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2021-03-25

【新入荷】2021年3月その3&4月その1(Vodopivec, Ezio Cerruti, Il Moralizzatore, De Fermo, La Calabretta, Brezza, Il Vei)

ヴィナイオータ本社の隣にあるだだ商店だだ食堂、ランチ営業を開始し早3ヶ月が経とうとしているのですが、ようやく安定感みたいなものが出てきた気がして、ホッと一安心なオータです。1日30食限定の定食を提供、主菜の内容によって価格が2100~2600円くらいの間で変動する感じになっています。つくばという地方都市でやっている事を考えたら、強気の価格設定のように見えるかもしれませんが、ご飯定食の時はご飯以外に主菜1品、副菜3品に香の物、汁物にミニデザートとワンドリンクが付いての価格です。言うまでもありませんが、素材は吟味していますし、お料理もそれなりに手間暇をかけており…。

加えて、付いてくる飲み物というのがまたステキなんです! 食前、食中、食後のどのタイミングでも楽しんでいただけるよう、日本茶各種、紅茶各種(ノンカフェインのハーブティーの類も何かしら…)、コーヒー、果汁100%のジュース、サバディのマードレシリーズに加え、ビール(ビールだけは、333~350mlの缶でプラス200円、500ml前後の缶でプラス400円の追加料金がかかり、内容もお任せとなっています)もありますし、グラスワインも泡、白(オレンジ含む(笑))、赤の中から選んでいただけます。皆さんも是非一度いらしてくださいね! と、宣伝するのが目的なのではなく、こんなイントロからの本題です(笑)。

社食的に利用していた本社女子スタッフ(以下Yと呼ぶことにします)が、“本日のグラスワイン”をブラインドで飲んでいたので、オータも便乗したところ、以降Yと同席する際には問答無用で同じワインがブラインドで出てくるシステムに…。“当てる”という事に毎回やっきになるYを見て、「ブラインドで飲むことの最大の目的は、“当てること”なのではなく、あらゆる先入観を捨ててワインと向き合うこと。目の前の液体が発する声に素直に耳を傾け、(その液体が)我々に語りかけるストーリーをいかに読み解いていくかという過程が大事。」などと偉そうな事を言っていたのですが、その言葉は、Yだけでなくオータ自身にも向けられたものだったのだと、後になって思い知ることに…。

とある日のこと、ブラインドをどんぴしゃで当てるには当てたのですが、なんとも爽快感に欠ける…(Yが当てていたのなら、狂喜乱舞していたかもしれませんが…(笑))。どうしてあまり嬉しくないのかを考えたところ、そのワインだと結論づけるまでの道のりが、消去法で成り立っていたからなのだと気が付きました。オータがそのワインに至るまでの脳内軌跡がどんなだったかといいますと…

(テイスティングを始める前の頭の中では…)

・だだ食堂のグラスワインなので、きっとヴィナイオータのワインだろう
・本日のグラスワインで提供できるくらいの価格帯のワインで、バックヴィンテージではなく在庫の多い現行なのだろう
→この時点で、すでに先入観バリバリ(笑)

(テイスティング開始!)
・色調が非常に淡い→果皮ごと醸していない、いわゆる“The白ワイン”らしい(この情報だけで、ヴィナイオータの場合は選択肢がかなり絞られます(笑))
・香りを嗅いでみたところ、アロマティックさの片鱗も感じられない → 品種が絞られる(トスカーナやエミーリア ロマーニャの、マルヴァジーアが入る伝統的なセパージュも可能性として消える…)
・飲んでみると、酵母的なニュアンスとは無縁。味わいもひたすらクリーン→濾過もある程度しっかり行い、酸化防止剤をそれなりに添加しているらしい(これも、酸化防止剤完全無添加か極少量しか使用しないワインの多いヴィナイオータとしては、有力な情報に…)
・北(イタリア)というよりも南っぽい、でもほんの少し涼やかさを感じるような気が… → 標高がちょっと高い?

ブラインドテイスティングがある種の推理ゲームだとしたら、手法としては間違っていないのでしょうし、以前のオータならば、答えに辿り着くまでの手段や過程に関わらず、当たればそれなりに喜んでいたはずで…。

それに対して、ブラインドで飲んでいて、香りを嗅ぎ、一口飲んだだけで、脳内紆余曲折を一切経ることなく、ただ1つのワインの事だけが頭に思い浮かび、実際にそのワインだったなんてことが時々あったりします。そんな時、オータの中で喜びや感動と共に湧き上がるのは、「ズバリと当てちゃう俺って凄い!」ではなく、「ズバリと当てられちゃうくらいの唯一無二性を備えたワインを造る造り手って凄い!」という思いなのです。

拙コラム“おいしさの起源”の中で、「ワインが表現すべき美(=唯一無二性)は、そのテロワール、そのブドウ、そのヴィンテージだけが持つ個性と、そしてそれら3つの個性をワインの中に表出させるために各々の造り手が良心に従って採用する“手腕の美”である。そしてここで言う手腕とは、決して技術的な部分だけを指しているわけではない。」的なことを書きました。

カーゼ コリーニ、ラディコン、ヴォドピーヴェッツ、グラヴネル、マッサ ヴェッキアや、弊社取り扱いではありませんがパラディーソ ディ マンフレーディなど、誰もが異論を挟む余地などないレベルで唯一無二なワインを世に出す造り手たちに、ブドウ栽培からワイン醸造までの過程の技術的側面の質問をしたとしても、「自然に敬意を払い、ブドウ樹が健やかに育ってくれるような環境創出を心掛け、完熟したブドウを収穫し、酵母を始めとする微生物が活動しやすい状況を整える。」といった趣旨の答えが独自のニュアンスで返ってくるだけだったりします。

テロワール、ブドウ、ヴィンテージに生来備わっていた個性を尊重し、それらがより完全な形で映り込んで(移り込んで)いるかのような液体を表出させたいと考え、それを実現するために畑とセラーのどちらにおいても可能な限り非干渉主義を貫く造り手のワインが、その造り手のワインにしかない個性を放つ…。ワインもヒトも一緒なんだなぁと思うことしきり…。

我々ヒトは、生まれながらにしてすでに個性的(オリジナル、唯一無二)。そして各々の個性は、成長していく過程においても、意識などせずともあくまでも自然に(勝手に?)磨かれ、独自の色合い、色調、輝きを帯びていく…。似たような色合い(ないし色調、輝き)はあり得るかもしれませんが、完全に一緒という事は絶対にないんです! 奇抜なファッション、言動や行動の人のことを、“個性的”などと言ったりしますが、意図的に狙ったものである時点で、本質的な個性からは逸脱したものになるとオータは考えています。

では、唯一無二過ぎる圧倒的な個性を放つ人とそうでない人の差はどこで生まれるのかといえば、自分という個を見つめ直すインナートラベル(自問自答?)にどれだけの時間やエネルギーを費やしたか否か…そこに尽きるのだとオータは思うのです。分厚く埃をかぶっていて鈍くしか光らない“自分”という対象に向き合い、磨いて磨いて磨きまくった人が強い光を放つのではないでしょうか。

“新樽率100%”、“醸造にアンフォラを使用”、“オレンジワイン”、“酸化防止剤完全無添加”などなど… これらの手法を、数ある選択肢の中から選ぶもの(身につける服のように…)だと捉えている造り手のワインに、本質的な個性など宿るはずがないんです。先に挙げた造り手の場合、果てしないインナートラベルの末に辿り着いた人生観、自然観、ワイン観を液体に表現する上で必要だと考えたことが、ひとつひとつの手法を選ばせているだけなのです。

ご近所という事もあるので、ラディコンとグラヴネルを例にしますね。両者とも、長期間のマセレーションと長期間の樽熟成を施した白を醸している点は一緒ですが、ワイン自体は見紛いようがないくらいの差がある。ブドウ(リボッラ)は同じ、テロワール的にも完全にではないでしょうが、概ね一緒…。両者のワインの間にある差の最も分かり易い部分は、酸化防止剤の添加の有無によって生まれているとオータは考えているのですが、その添加するかしないかという選択は、彼らのワイン観の違いによるものなのかと。

ラディコンはワインのことを、自然(テロワール、ブドウ、ヴィンテージ)を体現する究極の食品と捉えているのに対して、グラヴネルはワイン造りそのものを芸術的な表現形態の1つと考えていて、表現したいテーマが“自然”…。

つまり、“添加する”“添加しない”といった手法の違い以上に異なる彼らのワイン観が、異なる手法を選ばせている…。とある手法を、それ自体を目的やテーマとするのではなく、理想に辿り着くための手段の1つとして捉えているかどうかが、ワインに深み(個性の強さ)の差を生むのだとオータは思うのです。

何かを極めた人たちに共通する深い人間性を鑑みても、本質的な個性を追い求めていたら、クオリティなどはおのずとついてくるものな気がするのはオータだけではないはず。何者(何物)とも代え(替え)のきかない存在であること以上に大事な事がこの世にあるとは思えないオータとしては、オータの身の回りのヒト、ワインに、どんなブラインド状態でも当てられちゃうような唯一無二さを持っていただきたいと切に願っていて、ヒトにも造り手にも説教臭いこと言っちゃっているんだなぁと、ブラインドテイスティングを通じて再確認したのでした…。

前回メルマガでも触れましたが、2月に6コンテナーが到着しておりまして、まだ全てを紹介しきれておりません! というわけで、新入荷案内でっす!

人一倍苦悩も努力もしているのに大変そうな素振りを一切見せることのない、“男も惚れる男”天才パオロ ヴォドピーヴェッツの2015年ヴィンテージ最終在庫分が届きました!

絶賛販売中のヴィトフスカ2015年に関しては、現在庫と再入荷分を合わせて1300~1400本ほどありますので、しばらく欠品しないと思われますが、オリージネ2015年(450本)、ソーロ2015年(450本)とヴィトフスカH2015年(420本)は瞬殺必至です。限定とはしませんが、振り分けとなる可能性が高いことを予めご了承くださいませ!

味わい的にも明るさや輝きに満ちた2015年ヴィンテージの陰に追いやられてしまった感のある、ソーロ2014年も是非! すでに十分美味しすぎますし、比較的早い段階(2~3年?)で偉大な雰囲気を漂わすのではないでしょうか。“買い過ぎ”ではなく“買わなすぎた”ことで後悔するワインのひとつだと、オータは思っております。

人としてのキュートさでいうとヴィナイオータの造り手の中でもピカイチのMr.モスカート、エツィオ チェッルーティから、新しいワインが3つ届きました! 内容的には下記の通りとなります。

マック フォル(Mac Fol)2018年(L.18/20):  Macerato(皮ごと醸した) Folなので、Mac Fol…。モスカートのようなアロマティックな品種で行う皮ごとの醸し醗酵は、特有の甘い香りだけでなく、苦みさえも過剰に抽出してしまうリスクが伴うため、バランスのとれたワインを造るのはそれほど簡単ではありません。何年かの試行錯誤の末にエツィオは、
・セメントタンクでの約2週間の醸し醗酵
・大樽での18か月の熟成

という手法を採用することに。

樽から飲んだマッサ ヴェッキアのファブリーツィオもこのワインを激賞したそうで、「あのファブリーツィオに褒められたら、そりゃ悪い気なんかしないよな。」とエツィオ。2018年ヴィンテージは、実験的に1000リットルだけ仕込まれたものとなり、日本には240本のみの入荷。一瞬で終わることが予想されます。

ロッソ2019年(L.F19/20):  親友だった故ジュゼッペ リナルディからも、ことある毎に「エツィオ、お前は赤も造るべきだ。」と言われていたエツィオが選んだ品種はフレイザ! かつてINAさん(!!)が輸入していたテヌータ グリッロから分けてもらったブドウを使用。どこまでも律儀なエツィオ、裏ラベルには「このワインは、ガマレーロにある友人の造り手、テヌータ グリッロから購入したブドウで造られている」という一文まで。
セメントタンクで約2週間の醗酵を行い、圧搾後に樽に入れ、8~9ヶ月ほどの熟成の後にボトリング。フレイザらしく、膨大な量のタンニンを持ち合わせつつも、そのタンニンの質が非常にきめ細かく、今からでもそれなりに楽しめるワインとなっています。720本入荷。

リ フォル ローザ2019年(L.RR19/20): リ フォル用のモスカートに、6~7%の割合の樽で熟成させる前の上記フレイザをブレンド、少量のソル2019年のモストを添加しボトリング、瓶内2次醗酵を促した微発泡性ワインです。
このワインのアイデアを聞かされた時、「モスカートにフレイザをブレンドしたロゼ フリッザンテ… オータさんなら、どう造りたい?」と聞かれたので、「香りも色目も可愛らしいロゼワインっていうだけじゃ、わざわざやる意味はないよね。俺なら、モスカートっていうキャラの確立したブドウにわざわざ他の品種を混ぜることと、フレイザという品種を選んだことにちゃんと意味を持たせたいって考えると思う。しっかり醸し切ったフレイザを後からブレンドすることで、フレイザのタンニンがちゃんと感じられる、そしてモスカートのアロマが少し後ろに回ったワインをイメージして造るんじゃないかな。」と答えると、嬉しそうに笑いながら「オータさん、まさに俺が考えていた通りのことを言ってくれちゃったね!こういうのって、本当に数少ない人間とだけ共有できる感覚だと俺は思うんだ。いや~、オータさんが俺のワインを扱ってくれていて、本当に俺はハッピーだよ。」
去年の3月、エツィオの家の20km手前くらいまでは到達したのですが、結局会えずじまいで帰国を余儀なくされたため、このワインもオータが未試飲のまま日本に到着したものになります。届きたてを即試飲したのですが、エツィオと話していた通りの佇まいのワインで、本当に嬉しくなりました! 630本入荷。

リ フォル2018年、フォル2017年、ソル2011年と10年樽熟成のソル2006年もよろしくお願いします!

気持ち悪いくらい仲の良い、獣医のエンリコと元(!) 薬剤師のアンドレアの2人が運営するワイナリー、イル モラリッザトーレカバレ ロゼ2015年が終売しましたので2016年を、そして日本到着後も1年ほど寝かせていた新ワイン、グロッペーロ2017年もリリースします!

カバレ ロゼは、カベルネソーヴィニョンで造ったロゼワインに、冷凍保存していたモストを添加し瓶内2次醗酵を促し、1本1本手作業でデゴルジュマンを行ったワイン。彼らの言葉を借りるなら、「陽気で、少しフェミニンな、香り高く、エレガントなワイン」。300本入荷。

グロッペーロ(Groppero)は、グロッペッロ(Groppello)という名前の土着品種で造るワイン。ブドウの粒と粒がみっちりとくっ付いた非常にコンパクトな房なので、病気に弱いのかと思いきや、比較的耐性のある品種だそう。

彼らの畑があるブレガンツェというゾーンを代表する造り手はといえば、マクラン。マクランといえば、アーチニノービリ。アーチニノービリは、ヴェスパイオーラで造る貴腐ワイン。貴腐菌は、いくつかの気象条件が重なって発生しますが、湿気のないところに貴腐は出ず…。そして湿気は、ブドウにとっては病気の温床とも言え…。ブレガンツェのようなゾーンでは、病気耐性のあるブドウを選ぶという事が非常に重要という事なのかと…。

果皮も厚く、糖も酸もそこそこに生成するので、赤の土着品種でシリアスなワインを造りたいと考えていたエンリコ&アンドレアにとっては、うってつけのブドウだったのでしょう。グロッペッロの古樹が植わる小さな区画を借り、醸造を開始。今回届いた2017年ヴィンテージは、300本程度の生産量で、日本には84本のみの入荷です! イタリアが持つ多様性をお楽しみいただけますと幸いです!

他のワインも良い感じです! ヴェスパイオ2017年もようやく味わいに調和が生まれてきた気がしますし、入荷当初は香り的にも味的にもうんともすんとも言わなかったヴェスパイオーラを皮ごと醸したブレスパ16/17も、今や蜜のような香り全開ですし、カジュアル赤、カベルネーレ2016年も、軽やかだけど軽薄ではなくザックザクですし、確かこれが最後のヴィンテージの、標高が若干高い区画の超低収量カベルネソーヴィニョンで造るカバレ ソーヴィニョン2015年は、フランスのナチュラルワインにも通じるピュアさで満ちた(でも還元とは無縁!) ワインです!

アブルッツォのキラキラ家族、デ フェルモからは、スパゲットーニヴィトーニ(大きめのフジッリ)、そして1kg入りのお徳用パックのトルティリオーニ(若干ねじれたリガトーニ)が、ごく少量ですが届いています。前ヴィンテージが売切れていないため、一緒に届いたワインをご紹介できないのが悲しいです(笑)。

ナチュラルワインであることを一切のエクスキューズとしてない佇まいもステキですし、この価格でこの内容なら文句などあろうはずがないワイン、コンクレーテ ビアンコ2019年&ロッソ2018年、ようやく硬さは取れた気がするのですが本領発揮はいつの日か? なドン カルリーノ2016年、飲んだことない人にはぜひ一度お試しいただきたい、そりゃもうステキなシャルドネ、ラウネギルド2017年、今も十分に美味しいですが、タンニンがもっと落ち着いた時にはヤバい世界が待っている事が約束されているプローロゴ2015年も是非いいいいい!

エトナの カラブレッタの3ワインが終売しましたので、新ヴィンテージを投入します!

アメリカ系の台木を接ぎ木していない、自根のネレッロマスカレーゼが植わる区画のワイン、ピエーデフランコは2014年から2015年に。台木に接ぎ木した苗に比べると、実成りが悪いのですが、その反面ナチュラルに凝縮したブドウが得られるというメリットが。素敵に濃密なワインです!在庫は潤沢でっす!

カラブレッタの全てのワインの中で最もパワフルな、パッソピシャーロにある樹齢100年超の区画のブドウで造られるノンナ コンチェッタは、2014年から2016年に。シチリア島にとっては素晴らしい年となった2014年ヴィンテージのノンナ コンチェッタは、いつになったらほぐれるのか皆目見当がつかないといったレベルのタンニンを持ち合わせたワインでしたが、2016年は渋いは渋いですがあくまでもジェントル、今すぐでも結構イケちゃう感じです。180本のみの入荷。

そしてカラブレッタにとってのグラン クリュ、フランクの自宅裏にある0.3haにも満たない小さな小さな区画の樹齢100年超のネレッロで造るワイン、コントラーダ デイ チェンテナーリは2016年から2017年にヴィンテージ変更です。毎年バリックひと樽分しか生産されず、年によってはウイヤージュ用のワインも確保できないからか、揮発酸のトーンがやや高いワインになっている事もあるこのワインですが、そんなプチ欠点を補って余りある深みを備えています。オータ個人としては、ノンナ コンチェッタは横に大きく、コントラーダ デイ チェンテナーリは縦に長いという印象を持っています。

今回リリースする2017年ヴィンテージは酷暑の影響か、かなりボリューミーで、タンニンの乗ったワインとなっています。例年と比べると余韻が少し短い? という気もしないでもないですが、アフターにはちゃんとマグマなどにも見出せる“エトナ節”が‼ 264本が入荷してますので、ほぼ全生産量が届いているという事になるのかと…。

人柄的にも、そして醸すワインも素朴で飾り気がなくてピュア。偉ぶらず、あくまでも自然体… そんなブレッツァグリニョリーノ2018年が終売しましたので、2019年をリリースします。グリニョリーノは、可愛らしい香りとは裏腹に、そこそこな量のタンニンを持ち合わせた品種。フランチェスコは、この品種のキュートさをフィーチャーすべく、醸し醗酵をごく短期間(2日程度)にとどめています。2019年は、香り的にはキュートと言うよりもお色気ムンムンな印象ですが、味わい的にはこざっぱりしているかもしれません(実際、アルコール度数も2018年よりも1%低いです)。

バルベーラ&フレイザ&バッグインボックスもよろしくお願いします!1

皆さんお待ちかね、イル ヴェイのワインも届いています! 限定とはしませんが、白は初回ご注文だけで入荷本数を大きく上回ることが予想されます。その際は本数調整となることを予めご了承ください! 2017年のグットゥルニオはステキですよぉ!

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

文:太田久人

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