<ヴィナイオッティマーナ2024 ~東京会場1部~>
【開催日時】
1部:2024年2月3日(土) 11:00開演(10:30開場)~14:00終演
【会場】
五反田ガレリアホール(東京都品川区東五反田5-25-19)
【タイムテーブル】
10:30 開場
11:00 開演
11:15 開会宣言・飲食店紹介
12:15 造り手挨拶
14:00 終演
-参加造り手-
Barranco Oscuro / バランコ オスクーロ(スペイン / アンダルシア州)
造り手:ロレンツォ ヴァレンズエラ
今年7月から取引を開始したヴィナイオータ初のスペインの造り手バランコ オスクーロ。シエラネバダ山脈と地中海の間に位置する彼らの畑は、標高1200m-1368mという高地に位置し、ヨーロッパで最も標高の高い自然栽培のブドウ畑。
12haの畑で30種類以上のブドウを育て、造るワインは20種類以上!
ワイナリー&畑が原産地呼称地域外にあるため、ラベルにヴィンテージやブドウ品種を明記できず、代わりにブドウ品種を彷彿とさせる皮肉たっぷりなワイン名が付いていたり(笑)
地中海性気候のこの土地では、雨が少ないため収量は低いが力強く凝縮したブドウが生まれます。畑では農薬に頼らないブドウ栽培が可能となり、醸造のいかなる過程でも酸化防止剤無添加でワインを生産。年間生産量は3万本。
今回、当主ロレンツォと、インポーターの仕事もしている奥様のルイーザが一緒に初来日。(スペインにパーネヴィーノやパーチナのワインを輸入しているのはルイーザです!)
Casa Coste Piane / カーサ コステ ピアーネ(イタリア / ヴェネト州)
造り手:ローリス フォラドール、アデルキ フォラドール、ラッファエーレ フォラドール
ヴィナイオータで乾杯のワインと言えば、カーサ コステ ピアーネのプロセッコ!
ヴェネツィアの北、ヴァルドッビアーデネの小さな村で、数世代に渡りブドウ栽培を続けてきたフォラドール家。澱の無い澄み切ったワインが一気に市場を席巻する中、地域の伝統的な発泡性ワインを残すため1983年に自家瓶詰を開始。「この伝統的なプロセッコが評価されない時代が続き、生きていくために市場で受ける工業的なワインを造るくらいならワイナリーを廃業させる」と話していたローリス。彼らの地道な活動が実を結び、今では伝統的なプロセッコを造るワイナリーも増えました。
息子のアデルキとラファエーレも加わり、伝統的な瓶内二次醗酵のプロセッコを造り続けることに情熱を燃やしています。
今回のオッティマーナには、2014年のオッティマーナに新婚旅行を兼ねて来日してくれた次男ラッファエーレと奥様のナターリアが久しぶりの再来日です!
De Fermo / デ フェルモ (イタリア / アブルッツォ州)
造り手:Stefano Papetti Ceroni, Eloisa de Fermo / ステーファノ パペッティ チェロニ、エロイザ デ フェルモ
弁護士として仕事をしていたボローニャ出身のステーファノ。幼少期から食べ物やワインへの興味を持ち、初めて自分でワインを買ったのは12歳というから驚きです。
ある時奥様エロイザの実家所有の農場の美しさに衝撃を受け、毎週末そのブドウ畑に通うように。
2008年に1haの畑を借り自らブドウ栽培をスタート。当初は栽培したブドウの販売のみでしたが、2010年にひょんなきっかけで農場の中にある建物の一部にワインセラーの設備が残されていたことが判明、本格的にワイナリーとしての活動を始めることに。
17haのブドウ畑を含む農場の総面積は170ha(!)、全ての畑でビオディナミを実践。ワイン以外にもオリーヴオイル、豆類や小麦粉等も生産。ブドウに関しては、その年の最良の区画のものだけを自ら醸し、残りは売却するという贅沢な形で年間約4万本を生産しています。
初参加となるオッティマーナにはステーファノが来日してくれます!
Francesco Brezza / フランチェスコ ブレッツァ (イタリア / ピエモンテ州)
造り手:Francesco Brezza / フランチェスコ ブレッツァ
1921年に現当主フランチェスコの曽祖父にあたるエンリコが、サン ジョルジョ モンフェッラート郊外に7haの土地を購入したことからワイナリーの歴史がスタート。イタリアで最初のデメター(バイオダイナミクス農法の認定団体)の認証を受けたのがこのブレッツァです。
1996年にワイナリーを引き継いだフランチェスコは、ブドウ畑13ha含む50haの所有地で、肉牛を飼い、与える餌もすべて自分で生産したものを使用、小麦などのワラと牛糞を使って堆肥を作りそれを畑に返すという、完全循環型のバイオダイナミクス農法を実践しています。現在も近隣の住民用に量り売りでワインを販売するジモティー御用達のブレッツァ。量り売り以外に年間約2万本をボトリング。
これまでのオッティマーナには、「行きたいけど、牛の世話があって…」となかなか来日が実現しませんでしたが、留守中のお世話係を見つけられたようで、満を持しての初来日です!
De Bartoli / デ バルトリ(イタリア シチリア州)
造り手:レナート デ バルトリ、セバスティアーノ デ バルトリ、ジュゼッピーナ デ バルトリ
シチリア島西部のマルサーラで1978年に創業したデ バルトリ。2世紀以上に渡ってブドウが栽培されてきたサンペーリ荘園(由緒正しい伝統的な建物と農園)を、農学の学位とレーシングカーへの情熱を持った若きマルコが引き継ぐ形でワイナリーがスタート。2011年にマルコが亡くなってからは、3人の子供たち:レナート、セバスティアーノ、ジュゼッピーナがマルコの遺志を引き継ぎ、世界でも類を見ないこのワイナリーを運営。マルサーラに11.5ha、パンテッレリーアに6.5ha所有する畑でブドウを有機農法で栽培、年間約10万本をボトリングしています。2021年には長男レナートが新プロジェクトを立ち上げ、エトナに購入した畑&ワイナリーでのワイン造りもスタートさせました。
今回はそのレナートが2013年以来、実に10年ぶりの来日です!
Il Censo / イル チェンソ(イタリア / シチリア州)
造り手:Gaetano Gargano, Nicoletta Maggiore / ガエターノ ガルガノ、ニコレッタ マッジョーレ
2軒目もシチリアから!ローマ在住でプログラマーをしていたガエターノが、自身の出身地であるパラッツォ アドリアーノ(映画ニューシネマパラダイスの舞台の町)にガルガノ家が代々所有する土地にブドウを植え、ワイナリーとしての活動がスタートしたのが2010年。パオロ ベアのジャンピエロとは30年来の友人ということで、ブドウを植える場所の選定からラベルのデザインに至るまで一貫して“ベア プロデュース”になります。標高700mにある畑にはブドウ以外にも様々な作物が植えられ、常に風が吹いていることで病害の発生もしにくく、彼らの理想とする有機的な農法に適した環境。今後は小麦を栽培しパスタを作ることや、もともとこのあたりの名産でもあるナッツ類の生産も考えているとか。
ガエターノは2017年に続き2回目のオッティマーナ参加となります!
Maison Maurice Cretaz / メゾン モーリス クレタ(イタリア/ヴァッレ ダオスタ)
造り手:Andrea Maurice / アンドレア モーリス
建築家であるアンドレアは、祖父から受け継いだバンクという区画で収穫したブドウを協同組合に売却していました。アルプスの麓の切り立った谷にあるヴァッレ ダオスタ州は、周りを山々に囲まれ平地が少ないため、十分な日照を得るためには傾斜地にブドウを植える必要があり、機械が入れず農作業の大半を手で行わねばならない畑は、人材不足と高コストのため栽培放棄が後を絶ちません。自然、歴史、文化、伝統を愛するアンドレアは、自然とヒトの英知とのコラボ作品とも言える、岩肌に張り付くようにして各所に点在する畑や、伝統的な土着品種の維持&保護も目的として、2015年にワイナリーを立ち上げます。多様な生物多様性を実現するためにビオディナミを実践し、ブドウ樹のダメージを最小限に留める剪定方法を採用。アンドレアにバトンを託すまでの間ブドウ栽培という伝統と文化を守ってくれていた先人に敬意を表すべく、彼らの名前がワイン名となっており、各ワインのロゴデザインはそれぞれの人物に因んでいます。
アンドレアはオッティマーナ初参加となります!
Monte Maletto / モンテ マレット(イタリア/ ピエモンテ州)
ロンドンのラムゼイを筆頭とするヨーロッパの星付きレストランでソムリエとして活躍し、積極的にナチュラルワインをオンリストしていたというジャン マルコ。妻の出産を機に生まれ育ったイヴレーアに戻り、ヴァッレ ダオスタのレストランで働いていたある日、車の窓から見た急峻な岩山に張り付くように佇むカレーマの畑が自分を呼んでいると感じ、自身でワインを造る決心をします。地元のワイナリーで働き経験を積みながら、カレーマのゾーンで借りることができた栽培放棄されかけている畑での農作業に時間を費やし、2015年ヴィンテージより自分のワインをリリース。色々な人に借りたカレーマの7つの区画(あわせて0.5ha)とカルーソの約0.4haの畑から、年間約2000本のワインを生産。カレーマの畑は小さな段々畑で構成されているため当然トラクターなどの機械は入ることがでず、除草もすべて手作業。初醸造は培養酵母を使用しましたが、2017年からは野生酵母による醗酵を行っています。
ジャン マルコも初来日!奥様が小さなお子ちゃま2人と留守を守ってくれ、念願のオッティマーナ初参加となります!
二毛作 (立石)
料理人 : 日高 寿博 Toshihiro Hidaka
@doublecropping
呑兵衛に(時に厳しく、そして)優しい街立石。
そんな街にあるおでん種の老舗『丸忠蒲鉾店』の家に生まれた日高さん。
2007年、丸忠蒲鉾店すぐ隣でのオープン(現在移転)以降、彼の好きな酒しか置かない『二毛作』は、甲類焼酎の街立石に新しい風を生みました。
ほっこりおでんに美味しいワイン。たまらんです。
AURELIO (渋谷)
料理人 : 大本 陽介 Yosuke Omoto
@aurelio_shibuya
“陽気な男”に名付けられる言葉の「AURELIO=アウレリオ」。
大本さんがイタリアで出会ったナチュラルワインと、手打ちパスタを中心とした各州に渡る郷土料理の数々、まさに“陽気な男”が作り出す空間が広がります。
姉妹店に、小皿イタリアン&立ち飲みスタンド『neo(ネーオ)』、コルクを「PON」レモンを「CUE」「BON」!と未来へ飛躍するレモンサワー&牡蛎スタンド『PON CUE BON』。
beet eat (喜多見)
料理人 : 竹林 久仁子 Kuniko Takebayashi
@beet_eat_2015
世田谷区喜多見にある『beet eat』の店主であり、ハンターでもある竹林 久仁子さん。
自ら鹿や猪、熊などの動物を猟銃で仕留めるところから解体まで、そしてランチでカレーやビリヤニ、ディナーではジビエのコースを提供しています。