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2022-04-16

【新入荷】2023年2月その3(Bressan, Pierpaolo Pecorari, Cristiano Guttarolo, Il Cancelliere, Sanguineto, Paolo Bea, Arianna Occhipinti)

自宅書斎(?)と事務所のデスク回りを絶賛大掃除中のオータです。基本ずぼらなのですが、やる時は徹底的にやってしまう性分のため、時間ばかりがかかってしまっています。棚もデスクの上もギュウギュウの状態から、“空きスペース”を作るのって本当に大変ですよね・・・。そしていざ整理を始めると、不要なものがビックリするほどあるもので・・・。

仕事も本も山積みにし過ぎないことが肝要だと痛感した50歳の冬。今年は、今までのルーティンになかった事も仕事(ライフワーク的な・・・)として始めたいと考えていますので、さっさと終わらせたいと思います!

というわけで2月の新入荷案内です!

まずはブレッサン!今回ご紹介するのは4アイテム。詳細は下記の通りです。

カーラット2017:伝統的なセパージュである、リボッラ&フリウラーノ&マルヴァジーアで造るワイン。イタリアから届いたばかりなのですが、2017という暑いヴィンテージという事もあり、すでに外向的!

ヴェルドゥッツォ2016:ヴェルドゥッツォは果皮の厚いという特性を生かし、甘口に仕立てられることも多い品種。そんなブドウで皮ごとの醗酵を行うので、リリース当初はタンニンの主張が強いことが多いのですが、リリースされてから1年以上経っている事と、2016年という理想的な気象条件に恵まれた年ということもあり、とてもおおらかな味わいで、素晴らしい飲み心地が。

グリージョ イン グリージョ2017:ピノ グリージョを半年間皮ごと醸したワイン。ヴィナイオータがブレッサンを取り扱うようになってからは、2006、2014に続き3度目の入荷となりますが、ヴィンテージ毎の間隔があいている分、造り手の進化&深化の具合が顕著に表現されている気がします。つ、ま、り・・・滅茶苦茶美味しいです!抜栓直後はヴァンジョーヌ的なキーンとした香りが支配的なのですが、数時間後には豊かな果実味も感じられるようになり、なんとも妖艶な味わいに・・・。傑作です!

ピノ ネーロ2012:ドライフルーツやスパイスを彷彿とさせる、所謂“ブレッサン香”は満々なのですが、彼の他の赤ワイン(&ヴィンテージ)と比べると、酸に特徴のあるワインとなっています。前ヴィンテージの2011とは非常に対照的な味わいですので、2011をお持ちの方は是非飲み比べてみてください!

ブレッサンの隣村にワイナリーを構えるピエールパオロ ペコラーリからは、欠品していた3アイテムが届いております!

ブレッサンのカーラットと同じくリボッラ&フリウラーノ&マルヴァジーアのセパージュで造られるキュヴェ サン ロレンツォは2020が、トラミネール アロマーティコピノ ビアンコは2019が届いております。

在庫が僅少となっている、コラウス ソーヴィニョン2016、オリヴァース ピノグリージョ2016、ソリス シャルドネ2018、レフォスコ2015に関しては終売次第、新ヴィンテージをリリースさせていただきます。

ある意味、ヴィナイオータが取り扱う全造り手の中で最も攻めている&難解なワインを造る、プーリアのクリスティアーノ グッタローロからは、新ヴィンテージが入荷したものが2種、そして新たにラインナップに加わったものが2種届いています。約3年前に入荷し、未だ売り切れないワイン等もあったりする(汗)ので、改めて全ラインナップをご紹介します!

ビアンコ2020(L.B2020):2018、2019年と、クリスティアーノにとっては天候的に非常に厳しい年が続いたのですが、2020は天候にもそこそこに恵まれ、ブドウの品質も良かったそう。ですが、ブドウの生りはそれほど良くなく、近隣の信頼のおける農家からブドウを買うことに。ビアンコ2020は、購入したヴェルデーカ、フィアーノ、マルヴァジーアをステンレスタンクで7日間の全房醗酵を行い、圧搾後にステンレスタンクへと戻し、醗酵完了後に磁器製のアンフォラへと移し、4か月の熟成の後にボトリングしたワイン。フィアーノ、マルヴァジーア、そして梗のニュアンスも相まって、ハーブのような香りの繊細なワイン。ラベルにアンフォラが描かれているのですが、下記のアンフォラ ビアンコではございません!

アンフォラ ビアンコ2020(L.AN2020B):自社ブドウのヴェルデーカ、シャルドネをテラコッタ製のアンフォラで1週間の全房醗酵、圧搾後もアンフォラで醗酵&熟成。ビアンコ2020よりもアルコール度数は低い(11%)のですが、果実味も骨格もよりしっかりしている気がします。アンフォラ ロッソ同様、小さなアンフォラを持つ女性が描かれたラベルとなっています。

カルシア2018:ヴェルデーカ100%。ダイレクトプレスし、モストだけの状態にしてステンレスタンクで醗酵、熟成させたワイン。日本に到着してから2年以上経っているワインなのですが、まだ暴れてます(涙)。つるりと一皮むけるまでもうひと夏は必要かと・・・(実際に色調的にも少々濁っているのですが、時と共に透明度が増してくるはずで、そうなった際には味わい的にも本領発揮するとオータは考えていますので、“一皮むける”というのは表現としてあながち間違ってないかと!)。ただ、ボリューミーで尊大なものよりも、繊細で鋭いものを理想とするクリスティアーノの意図は何かしら感じることができるワインだと思います。オータと一緒にこのワインの成長を見守ってあげてください!

ロザート2020(L.R2020):ダイレクトプレスしたプリミティーヴォと少量のススマニエッロのモストで造った果実味豊かなロゼワイン。ステンレスタンクで醗酵、磁器製のアンフォラで4か月熟成。

ヴィオレ2019:ネグロアマーロのモストで造ったロゼ。鋭い酸(揮発酸ではありません!)と塩気を思わせるミネラル感が特徴のワイン。残り30本!

ミロ2018:現在販売中のクリスティアーノのワインの中で、最もファンキー目のワイン。フランク コーネリッセンの初期のコンタディーノを思わせる少々危険な香りから始まるので、少々身構えて飲み始めるわけですが、攻撃的な酸があるもののそれほど気にならず、意外とスルスル飲めちゃう・・・。見た目的には悪ぶっているのですが、中身はとってもキュートな性格のワインとでも表現すればよいでしょうか(笑)。

ヨハ2019:高樹齢のプリミティーヴォとススマニエッロのブレンド。父親(クリスティアーノ)に似て、無茶苦茶端正です。

ラミエ デッレ ヴィーニェ2017:このヴィンテージのワインがリリースされた2019年に600本、そして1年後の2020年の段階でも在庫があったので、更に600本購入しました。特に難解な味わいのワインでもない(≒比較的万人受けする??)こともあり、今現在販売しているのが2020年購入分だと思っていたのですが、2019年購入分でした・・・。つまり、まだ600本以上の在庫があります(涙)!プミリティーヴォの聖地(?)マンドゥーリアやナタリーノのゾーンとは一線を画する、北のワイン?と勘違いしそうなほどに強い酸と圧倒的なミネラルを備えたステキなプリミティーヴォです。

ススマニエッロ2017:プーリアの土着品種、ススマニエッロで造るワイン。久しぶりに試飲しましたが、フレッシュな酸がありつつも、いい感じの熟成感もあり…凄い美味しい!その熟成香にオータの注意が向いた際、「あれ、似たような雰囲気の品種知ってるぞ・・・。おお、そうだサンジョヴェーゼだ!」などと思ったのですが、調べてみると、2008年ごろにススマニエッロとサンジョヴェーゼが近縁関係にあることが証明されたそう。残り100本!

ネグロアマーロ2017:ネグロアマーロ100%のワイン。ラミエ デッレ ヴィーニェよりも香りも華やかで、酸も穏やかということもあり、販売中のクリスティアーノのワインの中で最もキャッチーなワインと言えるかもしれません。こちらも残り100本!

アンフォラ ロッソ2019:プリミティーヴォ(90%)とススマニエッロ(10%)を皮ごとの状態で約6か月間アンフォラで醗酵と熟成を施したワイン。南イタリアのワインと聞いて、僕たちが容易に想像してしまう強い果実味やボリューミーな肢体とは無縁な、ひたすらエレガントなワインなのですが、戻り香に控えめではあるものの確固たるプリミティーヴォの主張が。あと40本!!

すでに一生分以上のペペロンチーノを食べたとうそぶく男、ソッコルソ爺とワイナリー仕事も主婦業もチャキチャキバリバリこなすスーパーウーマン、リータ(ソッコルソ娘)率いるイル カンチェッリーレのフラッグシップ的ワイン、ジョヴィアーノ2016が終売間近(残90本!)でして、天候的にもほぼ真逆のヴィンテージの2017もリリースし、2ヴィンテージを併売することにしました。

ご近所さんルイージ テッチェのオルフェオ2017のこともあるので、どんなヤンチャな子なのだろうとワクワクドキドキしながら抜栓したところ、想像と全く違うワインでビックリ。酷暑の年という事もあり、やたら濃い果実の香りをまとっているのかと思いきやしっかり還元してる(笑)。口に含むと、もちろん果実はしっかりあるのですが、重々しさは全くなく、アルコール度数が15%を超えることなど一切感じさせないスルスルの飲み心地が!3日目に再度試飲してみたのですが、還元香がなかったのでホッとしながら飲み込むと、戻り香に還元が(爆)。ですが、2口3口と飲み進めるうちに、還元香が気にならなくなり、サクサクと飲み進められちゃうという不思議なワインです。今夏を越えたあたりで本領発揮することでしょう!

アリアーニコ2018とタウラージ2014&2015、そしてタウラージ リゼルヴァ2012(残り20本!)もよろしくお願いします!!

ここ最近の売れ行きたるや目を見張るものがあるドーラ&パトリーツィアおばさまが営むワイナリー、サングイネートヴィーノ ノービレ2017が終売しましたので、2018をリリースします。試飲してみたところ、硬さは全くないのですが、香り的には未だにヌーヴォーなどによくある、出来立てワイン感溢れる果実香が恐ろしく支配的で・・・。サングイネートのワインであまり感じたことがない感覚だっただけにちょっと驚いてしまいました。

ある一定のクオリティやテンションを備えたワインなら、えり好みをしない(=ちゃんとそのワインの持ち味/個性をそのまま受け入れる)というのがオータのモットーではあるのですが、ムンムンする果実の香りは少々苦手だったりします。ただこの苦手な感覚は、一般的な好き好みとはちょっと違うんです。なんと言いますか、青春時代真っ只中の若者同士が繰り広げるキラキラしたやり取りを、むず痒くて正視できない感覚に近いというか・・・(笑)。それはきっと、キラキラした青春時代を送ってこなかったオッサンだけが感じている、ある種のコンプレックスのようなものなのかもしれません・・・。ワインの話からは思いっきり脱線しましたが、オータがイメージするムンムンした青春時代を体感したい方はノービレ2018を是非是非試してみてください!

絶賛販売中のヴィーノ ノービレ リゼルヴァ2015ですが、現地に残っていた最終在庫660本も買っちゃいました。2016~2018のノービレは全てボトリングしてしまったとの事(=リゼルヴァは造らなかった)ですし、2019はリゼルヴァに値しないヴィンテージとの事で、可能性があるとしたら2020・・・。つまり、向こう4年はリゼルヴァがリリースされないという事に・・・。お買い逃しなきよう!!

前々回ご紹介しましたパオロ ベアですが、初回注文だけで完売してしまったワインも・・・。沢山のご注文ありがとうございます!白ワインですと、大量入荷したサンタ キアーラ2017が残り120本ほどで、他の白は全て完売。赤は樹齢の若いサグランティーノで造るロッソデヴェオ2012、サンジョヴェーゼ&モンテプルチャーノ&サグランティーノで造るモンテファルコ リゼルヴァ ピッパレッロ2012、そしてサグランティーノ パリアーロ2010の在庫は潤沢です。

元ロッソ ディ モンテファルコな赤、サン ヴァレンティーノ2012も瞬間消滅してしまいましたので、2014をリリースします。試飲しましたが、ファーストヴィンテージのロッソ デ ヴェオ2002(今本当にやばいくらい美味しいです!)を彷彿とさせる、ベアらしからぬ軽いワインです(笑)。軽いとはいえ、香りや味わいにはちゃんと風格のようなものが備わっています。情報量多いのに、サクサクとイケちゃうワイン・・・そんな感じでしょうか。660本届いています!

サグランティーノ パッシート2007も残り在庫50本程となりましたぁ!終わり次第2010をリリースします!

パスタとオイル、そして粉ものもよろしくお願いします!

シチリアのアリアンナ オッキピンティの最上位キュヴェ、チェラズオーロ ディ ヴィットーリア グロッテ アルテ2014が終売したので、2015をリリースします。土地柄、そしてアリアンナの造りのスタイルのどちらもが、彼女のワインにある種の柔らかさをもたらしているように思うのですが、この2015年はなかなかに堅牢です。ネッビオーロを思わせるようなタンニン&酸があり、オータの見立てとしては、「熟成させたらたいへんなことになるかも?」でっす!

近々、欠品中の絶品塩漬けカッペリですとか、新しいワインなども届く予定ですので、そちらも楽しみにしていてくださいね!

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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