【新入荷】2022年9月その3&10月その1( Daniele Piccinin,Luigi Tecce,Camillo Donati,AR.PE.PE., Bressan,Il Vei)
つい先日、国際的振り込め詐欺に遭いそうになったオータです。よくある「君のPCに潜り込んだよ。君にはちょっと変わったシュミがあるようだね…。バラされたくなければ、お金振り込んでね。」的なやつではなく、取引先造り手の経理担当になりすました実に巧妙なもの。“ほにゃららワイナリー ファイナンス マネージャーのほにゃらら”から、ワイナリーのロゴまでしっかり入っているフッターと共に支払いの催促メールが届きます。
ファイナンス マネージャーなど絶対にいなさそうな造り手からのメールだったら、まずこの時点で疑わしく思えたのでしょうが、いてもおかしくない造り手だったのと、実際に支払いを待ってもらっている造り手だった(笑)ので、焦るオータ。ただ、メールの文面の高圧的な態度にちょっと腹の立ったオータ、「遅れてごめん。明後日で予約しました。では」といった、シンプルにして当方の心外の念を匂わせたメールを、ワイナリー当主の個人アドレスもCCに入れてすぐに返信しました。
するとファイナンスマネージャーから、当主のアドレスも送信先に含まれた“全員に返信”をしたかのようなメールがすぐに返ってきます。内容的には、「今私たちの会社は、事業拡大のための補助金を受けるため、税務調査を受けていて、全ての会計は政府の監視下に置かれています。それに伴い、今まで振り込んでもらっていた口座を閉め、別口座を開設しました。ですので、今すぐに予約した振り込みをキャンセルしてください。」というもの。
すぐ払えって言っておいて、新しい口座のことも伝えないだなんて失礼な奴だなぁって思ったのと、イタリア人なら絶対にやらないような文法的矛盾(敬意を示すべき相手に対して使う表現と、対等な関係性の時に使う表現が混在していた)があったので、疑念を持ち始めるオータ。「あのさ、違う口座に送らなきゃいけないのなら、最初からいうべきだったんじゃない?」と返したら、こちらの文句は余裕で無視して「今後は下記の口座番号にお願いします。」といった文面と共に新しい口座のデータが送られてきます。
そうしたら、その数時間後に当主の個人アドレスから「スパムだから何にもしないで!」というメールが…。ワイナリーのシステムに外部から侵入され、メールや連絡先を盗まれてしまい、犯人はワイナリーのお客さんと思しき人にオータに送ったものと同じメールを送っていたとの事…。「“全員に返信”をしたかのようなメール」、と先ほど書きましたが、これがまた凄かったんです。当主の個人アドレスはgmailで、@の前は自身の名前がそのまま使われていまして、名前には“ss”とか“cc”といった感じで子音がダブる箇所があるのですが、犯人はオータに返信する前にgmailで子音を1つだけにしたアドレスを作成&取得し、あたかも当主もそのメールをCCで見ているかのような感じで送ってくる周到ぶり…。あー怖かった。
その後、当主から電話がかかってきて、「こっちは全然急いでないから、予約しちゃった振り込みをキャンセルしてくれてもいいんだからね。」と、神様か!的なことを言ってくれたのですが、「キャンセルも面倒だから、そのまま送金するよ。その代わりと言っては何だけど、次回の支払いはメッチャ待たせることにするね!」とオータが返して、お互いゲラゲラ笑って詐欺事件は幕引きしたのでした…。
それでは9月後半と10月前半の新入荷案内です!
ダニエーレ ピッチニンのスプマンテ ブリュット2018、ビアンコ ムーニ2020、モンテマーグロ2019が再入荷しました!スプマンテは360本とごく少量の入荷となりますので調整必至、ビアンコとモンテマーグロはそれぞれ6120本&2400本入ってきましたが、早々に無くなってしまうかも知れません。スプマンテ2018とビアンコ2020は、今回入荷分で終わりとなりまして、次回は新ヴィンテージに切り替わります。モンテマーグロ2019は、もう800本ほど現地在庫があるようです。
大大大人気の推定アルコール度数16%オーバーのモンスター スパークリング赤、ルイージ テッチェのオルフェオ2017も届きました!港の倉庫からは、コルクが抜けてしまっているボトルを何本か発見したというお約束の報告(笑)も受けております。こちらも5700本と大量入荷しておりますので、ガンガンお使いくださいね!
ルイージが、オルフェオをボトリングしたことを未だに後悔しているとメールに書いてきたので、「オルフェオが届くよりも前から、ルイージのワインを凄いって言ってくれる人も当然いたわけだけど、このワインのおかげでルイージ テッチェという造り手が日本の市場の中でどれだけ認知度を勝ち得たと思う?すごい数の人が飲んでくれたから、あれだけの本数が凄いスピードで売れていったわけで…。完全主義者のルイージがあのワインのことを認められないっていうのも理解できるけど、そのワインのおかげでタウラージもよりスピーディに動くようになっているんだよ?だから感謝こそすれど、後悔なんてしちゃダメじゃね?」と言っておきました。
樹齢の若い区画のブドウで造られる果実に軸があるタウラージ プーロ サングエ2013も、超高樹齢の区画のブドウで造る圧倒的な余韻が特徴のタウラージ ポリフェーモ2013も絶好調ですので是非!
カミッロ ドナーティのバルベーラ2015が終売間近ですので、2016をリリースします!2016も安定の無発泡(笑)ですが、ワインとして普通にとても美味しいです!充実した果実に程よい熟成感もありますので、秋の味覚ともバッチリかと!
ヴァルテッリーナの良心、アールペーペのカジュアルライン、ロッソ ディ ヴァルテッリーナ2017が終売間近ですので、2018をリリースです!通常ですと、溌剌とした感じを売りにしているこのワインですが、2018はちょっと違う…。より大人びていると言いますか、年(歳?)のわりに達観した雰囲気を持ったワインと言いますか…。飲みながら色々考えていたら、先日当主イザベッラと電話で話した時のことを思い出しました。
今、アールペーペ的にもヴィナイオータ的にも、超長期熟成に耐えうると彼らが確信したヴィンテージに造る、ロッチェ ロッセ サッセッラやブオン コンシーリオ グルメッロなどのリゼルヴァの現行ヴィンテージは2013。次ヴィンテージは来年リリースされる予定の2016(これがまた美味しい!)で、その次は恐らく2018になるとイザベッラは言っていた…。ロッソ ディ ヴァルテッリーナから、その年が秘めたポテンシャルのようなものを読み取れたのは、オータ的にも今回の2018が初めての体験な気がします。滅茶苦茶美味しいので、是非!
あっ!もちろんペッティロッソもグルメッロもサッセッラもインフェルノもよろしくお願いしまっす!
動き方(=売れ行きや飲まれ具合?)が、以前とはちょっと変わってきた感のあるブレッサンのワイン…。結構時間がかかりましたが、スタッフ共々嬉しい~!決して安いワインではありませんが、唯一無二の佇まい(特に赤)としっかり熟成させてからリリースされることを考えれば、文句のつけようがないワインなのかと…。ピノ ネーロ2012も終売間近となりましたので、2013を投入します!2012と比べると、まろやかで、すでに調和の取れた味わいがあるように思います。この後も2014と2015が控えている上に、近々2016が届いちゃうという噂も…。というわけで、皆さんの清き1本を!
皆さんお待ちかね、ヴィナイオータが誇る最強コスパワイン、イル ヴェイのワインも一通り入荷です!(ビアンコ2020 &ロッソ2019 の1500ml,オルトゥルーゴ,マルヴァジーア,ピノ グリージョ,ソーヴィニョンの各2020ヴィンテージ,バルベーラ2018&2019,ボナルダ2018&2019,ピアチェーレ デル ヴェイ2020,グットゥルニオ2018,グットゥルニオ スーペリオーレ2017)大きなサイズのコンテナーをイル ヴェイのワインだけでいっぱいにして持ってきているのですが、なにぶんまあまあな種類のワインを造っているので、1アイテムごとの入荷本数を極端に増やせず、皆さんのご希望本数に添えないことをいつも心苦しく思っております…。
*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。
【新入荷】2023年6月その4(Monastero di Vitorchiano,La Calabretta,Possa,AR.PE.PE.,Cantina del Barone) ヴィナイオッティマーナ2022【造り手セミナー】アールペーペ 【新入荷】2023年4月その3(Daniele Piccinin, Longariva,Francesco Brezza,AR.PE.PE.,Possa,Pierpaolo Pecorari,Alberto Anguissola,La Visciola) 【新入荷】2023年3月その2(Davide Spillare,A Maccia,Trinchero,Borgatta, AR.PE.PE.,Daniele Portinari,Cantine dell’Angelo,Il Cancelliere) 【新入荷】2022年4月その2(L’Acino,Montesecondo,La Calabretta,Monastero di Vitorchiano,De Bartoli,Natalino del Prete,Francesco Brezza,Pierpaolo Pecorari ,AR.PE.PE. ,Possa,Daniele Portinari)