【新入荷】2018年9月 その3(Lasserra、Santa Maria、Cappellano、Massa Vecchia)
滅茶苦茶尊大なワインというわけでもないにもかかわらず、熱狂的なファンを多く抱える、“隣のおばちゃん”こと、イサベッラ率いるイル ブオンヴィチーノですが、このたび息子たちに代を譲り、イザベッラはプチ隠居生活に入ることに!その際、若者の農業への新規参入に対する助成金を受けるために、ワイナリー名もイル ブオンヴィチーノからラッセッラ(ねぶたか!)と一新しました。
ラッセッラ名義での入荷第1弾をようやく港から引き取ることができました!今回入荷したのは、ワイン5種と瓶詰各種14種類!
ワインですが、下記の通りとなります。
アキッレ2016:ブラケットで造る辛口赤。品種の特性なのか、彼らのワインでは最も機嫌に波がある、ないし落ち着くまでに時間のかかるワイン。最近2006年を開けたのですが、すんばらしいワインでした!480本入荷。
アウグスト2016:とても素直なドルチェット。390本入荷。
レオナルド2015:樽熟成を施したバルベーラ。彼らはこのワインのことをバルレッタ(小さなバルラ…そうイザベッラの元カレ(?)だった某教授のワイン…)と呼んでいます。600本入荷。
ターツィオ2015:ラベル上は2016となっていますが、かくかくしかじかなお役所的問題を避けるためでして、中身は確かに2015です!モスカートを完熟した段階で収穫し、極々一般的な醸造方法で醗酵させるのですが、これは!というタイミングで、醗酵槽に中に水を入れたペットボトルを凍らせたものを大量投入し醗酵を抑制、麻製の布袋で濾過し酵母を除去したワインをボトリングしたのがこのワイン。アルコール度数7%弱の軽やかな甘口ワイン。イザベッラが手掛けた最後のワイン。600本入荷。
タルディーヴォ2015:こちらもラベルには2016と表記されていますが、中身は2015です!完熟後も樹上で生らせた状態で放置、プチ干しブドウ化したモスカートで仕込んだワイン。150本入荷。
是非是非各種瓶詰もよろしくお願いします!
今更ではあるのですが、柑橘類は全て彼らがチンクエテッレに所有する別荘で獲れたもの、他の果物&野菜の大半も無農薬自家栽培したものになります。(栽培の難しいリンゴは、近隣の有機農法を実践する農家から買っているとのこと)
モンタルチーノの実験君、マリーノ コッレオーニのサンタ マリーアからもワインが色々届いているのですが、各アイテムの入荷本数が少な過ぎてどうしたら良いのかさっぱり分かりません…。今回届いたワインを列挙しますと…
ビアンコ アンソニカ2017:アルコール度数が13%に達した段階で酵母が醗酵をボイコット、分析にかけてみたところ再活動意思のある酵母がいなかったという事で“薄甘口”の状態でボトリングしたのですが、つい先日届いたマリーノからのメールによると、瓶内で再醗酵が始まっているとの事…朗報じゃないですか!!どの程度の発泡具合かは開けてからのお楽しみということで!600本入荷。
ロザート2016&2017:残したブドウの凝縮感を上げるために、グリーンハーベストしたサンジョヴェーゼで造られるロゼワイン。2016年が120本再入荷、2017が210本入荷。
ロッソ トスカーナ2015&2016:モンタルチーノ南にあるアミアータ山麓の信用のおける農家から買ったブドウで造るカジュアルな赤。2015年が84本、2016が150本。
ブルネッロ2013サンタ マリーア:モンタルチーノの町の北側に位置する、ワイナリーに隣接する畑サンタ マリーアで獲れたブドウで造るブルネッロ。210本入荷。
ブルネッロ2013ポッジョ サンタルナ:モンタルチーノ南東部にあるカステルヌオーヴォ デル アバーテにあるポッジョ サンタルナという区画のブドウで造るワイン。サンタ マリーアも、町からそれほど離れていないにもかかわらず、周りを森に囲まれた素晴らしい環境なのですが、ポッジョ サンタルナは手つかずの自然が残る場所のほんの一部を間借りして畑をやらせてもらっている的な雰囲気が。南向き斜面由来の果実味豊かなワイン。36本(!!!)入荷。
決してとっつきにくいわけではなく、むしろ当たり(人当たり、口当たり)は柔らかいのに、完全に心を許して全てを見せてくれることはなく、どこかしらかにミステリアスさがあるのは、ワインにもそれを醸す人にも言えることだなぁと、今更ながらに思ってしまった、唯一無二な個性を放つバローロを世に出すカッペッラーノからもワインが届いています!
2012年に続いて、2013年もリリース当初からとても滑らかなワインとなっています。
ネッビオーロ2014とバルベーラ ガブッティ2013も少量ながら届いております。まとまった本数が入荷しているバローロ ルペストリス2013は限定とはしませんが、他3つのワインは限定とさせていただきます!
みんな大好きマッサ ヴェッキア(以下MV)からは、自家用の延長線上で造られることとなったMVが誇るカジュアルワイン、バトーネの2016年が1500本入荷、天日干しアレアーティコで造るパッシートの2015年が420本再入荷しております。
パッシート2015ですが、前回入荷時もお伝えしたと思うのですが、実験的に例年よりも干しの具合強くして仕込んでみたところ、アルコール度数は10%弱にまでしか上がらず、例年以上に甘いワインとなっております。もしかしたら、かき氷のシロップとしても使えるかもしれません(笑)。
来年早々に他のワインも入荷してくることになると思うのですが、オータ、また良い仕事しちゃいましたよ!某ワインの全量を日本に分けてくれることになり、とて~もまとまった本数が届きます!お楽しみに!!
(*ラッセッラのワイン、マッサ ヴェッキアの今回入荷分、サンタ マリーアとカッペッラーノの一部は、本ブログ掲載時にはすべて完売しております。ご了承ください。)
文:太田久人
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