toggle
2017-08-29

スタッフ佐藤の造り手訪問記 その9 ブレッサン

フリウリ3軒目はブレッサンへ。
9世代に渡ってワイン造りをしてきたブレッサン家の現当主フルヴィオ。その歯に絹着せぬ物言いと風貌から、弊社太田をして「怒れる熊」と言わしめる彼の本当の姿は、心優しく知的で繊細な感性の持ち主。

美女と野獣を地で行く、美しく優しい奥様イエレーナとのコンビが絶妙。

点在するブドウ畑を案内してくれ、ボルドー液さえも撒かないと言う樹齢120年のスキオッペッティーノの畑(No.3用、土壌は赤土)、ブレンドするブドウは同じ場所にあるべきという事で一緒に植えられているエゴ用のスキオッペッティーノとカベルネフランの畑、ポンカと言われるスレート状の石が砕けた土壌にあるカラットの畑など、様々な土壌と植生の違いを考慮し、そこに合ったブドウを育てていると教えてくれました。

自分の納得するワイン造りを実現させる為、常に考え、行動している彼のワインからは、大きな覚悟を感じます。

今年はボルドー液を噴霧するための新しい機械も新調し、今までも少なかったのですが、さらに半分の量で済む様になったとのこと。その量は、BIOと名乗れる量の1/16だそう。
銅がブドウに残っていると発酵がうまく進まないから、雨が降って流れたタイミングで収穫したいと言っていました。

今年のモスサートローザは、遅霜に遭いながらも質も量も十分!記憶に残る年になるだろうとのこと。楽しみです!!

フルヴィオもまたオッティマーナに来てくれます!
いかつい風貌の奥にある優しい瞳を確認していただければ、あのワインの繊細な味わいが納得出来るはずです!!

樹齢120年のスキオッペッティーノの畑。ボルドー液も使わず剪定のみ。No.3(ヌーメロトレ)に使われる。

鉄分が多くサビのような色をした赤土は、赤ワインに理想的土壌とのこと。

スキオッペッティーノは熟すのにすごく時間がかかるブドウ。未熟なのが見られるのも特徴だとか。

栽培も難しく、受粉時期に3日雨に降られると60%の収量を失うこともあるそう。

他の畑のスキオッペッティーノもこの畑からマッサルセレクションして植えられた。

樹齢53年の(フルヴィオが生まれた時に植えられた)スキオッペッティーノとカベルネフランの畑。エゴに使われる。

畑の側にブッシュがあるのも大切だから残している。

ヴェルドゥッツォフリウラーノはタンニンがあって赤のように育てても大丈夫なブドウだとか。

今年のモスカートローザはかなり期待できるとのこと!

カラットの畑。ここは丘陵地帯なので下草を残している。

家のすぐ隣にはピノネーロの畑。

良い感じ!

16歳の長男エマヌエーレも混ざり、みんなでランチ。

セラーに入るとお出迎え。

イエレーナが色々と説明してくれました。

97ピニョール!!11月ボトリング予定とか!!

関連記事