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2011-10-11

【新入荷】2011年10月 その2(Trinchero、Camillo Donati )


トリンケーロ
からは、バルベーラ スーペリオーレ(白ラベル)、バルスリーナ、ヴィーニャ デル ノーチェの2004年が入りました。
白ラベルは、03のような気難しさの全くない、もう既に完璧と言って良い味わいを持ったワインなのに対し、2つのクリュものはこの春飲んだ段階では、輝かしい未来が約束されているのはありありと分かるのですが、まだ開ききっていない印象だったのでした。この夏を越えてどの程度変化しているのか、僕も楽しみです!
同じ時に飲ませてもらって、僕の予想を遥かに超えるような変貌を遂げていてあんぐりしたのが、トラビック メルロ04です。本当にすんばらしいワインです。最終在庫を全て押さえてしまいました。
それぞれのワインがあまりにもパフォーマンスが高いために、ちょっと地味な存在となってしまっているのがフレイザ ルンケット。僕もトリンケーロもネッビオーロに最も肉薄できる潜在性を秘めた、ピエモンテのブドウ品種だと認識しています。これまた素晴らしい状態に入りつつある04の最終在庫も頂いちゃいました。まだ試されたことのない方は是非一度お試しください!!
05以降、グリニョリーノ界では敵なしの感のある偉大なワインを造っていますが、今回の07も良い感じです。そして最後がビアンコ07アユート08です。
07は、シャルドネを単体でボトリングしたので、アルネイス&マルヴァジーアというセパージュになり、ビアンコという名前になったのに対し、08は05、06と同様に、3つのブドウ全てが使われているので、アユートという名前になりました。05と06のアユートにはなかったエレガンスが07以降の彼の白にはあると思います。うちのフリウリの造り手たちにインスパイアされて、今のスタイルにたどり着いたわけですが、いまや先生がたのワインと並べても全く見劣りのしないワインになっています!
05と06のアユートは弊社がほぼ全量を買うということで、スペシャルプライスで出てきていたのですが、07以降は通常の価格に戻ります。今までが安すぎたのだと思ってください、お願いします!!!
前回は瞬間消滅しました、マルヴァジーア フリッザンテを初めとする、カミッロ ドナーティのワインも届きました。弊社的な事情により、取り扱いを中断していたトレッビアーノ フリッザンテマルヴァジーアの甘口の微発泡も入荷しています。
そしてカミッロ的目玉商品が2つ!1つ目がソーヴィニョン フリッザンテ、ヴィンテージはなんと2004!!!!このヴィンテージから、カミッロは彼にワイン造りのイロハを教えてくれた故オヴィーディオ翁の畑を借り始めたのですが、ソーヴィニョンの生産量がかなりあり、一部を売らずに取っておき2‐3年後にリゼルヴァとしてリリースすることにしたのですが…近隣では全く売れないではないですか!!
曰く、「ここら辺の人たちは、フリッザンテは早飲みするものだと決め付けてしまっていて、僕のワインのように、ナチュラルに造ったフリッザンテはちゃんと熟成のポテンシャルがあるってことを理解してくれてない!ヒサト、文化がないんだよ、文化が!!(プンプン)」というわけで、残っていたボトルをヴィナイオータが全部頂いちゃいました!
先月、個人的に取っておいたこのワインを何回か飲む機会があったのですが、かなり素敵なことになっております。2004年は天候に恵まれた年で、果実味が強すぎるくらいだったのですが、ようやく削げてきて、飲み心地も増していました!
そしてもう1つがランブルスコ2009!そう、あの泡のないランブルスコです!
泡のないランブルスコなどイタリアでは見向きもされないらしく、これまた全く売れない!僕が聞いた時点では、まだ15000本あるとのこと(ひえー)。2010がちゃんと発泡したので、09は売れ残っているけど2010をリリースさせ、09はワインの味そのものを評価してくれるお客さんにのみ売ることにしました…。
もう皆さんお分かりかと思いますが、何年かかろうとも、カミッロのところの在庫がなくなるまでヴィナイオータは買い続けます!!
その代わりといってはなんですがカミッロ、素敵なお値段で出してくれることになりました!!新たな旨安ワインの誕生です!!もしかしたら、06の白のスティルのように、数年後には発泡しているかもしれません!!そう考えると、何年かこのワインに付き合っていくのが楽しくなってきませんか?僕だけでしょうか??(笑) とここまで書いてみて、素敵な04ヴィンテージのワインと、!マークの多い案内文になったことに気が付いたのでした。イタリアに行く前に、片付けるべき案件がたくさんあり過ぎて、テンションを上げていかなかったら乗り切れないからか、必要以上に!と、なったのかもしれませんね…。眠すぎます…。

文:太田久人
67 nuovo11.10.11

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