造り手紹介 Il Censo / イル チェンソ
造り手:Il Censo / イル チェンソ
人:Gaetano Gargano, Nicoletta Maggiore / ガエターノ ガルガノ、ニコレッタ マッジョーレ
産地(州):シチリア
ワイン:Praruar , Njuro, “700”
ガルガノ一家は代々、シチリアのパレルモとアグリジェントの間にある町パラッツォ アドリアーノ(映画ニューシネマパラダイスの舞台)に所有する土地で、小麦の栽培と家畜の放牧をしていました。パラッツォ アドリアーノは500年以上に渡るブドウ栽培の歴史がありますが、シチリアの他の土地に比べると作業効率の悪い土地だったため、ワイン生産地としては日の目を見なかった場所でした。ガエターノ ガルガノの叔母は土地の一部を使ってワインを造っていたそうで、そのワインがとても質が高かったことなどもあり、いつしか自分でブドウ栽培をしたいとガエターノ ガルガノは考えていました。
ローマ在住でプログラマーをやっていたガエターノは2010年に5haの土地にブドウを植え、ワイナリーとしての活動を開始します。ジャンピエロとは30年来の友人という事で、ブドウを植える場所の選定からラベルまで一貫して“ベア プロデュース”になります。畑は標高700m、ブドウ以外にも様々な作物が植えられ、常に風が吹いているので病害が発生しづらく、彼らの理想とする有機的な農法に適した環境といえます。今後は小麦を栽培しパスタを作り、もともとこのあたりの名産でもあるナッツ類の生産も考えています。
<ワインラインナップ>
●Praruar (プラルアール)
品種:カタラット
プラルアールはアルバニア南部で話されている方言で『黄金色の』を意味し、カタラットの正式名称がカタラット ドラート(ドラートはイタリア語で黄金色の意)であることから付けられた名前。カタラットをステンレスタンクで2週間以上皮ごと醸し醗酵させ、12~16ヶ月間醗酵の続きと熟成をさせる。
●Njuro (ニューロ)
品種:ペッリコーネ(ピニャテッロ)
ニューロはこの地方の言葉で「黒」の意味。10月頃収穫し、樽を一切使わずにステンレスタンクにて2週間程度皮ごと醸し醗酵し、2年間熟成。さらにボトリング後に1年間は瓶内で熟成させる。
標高700mの区画に植わるネーロ ダーヴォラで造るワイン。ステンレスタンクにて2週間程度皮ごと醸し醗酵させ、2年間醗酵の続きと熟成。