ヴィナイオータかわら版~千葉編 その二~
10ヶ月後には渡伊している予定のだだ商店の、ばーちーこと千葉です。オッティマーナ遂に始まるね~なんて言っていたのがつい最近に感じるほどあっという間に走り抜いた約4ヶ月。ご協力いただいた全ての方のお陰で無事終えることができました。ご来場いただきました皆様、お手伝いいただいた飲食店様酒販店様、通訳の皆様本当にありがとうございました!!
映像や写真などでしか見たことのなかった造り手達。パオロの好奇心、サシャの立ち振る舞い、ジャンフランコの繊細さやアンドレアスの滲み出る生活ぶり。言い始めるとキリがないのですが、どの造り手たちとも実際に対面することでそれぞれの人間味を感じることができ、何となくその液体になるのも腑に落ちると言いますか、どこか納得するような感覚を持ちました。
造り手と名だたる飲食店、協力酒販店が交わるそのシーンはまさに夢見心地な時間だったなと終わってみて改めてそう感じております。個人的にはオッティマーナ終盤の3月上旬、疲れもあってなのか体調を崩してしまいまして、ワインともすっかり遠ざかっておりました。 身体は正直なもので、ゆっくり身体を休めることで少しずつ癒え、 やや落ち込みぎみだった気持ちも前向きに! 「そろそろ久しぶりにワイン飲みたいなあ」と、そんな時に飲んだ1本、ラ ガッゼッラのスプマンテ ブリュット ロゼ2019を今回はご紹介です。
かつてフランスとの国境近く、アルプス麓に位置する ヴァッレ ダオスタ州シャンパーヴという土地にエツィオ ヴォイヤットという造り手がいました。ワインが産まれる土地やブドウの歴史伝統等へのリスペクトを欠き、商業主義へと傾倒していく産地呼称制度というシステムに異を唱えDOCから脱退しそれを名乗ることなくワインをリリースし続け、またそれらのワインが醸し出す雰囲気というものには錚々たるものがあったとか(代表太田談)。
現在は故ヴォイヤットの娘であるマリレーナが畑を引き継ぎ、定年を迎えた2019年から本格的に自家醸造を復活させることとなりました。 自社畑に植わる全ての葡萄、モスカート80%、フミン10%、プティルージュ8%、ヴィアン デ ヌス2%を除梗してプレス。発酵後はオリと触れ合った状態で熟成され、ボトリングされています。
色合いは可愛らしい淡いピンク色。香りは華やかで味わいはモスカートらしいアロマティックさが以前より出てきております(おいしーー!!)。 新たなスタートを迎えるこの季節。がんばるゾ!!!!と意気込む方にもにも、ちょっと疲れが溜まった方にもそっと寄り添ってくれるそんなワイン。 色合いに香りに味わいに、どことなく春らしさを感じさせてくれる1本ぜひお試しくださいませ!!
≪千葉の飲んでもらいたいワイン紹介≫
銘柄:Spumante Brut Rose’ 2019 / スプマンテ ブリュット ロゼ2019
造り手:La Gazzella / ラ ガッゼッラ
地域:伊 ヴァッレ ダオスタ州
ブドウ:モスカート80%、フミン10%、プティ