(新)造り手紹介 Alberto Anguissola / アルベルト アングイッソラ
造り手:Alberto Anguissola / アルベルト アングイッソラ
人:Alberto Anguissola / アルベルト アングイッソラ
産地(州):エミリア ロマーニャ
ワイン:Case Riva del Ciliegio、Case、Caserosso、Casebianco…等
所在地:Strada Provinciale 63, 29020 Travo PC – Italia <Map>
WEB:http://www.naturallywine.com/
パルマから西に100km、ピアチェンツァの南30kmに位置するトラーヴォは、東西に長いエミリア ロマーニャ州の中でも最西端エリアに位置し、ロンバルディア、ピエモンテ、リグ-リアとの州境に近い。新石器時代の遺跡が発見された歴史的に重要な場所で、トレッビア川の西岸で見晴らしが良く、砦や拠点を作るのに適した地形にあったため、時代の支配者たちが奪い合ってきた争いの逸話がいくつも残されている。アルベルト アングイッソラは、祖父母が住んでいたトラーヴォ郊外の標高530~560mの「カゼ」と呼ばれる地区(カザル ポッツィーノのことを地元でこう呼ぶ)の土地を1998年に購入、ブドウ栽培を始めました。
当初はスプレー缶製造メーカーで働きながらの二足の草鞋だったが、当時ラ ストッパの栽培醸造責任者を務めていたジューリオ アルマーニ(現デナーヴォロ)と親交が深かったことから様々なアドバイスを受け、徐々にブドウ栽培とワイン醸造の世界にのめり込んでいき、2012年に正式退職しワイン造りに専念することとなりました。アルベルト自身がブルゴーニュのワインが好きであったことと、カゼの標高の高さ、土壌の性質を考えピノネーロを植え、自然環境に最大限のリスペクトを払った農業を実践、2000年に自身初めてのワインを醸造しました。2007年から実験的に発泡性ワインも醸造。2009年ヴィンテージまではラ ストッパの醸造所を間借りしてましたが、自身のワイナリーが完成した2010年以降は自らのワイナリーにて醸造を行っています。ワイナリー近くで耕作放棄されそうになっている高樹齢のブドウ樹が植わる区画を2011年から借り始め、2012年に新たにピノ ネーロを植え畑を作りました。現在は共同経営者のディエゴ ラガッツィと共に、4.5ヘクタールの畑から年間約3万本を生産しています。
●以前に掲載された造り手紹介はこちら
造り手紹介 Alberto Anguissola / アルベルト アングイッソラ (2016年3月版)
<ワインラインナップ>
ピノ ネーロをダイレクトプレスして造られるロゼスパークリングワイン。一次発酵の後、翌年のブドウのモストを加え瓶内二次発酵を行う。
●Casebianco (カゼ ビアンコ)
品種:マルヴァジーア ディ カンディア、ソーヴィニヨン ブラン、トレッビアーノ、モスカート、オルトゥルーゴ、マルサンヌ
上記の様々な白ブトウ品種をブレンドして造る。皮ごとのマセレーションを約40日間、ステンレスタンクで熟成を行う。
●Casebiancobianco (カゼ ビアンコビアンコ)
品種:マルヴァジーア ディ カンディア、ソーヴィニヨン ブラン、トレッビアーノ、モスカート、オルトゥルーゴ、マルサンヌ
カゼ ビアンコで使われるブドウと同じく、様々な白ブドウ品種をブレンドして造る。借りている土着白ブドウの畑生産量も徐々に増え、ワイナリーが手狭になったこともあり、拡張工事をすることにしたのですが、収穫に間に合わず、2018年は畑近くのガレージで一部の白を醸造することに。そのガレージに設備を諸々用意することができず、収穫後ブドウを即プレスし、一切皮ごとの醸し醗酵を行わない白を造った。ステンレスタンクで熟成を行う。
●Berbech (ベルベック)
品種:バルベーラ、ボナルダ
ピアチェンツァ地域の伝統的なワインである、グットゥルニオ(バルベーラとボナルダをブレンドした微発泡ワイン)。樹齢50年を超えるバルベーラとボナルダを20~30日間マセレーションし、ステンレスタンクで熟成。翌春、まだ残糖が残った状態で早めにボトリングすることで、気温が上昇する晩春に瓶内で再発酵が起こり、微発泡ワインとなる。
●Calcarot (カルカロット)
品種:バルベーラ、ボナルダ
借りている畑に植わる、最も古い葡萄が1960年代という高樹齢のバルベーラとボナルダで造るワイン。バルベーラとボナルダのブレンドは、トレッビア渓谷エリアの伝統的なセパージュでもある。ステンレスタンクで20~25日間のマセレーションの後、ステンレスないしセメントタンクにて約8か月間の熟成。フレッシュさと素朴さが特徴的なワイン。
トップキュベのリーヴァデルチリエージョがどうしても熟成期間がかかってしまうため、若干標高の低い畑に植えられている樹齢の若いピノを使い、シンプルに仕込んだのがこのワイン。20~25日間のマセレーションとアルコール醗酵、その後ステンレスタンクにて熟成。
●Riva del Ciliegio (リーヴァ デル チリエージョ)
品種:ピノ ネーロ
アルベルトが一番最初に植えた、そして今現在複数ある中でも最も標高の高い区画のピノを使用した彼のトップキュヴェ。この区画の上部に右側(東)と左側(西)で大きく土壌特性が変わるポイントがあり、2013年はその2区画を別々に醸造してみたのですが、出来上がったワインも個性の面で大きく異なったものになったことから個々にボトリングすることにした。
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