toggle
2023-03-31

【新入荷】2023年3月その2(Davide Spillare,A Maccia,Trinchero,Borgatta, AR.PE.PE.,Daniele Portinari,Cantine dell’Angelo,Il Cancelliere)

ヴィナイオッティマーナ2022-2023の全日程が終了し、やや脱力気味のオータです。自然を身近に感じられるロケーションで、イベント自体の時間も比較的長く、造り手の数も絞られているため試飲と造り手との交流をゆっくり楽しむことができ、全国から集った素晴らしいレストラン3軒が手掛けるその日限りのコラボランチコースを造り手と一緒に着席で堪能する…。穏やかな空気感ながらも、温かな愛情や敬意そして熱意などが行き交う、魂のエール交換の場となっていた気がします。

だだ商店だだ食堂という場所を得たことで、このようなイベントを実現できたわけですが、よくよく考えてみると、こんなイベントを行うことを想像&想定して、だだ商店だだ食堂を作ることにしたんでしたっけ…。コロナ渦(←オータ的には人災です!)真直下という不安要素しかなかった状況で店をオープンさせたこともあり、初志を忘れかけていました(笑)。

2011年から始めたオッティマーナ、長らくオータが思い描いていたものが、4回目の今回でようやく具現化するところにまで至ったと実感しています。来場してくれた方々、協力してくれた関係者各位、ヴィナイオータのスタッフ、オータの家族、そして造り手たち…オータの夢(酔狂?)に付き合ってくれてありがとうございます!!

“持続可能な”ですとか“循環”という理念に根差した農業を端緒にして造られるナチュラルワインですが、ワイナリーの運営/経営から消費の現場にまで至る、経済の側面においても継続性や循環の輪を実現できなければ、大本(おおもと)である“持続可能で循環型の農”を持続させることはできません。言い換えるのなら、ちゃんと&もっと飲まれなければ、ちゃんと&もっと造られることもないという事。そして、このような物理的な循環の輪だけにとどまらず、造り手の自然への敬意や愛情が詰まった液体が、飲み手に感動をもたらし、飲み手が感動を与えてくれた造り手に称賛や敬意という形で返す…といった精神的なエネルギーの循環さえも促せたのなら、こんなサイコーな事はありませんよね??

生産→流通→消費の流れは、消費で1つのサイクルが終わるかのように見えますが、実際にはそうではありません。消費とは、経済的そして精神的な意味でも“支持”の表明方法のひとつ。ある人が「買い物は、ある種の投票なんだ」と言っていましたが、本当にその通り!ヴィナイオッティマーナというイベントは、消費者の方たちがただただ受け取っているばかりなのではなく、造り手たちに何かをプレゼントすることができるんだという事を実感できる…つまり、消費者は傍観者なのではなく“循環”という競技のプレーヤーの1人なのだと認識してもらうための場所なのです。

オッティマーナ最終日の閉会時の挨拶の中で触れた時には、オッティマーナ実行委員会の長にしてオータの右腕、岸本GMはあまりいい顔をしてくれませんでした(笑)が、鉄がめっちゃ熱いうちに打ち込むべく、あまり間をあけることなく第5回オッティマーナを企画したいと思っております!

それでは3月の新入荷案内その2&その3行きます!

まずはダヴィデ スピッラレ2021ヴィンテージのL1(エッレ ウーノ)、ビアンコ クレスタンロッソ ジャローニが新入荷、そしてビアンコ ルーゴリ2020が少量ですが再入荷しました。2021ヴィンテージは、雹の被害を受けたこともあり生産量が少なく、ブドウの品質的にもそのレベルにないとダヴィデは判断し、ビアンコ ルーゴリ2021は生産されませんでした。ですが、今回届いたビアンコクレスタンの出来は本当にステキです!

次回は、バッグインボックス2021と、未だ名前の決まっていないどえらいワインが届く予定です。楽しみにしていてくださいね!

 

リグーリアのア マッチャからは、ヴェルメンティーノ2021(もう美味しい!)が新入荷、ピガート20192018ロッセーゼ20182017オルメアスコ20172016(絶品!)が再入荷しました。

 

そしてトリンケーロからは、複数ヴィンテージのヴィーニャ デル ノーチェ(樹齢90年のバルベーラ!以下VDN)をブレンドして造るワインの第4弾、ロッソ デル ノーチェ(以下RDN)が届きました!Ⅳは、2012が30%、2015が40%、2016が30% という構成。ちなみにですが、第3弾までのヴィンテージ構成は下記の通りとなります。

Ⅰ:1997,1998,1999,2001
Ⅱ:2003,2004,2006
Ⅲ:2007,2008,2010,2011

今回のⅣは、今までリリースされたものの中でも、最もむっちりした体躯で、果実味も爆裂しています!2012は、VDN2012を飲んでもらえればお分かりいただける通り、凛とした佇まいのあるワインなので今回のⅣは、2015と2016の、恐らくですが特に2015の影響を強く受けているのかと…。ノンヴィンテージのワインは、イタリア&その他諸外国でも見向きもされないようで、オータお得意の“全量買うから安くして!”リクエストをしたところ、破格の条件が出ましたっ!Ⅲとの個性&価格の差がしっかりあるので、併売することにしました。アダルトな雰囲気を味わいたいのならⅢ、若さ溢れるわがままボディを堪能したいのならⅣで!

 

そしてここからはヴィンテージ変更の案内です!

御年85歳のエミーリオ(ボルガッタ)が醸すバルベーラ、ラ ボルガッタ2017が終売したので、2018をリリースします!2017年が既にベテラン的な風格漂うワインだったこともあり、2018がややさっぱりしているように見えますが、実は非常に均整の取れたワイン。これから香りとかも爆発するのかと!

余談になりますが、エミーリオがオッティマーナに来てくれただけでオータは感動してしまいました!エミーリオと比べたら旅慣れているオータではありますが、85歳になってもイタリアに足?く通っている自分の姿がまるで想像できません…。そもそも生きているかどうかでさえ怪しい…(笑)。オッティマーナの閉会時の挨拶では、常に日本人女性ネタだったため「エミーリオ、結構女性好きなんだねぇ。だからあんなに若くいられるわけだ。」とオータ奥さん。真相はというと…、もちろん女性嫌いであるはずはないのですが、どちらかというと、真面目な事を話して人前で泣いちゃうのが嫌で、その気持ちを誤魔化そうとしていただけという…(笑)。どこまでキュートなお爺ちゃんなんだ!!

 

ヴァルテッリーナの良心、アールペーペロッソ ディ ヴァルテッリーナ2018が終売したので、2019をリリースします!ロッソ2018は、彼らが造る最もカジュアルなワインであるにも関わらず、壮大&荘厳な雰囲気を纏ったワインでしたが、2019はなんとも品のあるキュートさを備えた、嫌いになりようのないワインな気がします。

 

ダニエーレ ポルティナーリの白、ピエトロビアンコ2019が終売したので、2020をリリースします!入荷当初から抜群の状態だった2019と比べると、2020は抜栓直後には還元のニュアンスが…。とはいえ、戻り香には還元を感じることがないので、早々にいなくなることが予想されます。夏ごろにはいい感じなのでは??

オッティマーナ ピリオド8にダニエーレの長男ジョヴァンニが来日してくれました。今までは父ダニエーレがいるところでしか会ったことがなかったので、シャイという印象しかなかったのですが、知ることに対しても貪欲で、しっかりと意見のある好青年だという事が判明し、オータ一安心!絶賛販売中のピエトロロッソ2018、ナンニ2017、タイ ロッソ2017も在庫が少なくなってきております~!

 

カンパーニア州のカンティーネ デッランジェロミニエーレ2017が終売間近という事で、2018をリリースします! 2017よりも外向的で、グレーコ ディ トゥーフォの特徴ともいえる硫黄の香りの片鱗が…(ミニエーレの畑の横を道路が通っているのですが、道を挟んだ谷側の斜面はもともと硫黄採掘所でした!)。アンジェロ的グランクリュ、トッレファヴァーレ2017も是非!

 

同じくカンパーニアのイル カンチェッリーレが造るカジュアル赤、アリアーニコですが、ちょっと前から2018から2019にヴィンテージ変更となっておりました!若いアリアーニコとは思えないスムーズさがあります!タウラージ ネーロネ2015も終売間近ですうう!

 

 

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

関連記事