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2023-04-13

【新入荷】2023年4月その1(Pacina,Montesecondo,Monastero di Vitorchiano,Monte Maletto,Stefano Legnani,Daniele Portinari,Paolo Bea,Cantina Giardino)

薪の準備、竹の間伐、もみ殻燻炭や竹炭作りなど・・・冬の間にやっておいた方が楽な仕事や、自身のワインの整理など(なにしろ膨大なもので・・・)、オッティマーナがあったことで3ヶ月以上もの間完全放置してしまっていた案件を少しずつ片付けているオータです。

つい先日、焚き付け用の杉の枝葉を拾いに林に分け入ると、タラの芽も木の芽も出始めているではありませんか!桜の開花もそうですが、今年は例年よりも2週間くらい春の訪れが早いようで・・・。今の場所に住み始めた15年前、季節の移り変わりや周りの環境にほとんど関心を持てなかったオータが、今や自然を身近に感じながら暮らせるようになっていることを実感できるのは、まんざらでもないと思う今日この頃・・・。自然相手の仕事に先延ばしという概念は存在しないですし、早々に次のイタリア行きを決めたいので、本メルマガも含めやるべきことを各個撃破していきたいと思います!

それでは4月の新入荷案内です!

まずはトスカーナのキラキラ家族パーチナ!今回のオッティマーナでも、カンパイ部長ジョヴァンナは素晴らしい仕事をしてくれていました・・・(笑)。オータが訪ねていない間に、パーチナでは様々な変化、変革等があったようです。まずは長女マリーアが結婚(インスタ等で写真を見られると思うのですが、それはもう映画のようにステキな結婚式で・・・)!夫ロベルトもパーチナに参画、さまざまな野菜や果樹の栽培を始め、加工品を作るプロジェクトを立ち上げます。そして長男カルロも結婚間近のカナダ人の彼女と共にパーチナに戻り、彼女共々仕事を手伝う事に!それ以外にも、畑でも非常にユニークなアプローチを始めているようで、オータ的にも実際に目の当たりにするのが楽しみな事ばかり!

そんなパーチナからは、新入荷やら新ヴィンテージ投入やらいろいろあります!詳細は下記の通りとなります。

ラ チェッレティーナ2020:オータのゴリ押しで生まれた、高樹齢のトレッビアーノ&マルヴァジーアを皮ごと醸して造った白。未試飲につきノーコメント(笑)。

パーチナ2015:トータルで6000本以上(!)買った2013もようやく終売し、これまた4500本買っちゃった2014も、皆さんのおかげで残すところ2000本弱になりました!2013&2014とはまた少し違った意味で対照的なヴィンテージだという事もあり、既着の2015もリリースし2014と併売することにしました。2013は、ヴィンテージの特徴だった暑さが厳つさのような形で表現されていた気がするのですが、2015は明るくセクシー(肉感的)!繊細な味わいの2014と比べてみてください!

カナイオーロ2019:キャンティの補助品種として使われることの多いカナイオーロ100%で造るワイン。2018が残り50本ほどとなりましたので、2019もリリースします。非常に素直な味わいではあるのですが、抜栓後しばらくすると還元のニュアンスが・・・。速攻飲み切るか、夏明けくらいに開くことを期待してください!

チリエジョーロ2020:後述のラ マレーナに使用しなかった、余剰分のチリエジョーロで造るワイン。こちらも未試飲・・・(スミマセン!)。

ラ マレーナ2015:もともとはシラー100%のワインとして生まれたラ マレーナ。1993年に植えたシラーの樹がポツポツと枯れ始めたため、ステーファノはその歯抜けになった場所にチリエジョーロを植えることにし、ラ マレーナ自体もシラーとチリエジョーロのブレンドのワインに。オータ的には、チリエジョーロが入ったことで、飲み心地が格段に増したと思っております(2014&2015は、チリエジョーロとシラーが半々、2016以降はチリエジョーロの割合が更に増えるようです)!

2014がなかなか動かないので、対照的なヴィンテージの2015をリリースすることにしました。太陽に全くもって恵まれなかったエレガントな2014と、2014とは打って変わって素晴らしい天候だった強くしなやかな2015、是非是非飲み比べてみてください!

余談になりますが、つい最近彼らのキャンティの1987ですとか1973(!!)などを飲む機会があったのですが、そりゃもう滅茶苦茶美味しかったです・・・。収穫年から30年以上に渡って明るい未来(=熟成のポテンシャル)が約束されているワインとしては、破格ともいえる彼らのキャンティ(現パーチナ)・・・是非是非皆さんも1~2ケースほど10年くらいその存在を忘れてみてください。後悔はさせません!!

そして、2022年産のオリーブオイル(3000ml,500ml)も届きました!3リットル入りの缶がお得でっす!

 

同じくキャンティ地方のモンテセコンドからは、リリースし忘れていた(汗)ビアンコ2020と、ティン サンジョヴェーゼ2019をリリースします。ビアンコ2020ですが、近隣の信用のおける農家から購入したトレッビアーノを房ごとプレスし、約10日間の醸し醗酵を施した後にセメントタンクで熟成させたワイン。味わい的にも、すでにいい感じで開いています!

ティン サンジョヴェーゼは、2018が終売間近という事で2019も出すことにしました。2019を試飲してみたのですが、その味わいに少々面喰いました。なんと言いますか・・・“開いている”とか“閉じている”といった言葉で表現するのなら、“無茶苦茶開き切った”佇まいのワインなんです・・・。過剰に進んでいるというわけではないのですが、香りはムンムン、味わい的にもタンニンなどは完全にほどけていて・・・。老けているわけではないけれども、若くして悟りの境地に達したかのような・・・とても不思議なワインです!

 

ラツィオ州北部の町ヴィトルキアーノにある修道院(モナステーロ ディ ヴィトルキアーノ)からは、2021ヴィンテージのワイン3種(コエノビウム,ルスクム,ベネディック)と2022年産のオリーブオイルが届いております!

フラッグシップ的ワイン、コエノビウムですが、2020ヴィンテージも6000本となかなかな本数を用意してもらえたのですが、2021ヴィンテージはトータルで7500本ほど届く予定でして、今回は取り急ぎ3300本ほど引き取ってきました。白ワインが慢性的に品薄なヴィナイオータにとっては、救世主的存在です!

少量生産のため、日本への入荷本数も限られたものとなってしまっている、コエノビウムの醸し醗酵版とでも呼ぶべきルスクムとサンジョヴェーゼ(50%)&チリエジョーロ(50%)で造られる赤、ベネディック、オイルも是非!

ビンなどの各種マテリアルの爆高騰の煽りを受け、弊社の販売価格も全ヴィンテージと比較して1割程度の値上げを余儀なくされたこともご了承ください。本当にロシアとウクライナの戦争で、誰が得をしているのでしょう・・・。

 

カレーマの造り手モンテ マレットからは、エルバルーチェで造る2種類の白ワインの2021ヴィンテージが入荷です。ヴェッキエ トノー2021は、垣根仕立ての区画のブドウをダイレクトプレスし、樽醗酵&熟成を施したワインなのに対し、ジェネシス2021は棚仕立てのブドウを醸し醗酵させたもの。

今回入荷のジェネシス2021は、ステンレスタンク内の嫌気的な状態で約半年皮ごと醸したとの事。グラヴネルというよりはヴォドピーヴェッツ寄りの、半年も皮ごと醸しただなんてにわかに信じられない味わいです。どちらのワインも、恵まれた天候を味方にした充実の味わいとなっています。

 

2016ヴィンテージまでは開くまでになかなかに時間のかかるワインだったステーファノ レニャーニポンテ ディ トイ。本メルマガが配信される頃には、現行の2018が終売していると予想しまして、2019をリリースします!抜栓直後はトップノーズにうっすらと還元のニュアンスがありますが、戻り香には一切ないですし、味わいもピュアそのもの。ほんの少し微発泡していた2018もステキでしたが、2019はキレキレです!

 

ダニエーレ ポルティナーリの赤3種が欠品間近という事で、新ヴィンテージをリリースすることにしました。詳細は下記の通りです。

ピエトロロッソ2020:メルロー、カベルネソーヴィニョン、タイ ロッソを混醸した、1週間程度の短い醸し醗酵を施したカジュアル赤。抜栓後、還元のニュアンスから始まるので一瞬ヒヤッとしますが(笑)、すぐに飛んでいきます!ひたすらキュートな香りの、素晴らしい飲み心地を備えたワイン。

ナンニ2019:ピエトロロッソ2020を還元してるだなんて言っちゃいけないくらい、動物的な香り漂う本気の還元ぶり・・・(笑&涙)。オータがちょっとギョッとするくらいなのですが、この手の還元はいわゆる“マメ”とは異なり、空気に触れさせれば取れる類のもの(なはず!)なので・・・気長にお付き合いください!!!化けたら報告します!!

タイロッソ2018:香りも素晴らしいですし、味わい的にもリラックスした雰囲気があり、非常に滑らかな飲み心地の、とて~も優等生なワインです!

 

去年の10月ごろに次回引き取りをするはずだったのですが、10/12のメールを最後に音信不通なパオロ ベア・・・。ヴィナイオータが取引している造り手は、総じて商売っ気はない方だと思いますが、ベアは別格ですね・・・(笑)。そんなベアのサグランティーノ パッシート2007が終売したので、2010をリリースします!重厚&堅牢という印象だった2007と比べると、2010はトップノーズで感じる揮発酸の恩恵があるからか、甘みもべたつかず非常に軽やか。タンニンもほど良くほぐれていて、サクサク飲めちゃううう。

1995ヴィンテージくらいからこのワインを飲んでいますが、これほどまでに軽く感じるワインは初めてな気がします。ラベルを見てみると、潜在アルコール度数(モスト中の糖分が、全てアルコールに変換された時のアルコール度数。干しブドウで造るワインの場合、途中で酵母がお腹いっぱいになってしまうため、糖分が残って甘口に・・・。)が20.5%で、実際のアルコール度数14%ということなので、まあまあ甘い部類に入るはずなのですが、重たさの欠片もありません。

じゃあ2007ってどんなスペックだったんだろう?と興味が湧き見てみたところ・・・潜在アルコール度数で24.5%強(!!!!!)で、アルコール度数が12.5%との事。やたらと濃いブドウで、甘みも強いわけですから、そりゃ重厚だって思っちゃいますよね・・・。なんにせよパッシート2010はサイコーですので、一度お試しくださいね!

絶賛販売中の他のワインもよろしくお願いします!現段階で言うなら、オータ的にはサン ヴァレンティーノ2014とロッソ デ ヴェオ2012推しです!

 

オーストラリアで何かをやらかそうとしているカンティーナ ジャルディーノのカジュアルライン、ヴィーノ ロッソ2017(栗樽熟成)とヴィーノ ロッソ アンフォラ2017(粘土ではなく砂岩を砕いたものを素材に使用した、より目の細かいアンフォラ)が終売間近なので、2018をリリースします!どちらもファンキーさの欠片もない素直なワインです。アンフォラは直線的、ヴィーノ ロッソは拡がりに味わいの特徴が・・・。

 

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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