品種:サンジョヴェーゼ

1.6ヘクタールのボスコの畑にある樹齢23年のサンジェヴェーゼを9月下旬から10月上旬にかけて収穫。野生酵母のみでオーク樽もしくはセメントタンクにて20~30日間醸し醗酵させる。数年前から除梗は手で行っており、一部は全房のままマセレーションをしている。その後、40~60か月の熟成期間を経るが、最初の2年は大きいオーク樽で熟成させ、古い小さな樽に移し替え3~4年熟成させる。

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