(新)造り手紹介 Case Corini / カーゼ コリーニ
造り手:Case Corini / カーゼ コリーニ
人:Guido Corino / グイード コリーノ、Luisa Corino / ルイーザ コリーノ
産地(州):ピエモンテ
ワイン:Ciabot del Moreto,Barla,Bricco,Achille,Centin,Vin(ai)ot(a)
所在地:Strada San Martino,8 14055 Costigliole d’Asti AT – Italia <Map>
Web:https://casecorini.com
ピエモンテ州のアスティ地区の南部、アルバとアスティの間に位置するコスティリオーレ ダスティにて1800年代初頭にビアッジョ コリーノ(ロレンツォの高祖父母の祖父母)によってワイナリーとして創業しました。前当主であるロレンツォ・コリーノがワイナリーに参画したのは、作物栽培学の修士課程を終えた1970年頃から、両親との農場運営は80年代の終わり頃まで続きました。ロレンツォはワイナリーの改修と拡大のためにかつてカーゼ コリーニと呼ばれていた土地を購入します。土地の名前であるカーゼ コリーニは、後にワイナリー名にもなります。
ロレンツォは農家、ワイン醸造家としてのみならず、地質学を専門とする学者の立場から、大量のエネルギー消費を伴う現代の大規模な農業に対して異を唱え、”持続可能な” 農業の重要性を説き、その証明の場として家業でもあったブドウ栽培とワイン造りを行っていました。
18haの畑でもセラーでも人為的関与はできる限り避けるように心掛けていて、畑での作業は手作業で行い、畑は土壌への過度な圧縮を避けるために機械は殆ど使用しない。年2~3回のボルドー液の散布以外は一切の農薬を使用せず、無施肥、不耕起、無除草を実践しており、5~10年に1回程度、ブドウの樹の周りの土起こしを行っています。セラーでは長期間の醗酵・マセレーションを行い、できる限り樽の移し替えも行わず、醸造からボトリングでのどの過程においても酸化防止剤を使用していない。
2000年頃から息子グイードと娘のルイーザが運営に加わり、ロレンツォが2021年に亡くなってからは、グイードが当主となり2人で父の意思を引き継いでワイナリーを運営しています。
●以前に掲載していた造り手紹介はこちら
造り手紹介 Case Corini / カーゼ コリーニ(2017年3月版)
<ワインラインナップ>
●Ciabot del Moreto(チャボ デル モレート)
品種:モスカート
ブドウ畑はサント ステファノ ベルボ(標高230メートル)の地域にあり、1950年頃に植えられたモスカートから造るワイン。ブドウを手作業で収穫後、ソフトプレスをして醗酵させる。マセレーションを2~3週間行い、その後木樽で約6ヶ月熟成。SO2は無添加でボトリング。
●Barla(バルラ)
品種:バルベーラ
ブドウ畑はモンガルディーノ ダスティ(海抜230メートル)の地域にあり、1928年頃に植えられたバルベーラから造るワイン。木樽で自然醗酵を6週間~9週間する中でバトナージュ(唯一の人的介入)を行った後、木樽で約36ヶ月間熟成する。ボトリングするのはフリーランのワインのみ、SO2は一切使用しない。
●Centin(チェンティン)
品種:ネッビオーロ
ブドウ畑はコスティリオーレ ダスティ(海抜250メートル)の地域にあり、1950年頃に植えられたネッビオーロから造るワイン。木樽で自然醗酵を6週間~9週間する中でバトナージュ(唯一の人的介入)も行った後、木樽で約30~36ヶ月間熟成する。ボトリングするのはフリーランのワインのみ、SO2は一切使用しない。
品種:バルベーラ60%、ネッビオーロ40%
ブドウ畑はコスティリオーレ ダスティ(海抜250メートル)の地域にあり、1928年頃に植えられたバルベーラとネッビオーロから造るワイン。木樽で自然醗酵を6~9週間する中でバトナージュ(唯一の人的介入)も行った後、木樽で約30~36ヶ月間熟成する。ボトリングするのはフリーランのワインのみ、SO2は一切使用しない。
品種:バルベーラ主体、ネッビオーロ、様々な品種
ブドウ畑はコスティリオーレ ダスティ(海抜260メートル)の地域にあり、1954年頃に植えられたバルベーラを主体に造るワイン。ブリッコの畑は実験的な地形となっており、古い土着品種を植えています。主にエスパリエ仕立て(一部はゴベレット仕立て)で栽培、葉が重ならずに長く成長するような仕立てを採用している。
木樽で自然醗酵を6~9週間する中でバトナージュ(唯一の人的介入)も行った後、木樽で約30~36ヶ月間熟成する。ボトリングするのはフリーランのワインのみ、SO2は一切使用しない。
品種:バルベーラ
カーゼ コリーニの赤ワインは全てフリーランのワイン(醗酵槽の下のバルブを開けた時に自然に出てくるワイン)のみで、果皮がスポンジの役割を果たして残ってしまうワインはプレスもせずにそこらに捨ててしまっていることを知ったオータがプレスしてボトリングするようにアドバイスしたことから誕生したワイン。バルラのフリーランを取り出した後、プレスして造るワインなのでバルラの弟分ワインと言える。