我が師匠(ピアニストの上原ひろみちゃん)は、何回かの緊急事態宣言をかいくぐって決行してきたコンサートを“Save Live Music”と命名したわけですが、よくよく考えてみるとヴィナイオータも“生きたワイン”を守るべく、この3年間必死にもがいてきました。造り手やヴィナイオータスタッフの生(活)もかかってますので、生産→消費という物理的循環の輪を崩さないことは当然として、精神的なエネルギー(エモーション)の循環をいかに維持するのかも意識して仕事をしていました。造り手が自然と対峙する中で得た数々のエモーションが詰まった生きたワインと、そういうワインを飲むことで生きるエネルギー(元気)をもらう飲み手の僕たち、そして僕たちがワインから頂いたエモーションを造り手にお返しする場としてのヴィナイオッティマーナ・・・。
ライヴでしか体感することのできないものは必ずあって、それはヒトがヒトとして生きていく上では絶対に欠かせないものなはずなんです。我々の人生の彩りを豊かにする喜怒哀楽といった感情は、影響(インフルエンス)を受けたり与えたりと何かと接触することで生まれるもの。いい加減、現実的そして精神的な意味でもマスクやアクリル板などの障壁のない社会をみんなで取り戻しに行きませんか?このままでは、我々の肉体が流行り病に罹るよりも先に、精神がやられちゃう気がするのはオータだけでしょうか??
本年も大変お世話になりました!皆さんのご愛顧&ご支持&ご支援のおかげで、今年も良い形で終わることができそうです。来年も、より熱苦しく邁進していく所存ですので、よろしくお願いします!
では、2023年1月の新入荷案内です!
ワイルドなお姉さまドーラ&パトリーツィアが営むサングイネートからは、3ワインが入荷です!ロッソ トスカーノ2020は、近所の友人が所有するヴィーノ ノービレの生産地域からギリギリ外れた区画のブドウで造るワイン。ブドウ品種(プルニョーロ ジェンティーレ/サンジョヴェーゼ)も自社畑のものと一緒ですし、栽培から収穫までお姉さまたちが手掛けていて、同時に入荷したロッソ ディ モンテプルチャーノとヴィンテージも一緒で、価格も100円しか違わない・・・(笑)。
というわけで、大きな差異は見出せませんが、強いて言うのなら、ロッソ ディ モンテプルチャーノ2020の方が、ヴィーノ ノービレ(高貴なワインを意味します)という名のワインをあえてデクラスしたワインなだけあって、口当たりがエレガントで柔らかい印象があるような気が・・・。ノービレ2019もサクサクです!
ペコラーリからも、欠品していたり、旧ヴィンテージが終売したワインなど、8種類をリリースします!
(フリウラーノ2021,マルヴァジーア2020,ピノ ビアンコ2020,キュヴェ サン ロレンツォ2021,トラミネール アロマティコ2020,ソリス シャルドネ2020,オリヴァース ピノ グリージョ2020,タオ2015)
来年から実質的な意味でも当主となるアレッサンドロ、18歳の娘イリスを連れてヴィナイオッティマーナに参加したのですが、このイリスのオッティマーナの終会の場面でのスピーチが立派だったことと言ったら!おじさん、ちょっと感動したし、18歳の時の自分を強く恥じました(笑)。
なんだかんだでペコラーリとの付き合いも23年。同年代のアレッサンドロが当主になって、意見を言いやすい状況が今後はできてくると思われますので、そろそろ本格的にちょっかいを出していこうかと画策しております!
今回の入荷アイテムの中でオータ的な推しは、ピノ ビアンコ2020でしょうか。あと、マルヴァジーア2020ですが、オータの連絡が遅かったこともあり、120本のみの入荷となります。終売次第、既着の2021をリリースします!
ラツィオ州のラ ヴィーショラからは、パッセリーナで造る微発泡性白、クペッラ ビアンコ2020と、“土着の”という意味の土着品種ノストラーノで造るノストラーノ2020が少量ずつ入荷しております。どちらも気難しいところの一切ないワインです。
2017ヴィンテージのドンナローザ(パッセリーナ)、チェサネーゼの各クリュ、そして近隣の農家から買い付けたチェサネーゼで造るヴィチナーレ2018も絶賛販売中です!ヴィーショラをまだ体験されたことのない方は、是非ヴィチナーレ2018をお試しください!味わい的にも開いていますし、極上の質感を備えたワインです。
派手さは全くないけど、その滋味深さにしみじみハマる人が増えている感のあるブレッツァのワインですが、今回は白ブレッツォリーナ2021、グリニョリーノ2021、フレイザ2020をリリースします。
病気によってヴェルメンティーノの樹が少なくなったり、雹害にあったりと、近年不作の続いていたブレッツォリーナですが、数年前に植えた病害に強い(とされる)トレッビアーノが生産態勢に入ったこともあり、それなりの本数が届きました!
うっすらと発泡しているのもステキなワインです。軽度ではあるのですが、還元のニュアンスが奥に見え隠れしています。ひと夏越えるくらいで安定すると思いますが、気になる方は数日放置したりすることなく即飲み切ることをおススメします!
グリニョリーノ2021は、色調&香り的には例年通りキュートな感じなのですが、飲んでみるとしっかりとタンニンが・・・。乾燥などにブドウ樹が苦しんだ年なのかもしれません。それに対して、フレイザ2020はフレイザとは思えないくらい柔らかなタンニンを持ち合わせています。ブレッツァのワインの中では、味わいが開くのに最も時間がかかるのがこのフレイザなのですが、今回の肉感的な香りも相まって、もうすでにサイコーです!
そしてヴィンテージ切り替えワインが2つ!ボルガッタが造るドルチェット、ラ ミッラ2015が終売しましたので、2016をリリースします。2016も2015同様に素晴らしいブドウに恵まれた年なのですが、ブドウそしてブドウ樹が一切ストレスを感じることなく生育できたかのような素直で天真爛漫な味わいのワインです。
イル モラリッザトーレのヴェスパイオ2018がようやく終売しましたので、2019をリリースします!2016、2017、2018と、リリース時にはヤンチャなところが散見し、誤解を招くことが多かったヴェスパイオですが、2019は親(造り手)孝行にして里親(インポーター)孝行なワインとなっています!
*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。