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2023-03-17

造り手紹介 Sanguineto / サングイネート

造り手:Sanguineto / サングイネート
人:Dora Forsoni, Patrizia Brogi / ドーラ フォルソーニ、パトリーツィア ブロージ
産地(州):トスカーナ
ワイン:Bianco, Rosato, Rosso Toscano, Rosso di Montepulciano, Vino Nobile di Montepulciano
所在地:VIA DI SANGUINETO 2 – 4 53045 Acquaviva | SI – Italia<map
Web:https://www.sanguineto.com/

世界遺産の街シエナから南東に70km、ウンブリア州との州境に位置するモンテプルチャーノ村の郊外で、ドーラ フォルソーニとパトリーツィア ブロージによって営まれるサングイネート。1958年にドーラの父フェデリーコ フォルソーニがモンテプルチャーノとアックアヴィーヴァの間にある35ヘクタールの楽園のようなその土地に恋をして購入を決め、すぐに移り住んだことからワイナリーの歴史は始まります。フェデリーコは1983年に亡くなる直前まで、家畜と穀物、ブドウを育て農場に人生を捧げました。

街で様々な仕事を経験していた9人兄弟の末っ子ドーラは、自分の生まれ育った土地が自然や人との絆を失っていない場所であることを改めて認識し、父親の仕事を引き継ぐために家族の農場に戻ることを決意しました。父親と一緒に僅かな生産量のワインを造りながら醸造の基礎を学んだドーラは、フェデリーコの死後農場を引き継ぎ、徐々に本格的なワイナリーとしての道を歩んでいき、1997年に初めてのボトリングを開始します。

現在敷地は50ヘクタールでそのうちの6ヘクタールが標高300mほどのブドウ畑で土着品種を栽培、大地と自然、天候との絆を最優先に考え除草剤や一切の化学肥料を使用せず有機農法を実践。ワイナリーでは一族の伝統とモンテプルチャーノでこれまで栽培されてきたブドウに敬意を払い、温度管理せずに野生酵母による醗酵を行い、大樽で時間をかけた熟成の後、清澄作業せずに少量の二酸化硫黄を添加し無濾過で瓶詰めされています。

サングイネートというワイナリー名は、古代ローマとエトルリアの歴史的戦いの中でこの土地が血で赤く染まったことからSanguineto(Sangueサングエは「血」の意)と呼ばれていたことに因んでいます。モンテプルチャーノ狩猟協会の副会長を務めたこともあるドーラは、家の窓から100kgオーバーのイノシシを仕留めたり、飲みっぷりもかなり豪快だったり、とワイルドすぎるお姉さま。

 

<ワインラインナップ>

 


●Bianco (ビアンコ)
品種:マルヴァジーア、トレッビアーノ、ビアンカーメ、グレケット

この地域の伝統的白品種であるマルヴァジーア ヴェルデ&マルヴァジーア ビアンカ、トレッビアーノ、ビアンカーメ、グレケットを手作業にて収穫。小ぶりの箱に入れワイナリーまでブドウが潰れることなく運び、除梗後軽く潰されセメントかステンレスタンクにて、35日間ほどのマセレーションとアルコール醗酵の後、熟成を行う。

 

 

 


●Rosato (ロザート)
品種:サンジョヴェーゼ

ロッソ ディ モンテプルチャーノの生産量を増やすために新しくブドウを植えた区画、そこの若い樹齢のサンジョヴェーゼ(プルニョーロジェンティーレ)で造るロゼワイン。手作業にて収穫されたブドウは小ぶりの箱に入れワイナリーまで潰れることなく運ばれ、除梗後圧搾したモストのみを使用し、セメントかステンレスタンクにて、30日間ほどのアルコール醗酵を行う。同じく、熟成にもセメントかステンレスタンクを使用。

 

 

 


●Rosso Toscano (ロッソ トスカーノ)
品種:サンジョヴェーゼ

ヴィーノ ノービレの生産地域からギリギリ外れた、近隣の友人が所有する区画のブドウで造るワイン。ブドウ品種(プルニョーロ ジェンティーレ / サンジョヴェーゼ)も自社畑と一緒で、栽培から収穫までドーラとパトリーツィアが手がけているものから造られたワイン。

 

 

 


●Rosso di Montepulciano (ロッソ ディ モンテプルチャーノ)
品種:サンジョヴェーゼ主体、マンモロ、カナイオーロ ネーロ

彼女たちのワイナリーではすべてのブドウが上級クラスであるヴィーノ ノービレ用に仕込まれ、熟成のために樽へと移し替える時に、ヴィーノ ノービレとして完成度が足りないものをロッソにデクラスさせている。

手作業にて収穫されたブドウは小ぶりの箱に入れワイナリーまで潰れることなく運ばれ、除梗後軽く潰されセメントタンクかステンレスタンクで、8~10日間ほどのマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後、スラヴォニア産もしくはアリエ産の樫の大樽(1800、2000、2500、3000リットルの様々な大きさ)で約36か月間醗酵の続きと熟成を行い、少量の二酸化硫黄を添加してボトリングされる。

 

 

 


●Vino Nobile di Montepulciano (ヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチャーノ)
品種:サンジョヴェーゼ主体、マンモロ、カナイオーロ ネーロ

この地域で「プルニョーロ ジェンティーレ」と呼ばれるこの品種はサンジョヴェーゼ グロッソの一種で、サンジョヴェーゼから派生した品種の一つ。モンテプルチャーノのワイン造りの歴史は古く、700年代の古文書にその名前を見つけることができ、「高貴なワイン」を意味する『ヴィーノ ノービレ』という名前が登場するのは1700年代後半の文書のなか。1930年頃までは『ヴィーノ ロッソ シェルト ディ モンテプルチャーノ(モンテプルチャーノの上等な赤ワイン)』という名称で呼ばれていたがその後使われなくなり、1920年代にアダモ ファネッティが自身のワインに『ヴィーノ ノービレ』と名付け販売を開始したことをきっかけに、徐々に広がりこの名前は見事に復活を果たした。

最も古いもので樹齢60年ほどのブドウが植わる畑からブドウを収穫。小ぶりの箱に入れワイナリーまでブドウが潰れることなく運び、除梗後軽く潰されセメントタンクかステンレスタンクで、8~10日間ほどのマセレーションとアルコール醗酵を行う。圧搾後、スラヴォニア産もしくはアリエ産の樫の大樽(1800、2000、2500、3000リットルの様々な大きさ)で約36か月間醗酵の続きと熟成を行い、少量の二酸化硫黄を添加してボトリングされる。熟成させている樽の中から長期熟成に耐えうると判断されたものだけがリゼルヴァとしてボトリングされる。

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