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2024-11-12

【新入荷】オータのアツアツ新入荷・2024年11月その2( L’Acino,Pacina,Il Moralizzatore,Natalino del Prete,A Maccia,Il Cancelliere,De Fermo)

年末までの予定がかなり埋まってきておりまして、2024年も残りわずかであることを意識せずにはいられない最近のオータです。あと1か月もせずにオッティマーナに参加する造り手の第1陣も日本に来ちゃう!さらに、その1週間前にもサシャ ラディコンが来日するという噂も…。ひゃ~~~っ!

生きていれば誰しも大変なことを多少なりとも抱えていると思うのですが、オータの場合、常に全然身の丈に合わないことばかりに挑戦し過ぎちゃっているせいで、しっかりとコントロール下に置けていることの方が少なく、あっちこっちで鍋が噴きこぼれているような状態で…。今になって思うと、以前は無茶なことをしているという意識さえなく、オータ個人の欲や感情に忠実に生きていたら、結果としてヴィナイオータにちょっと無理をさせていた…そんな感じだったのかと。

一瞬話は逸れます。最近知り合う人の中には、かつてのヴィナイオータをご存じなく、当時の状況が今現在のヴィナイオータや、とある造り手とそのワインを取り巻くそれとは全く違っていたという事に思い至れていない方もちらほら…。そんな時、良くラディコンを例に出すのですが、今でこそ引く手あまたの彼らのワインも、取り扱い始めてから10年以上はほとんど全く売れなくて…という話をすると、「売れなかったのに、なんでオータさんは心折れることなく買い続けられたんですか?」的な質問をされることが…。ある時「う~ん、確かに!なんで心が折れず、なんで買い続けられたんだろう?もしかして、オータっておバカ?(笑)」と自問モードが発動、当時のオータの感情&心情を真面目に探りに行ってみたのですが、きっとこんな風に思っていたのかと…。

まず、オータがその造り手と彼らが造るワインを好き過ぎたこと、そして彼らのやっていることの真っ当さに100%の信用と確信しかなかった…。好きだし、信じているわけですから、売れない(=世間で認められない)ことくらいでは、オータの沽券に傷を付けることはできなかったのです(笑)。もちろん、周りに賛同してくれる人たちが少なからずいたことも、オータに確証や勇気を与えてくれていたのも間違いないかと!

そして、それなりの年齢&キャリアに達している造り手たちが、それまでにも十分なくらいの素晴らしい仕事をしてきたにもかかわらず、未だに「もっとやれるし、まだまだ改善の余地があるはず!」と思い続けられ、目をキラキラギラギラそして情熱の炎をメラメラさせている姿がオータにはモーレツにカッコ良く見えたんです!そんな彼らと過ごす時間は、オータにとっては本当にかけがえのないものだったのでしょうし、断固たる決意を固める一助にもなっていたのかと…。というわけで、常にそのさらに先を見据え、リスクを恐れることなく前に進もうとしている彼らの様を間近で見続ける“権利”を獲得するためにワインを買い続けていた…そんな節もあるような気が…。それと同時に、彼らの生き方に憧れのようなものを見出しているのなら、オータも自身の仕事に“そのさらに先”を求めないわけにはいかないよね?とほぼ無意識に考えたのだと思います。

話を戻します。中身が真っ当で、唯一無二な個性があり、成長(熟成)すればするほど真価を発揮する…そういったワインであっても日本の市場であるべき認知/認識を勝ち取るまでには多少なりとも時間がかかる事、そして挑戦を続けることを諦めない姿勢だけが自己ベストの更新をもたらすという事を、オータはヴィナイオータの歴史から学んでしまったわけです。

そんなこんなで、今現在は自ら率先して(=意識して)大変なことを増やしてしまっているのですが、いつもバカみたいに追い込まれ過ぎている…。もう少し大変そうじゃない感じでコトに当たれるオータになりたいと考えた時に思い出すのが、我が師匠が言った「(演奏するのが)難しいパートを、さも簡単であるかのように演奏することこそ最上」的な言葉。果たして、生きている間にその領域にまで達することができるのか…。

年末までにあと8コンテナーが到着するという噂(スタッフがそのようにメールで書いているのを見てマジ?と思ったものの、コンテナーを組んでいるのはオータ自身なわけで…)もありますので、先を急ぎます!11月の新入荷も、オッティマーナにも来日する新規取引先造り手3軒(心情的には2軒なのですが…)を含む、なかなかに濃い内容となっております!それでは行きます!

 

 

【ラーチノ】

カラーブリア州のラーチノからは、シャルドネで造るワイン、マリアンヌ2022が近々再入荷するのですが、現地在庫をすべて引き取ることを条件にディーノにスペシャルプライスで出してもらいまして、2割近くお安くお出しできることになりましたぁ!

入荷当初は、香りも味わいもとってもファンキーなワインでしたが、今現在はややファンキーくらいにまでは落ち着いてきております(笑)。まだ揮発酸のニュアンスはあるのですが、もう数か月後の他の要素がもっと前面に感じられるようになった際には、あまり目立たなくなっているかと!

なんにせよ、この円安下でこの価格なら文句なしではないでしょうか。ガンガンお使いいただけますと助かります!

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=141

 

 

 

【パーチナ】

SNSで見る写真にでさえ幸せオーラが滲み出てしまうトスカーナのキラキラ家族、パーチナからは、高樹齢のトレッビアーノ&マルヴァジーアで造る白チェッレティーナ2021とセニエ法(醗酵途中の赤ワインから液体だけを抜き取ってロゼワインを造る手法)で造るサンジョヴェーゼのロゼ、ロザート2020が入荷です。

通常のタイミングでボトリングをするには、あまりにも不安定だったという事で、チェッレティーナは約1年、ロザートは約2年樽での熟成期間を長くしたのですが、これが功を奏しまくりまして本当にサイコーの味わいです!チェッレティーナ2021も素晴らしいのですが、ロザート2020はこれまでで最高の完成度かと!私の記憶が確かならば…ですが、2020ヴィンテージのロザートは、醗酵が途中で止まってしまい2021年の秋、そして2022年の秋の2回にわたって圧搾したばかりのサンジョヴェーゼのヴィナッチャでリパッソを行い、醗酵完了の後押しをしてあげたはずです。そのおかげ(※2)もあるからか、醗酵がスタックしたワインにありがちな揮発酸などとも一切無縁のワインです。

※2 醗酵が途中でスタックし、酵母の代わりにバクテリアが糖分を食い、揮発酸が高くなったワインに、元気な酵母の付いているヴィナッチャを入れてあげると、アルコール醗酵を後押ししてくれるだけでなく、ヴィナッチャが揮発酸を取ってくれると言われています…。

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=121

 

 

 

【イル モラリッザトーレ】

 

馬専門獣医のエンリコと薬剤師に復職したアンドレアが営むイル モラリッザトーレからは、ヴェスパイオーラで造るメトドクラッシコ、ヴィゼータ2021と同じくヴェスパイオーラで造るスティル&ノン醸し醗酵白(笑)のビッビー2021が届きました!ビッビー2021は再入荷で、今回は若干の値上げを余儀なくされたことをお許しください!

醗酵&瓶内2次醗酵という過程に細心の注意を払いようになった2021以降のワインの安定感は半端なく、ヴィゼータ2021も例外ではありません!

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=105

 

 

 

【ナタリーノ デル プレーテ】

プーリア州のナタリーノ デル プレーテからは、ワイン&オイルが入荷です!詳細は下記の通りとなります。

ビアンコ ナタリーノ2023:2022年に購入した区画にもともと植わっていたシャルドネで造るワイン。ナタリーノとしては、2022年の収穫を最後に樹を抜き、プリミティーヴォを植えるつもりだったのですが、白品種を植えるべきだと愛娘ミーナに言われ、プリミティーヴォは諦めることに(笑)。そして、品種を決めるまでの間は抜かないことにし、2023年もビアンコ ナタリーノとして仕込むことにしたそうです。なかなかにファンキーだった2022と比べたら、遥かに優等生!

クオティディアーノ2023:日常に寄り添った価格&てらいのなさをコンセプトにした、ネグロアマーロで造るカジュアル赤。哀愁を漂わせていた(笑)2019と比べると、かなり陽気な子です!

ディ ソルソ アンティーコ2022:アレアーティコで造る辛口赤。めっちゃ即戦力です!ボトルサイズが500mlから750mlに変更となっております。「デザート、そして甘口のワインって気分でもないなぁ…」といった際にはとても重宝するワインだと思いますし、チーズやドライフルーツなどと楽しむのもアリかと!

オーリオ ディ ナタリーノ2023:樹齢100年超のオリーブのオイル。尖ったところがないので、あらゆる料理に使える万能君です!3L入りも届いておりますので、業務用でも是非!!

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=139

 

 

 

【ア マッチャ】

リグーリア州のア マッチャからは、オルメアスコ20222023-2024シーズン産(※3)の絶品オリーブオイルをリリースします!オルメアスコ2022は、とても柔らかでサクサク飲み進みますよ!

※3 オリーブの収穫は、10月から12月くらいまでに行われるのが一般的ではあるのですが、リグーリア州では11月から2月にかけて行われるため、2023-2024シーズンといった表現になったりします…。

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=92

 

 

 

【イル カンチェッリエーレ】

カンパーニアのイル カンチェッリエーレのタウラージ ネーロ ネ2016が順調に動いておりまして(ありがとうございます!)、気付けば終売間近…。ということで、既着の2017をリリースします!

先日試飲したのですが、若いヴィンテージのアリアニコとはにわかに信じられないタンニンの柔らかさとスムーズな飲み心地にスタッフ一同ビックリ!料理もしっかりしたものを欲することが増えるこれからの季節、滅茶苦茶重宝するワインなんじゃないでしょうか。

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=136

 

 

 

【デ フェルモ】

前回メルマガでは賞味期限が不明だったためリリースを見送っていた、アブルッツォのデ フェルモが栽培した小麦を使用して、トスカーナの名パスタ工房ファッブリで作られたスパゲットーネ(茹で時間18分!)の新ロットも届いております!

今回のロットなのですが、色がかなり濃く、全粒粉の割合が高いようですので、茹で方にはちょっと気を付けてくださいね。お湯もあまり煮立たせず、パスタにもできるだけ触れないように(鍋をかき回さない)してください!あと、軟水よりも硬水のほうが、もちっと仕上がりますし、全粒粉入りのパスタもバラバラになりづらくなるようですので、茹で湯に“にがり”を加えるのもいいかもしれません。

■商品画像はこちらから→https://ec.vinaiota.com/list.php?c_id=132

 

 

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

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