toggle
2023-09-01

【新入荷】2023年6月その4(Monastero di Vitorchiano,La Calabretta,Possa,AR.PE.PE.,Cantina del Barone)

ローマ行きの飛行機を待つドーハの空港で本文を書き始めたオータです(深夜出発の便という事もあり、羽田発ドーハ行きの便では爆睡!羽田の手荷物検査場に入る前に飲んだオスラーヴィエ2002が良かったのかも(笑))。当初の予定では、このイタリア出張から戻った後に書き始めても大丈夫(=締め切りを1~2日過ぎる程度で仕上げられる)なはずだったのですが、コンテナーの入港が早まるという知らせがあり、新ネタに乏しい現況を鑑みるに早々に書かないわけにはいかず…。出発前に片づけるべき案件は大体終わらせられて、それなりに安堵感もあっただけに、死角からカウンターパンチを喰らったかのような気分です…。とはいえ、ローマに着くまでに書けなければ、脳みそも肝臓も胃腸もフル稼働の旅の最中に仕上げなければいけないというもっとつらい状況が待っていることも明らかで…。造り手によっては4年ぶりの再会になりますし、各地では様々な美酒美食がオータのことを待っている…これらを人参にして、ぎゃんばって書き上げたいと思います!

それでは6月最後&7月の新入荷案内です!

今回の旅の1軒目の訪問先でもある、ヴィトルキアーノの修道院で造られる白、コエノビウム2021再入荷分が届きました!初回分も2か月とかからずに終わってしまいましたし、今現在のヴィナイオータは深刻な白ワイン不足でもありますので、今回届いた分も2~3か月程度で終わってしまうと思われます!

 

シチリアのラ カラブレッタからは、ロザート2021が少量ですが再入荷、樹齢の若いネレッロマスカレーゼで造るガイオガイオの新ヴィンテージ、2021が届きました。

そしてカラブレッタにとってのグランクリュ、コントラーダ デイ チェンテナーリノンナ コンチェッタですが、どちらも現行ヴィンテージとして2017を販売していますし、まだ終売してもいないのですが、性格の全く異なるヴィンテージを併売するのも楽しいのかと考えまして、次ヴィンテージである2019をリリースすることにしました。ネレッロマスカレーゼというブドウ自体、決して色の濃い品種ではありませんが、2019ヴィンテージの淡さと言ったら!例年と比べると、色調、アルコール、タンニンといった酒躯を構成する要素には欠けますが、その分ワインとしての成長が早いのか、香り、味わい共に非常に外向的で、ひたすらスムーズな飲み心地が…。どちらも滅茶苦茶美味しいです!

コントラーダ デイ チェンテナーリ2019は、標高こそ違えど同じ斜面に畑があるからなのか、フランク コーネリッセンのマグマ、それも初期の果実感が皆無だった時代のものを彷彿とさせるものがありますし(もちろんあそこまで過激ではありません!)、パワフル過ぎて飲み物というよりもはや食べ物なのでは?と言いたくなってしまうノンナコンチェッタも、2019はもうすでにちゃんと飲み物です(笑)。2017も、それほど硬いワインではありませんが、今は2019を先に楽しんで、数年後に2017を…というのが理想的な飲み方かもしれません。

 

チンクエテッレという土地に対する愛情が半端ないハイディ率いるポッサのチンクエテッレ2018が終売間近となったので、2019ヴィンテージの2種(ノーマル2019アンフォラ2019)のチンクエテッレをリリースします。ひとつは今までと同様の醸造方法で造られたチンクエテッレ、もうひとつはアンフォラで醗酵&熟成を行ったチンクエテッレ イン アンフォラです!2018ヴィンテージは少々ヤンチャな子でしたが、2019は品行方正。アンフォラのほうは充実した果実味があるので、少々待っても良いかもしれませんが、ノーマル チンクエテッレはすでに万全の状態です!

アマーロも、2019年にボトリングされたロットが終わり、2020ロットに切り替わります!チンクエテッレの伝統的レシピに則り、タンポポ、ミルト、ローズマリー、月桂樹、タイムを使用しています。マンダリン、レモン、オレンジの皮を漬け込んだリキュール、そしてミルト共々よろしくお願いします!

 

ヴァルテッリーナの良心、アールペーペインフェルノ フィアンメ アンティーケの2015が終売したので、次ヴィンテージの2017をリリースします。地獄を意味するインフェルノという名前が付くだけあって、畑の斜面が真南を向くこのゾーンは夏場は灼熱地獄と化し、畑作業が本当に大変だそう。2017は、そんなインフェルノという土地が持つ特性に加えて、ヴィンテージの天候的な特徴も相まって、ワインの中にも容易に“熱”を見出すことができる気がします。

 

カンパーニア州のアヴェッリーノ地区でルイージ サルノが営むワイナリー、カンティーナ デル バローネのスタンダードラインのフィアーノ、パオーネ2018が終売間近という事で、2019をリリースします。やたらと硬い2018と比べ、2019は香りも味わいも開いていて、もうサイコーです!

ルイージのワインとして最初に紹介したのが、2018という時間のかかるヴィンテージだったことで、その硬さ自体が彼のワインのスタイルというか特徴だと認識されてしまい、それが彼のワインの日本のマーケット内での初動の遅さを誘引したのでは…とオータは今更ながらに分析しております…。今回リリースする2019を飲んでいただけたら、2018の硬さは多分にヴィンテージの特徴だったのだと納得いただける事かと!2018は、15~20年後くらいにヤバいことになるワインなのだと思います。4年前に飲ませてもらった、ルイージのお父さんが仕込んだフィアーノ1999の味わいは一生忘れません!

 

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

関連記事