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2019-12-20

ヴィナイオータかわら版 ~三浦編 その四(終)~

皆さま、こんにちは。今回で最後のかわら版となります、つくば本社の三浦です。改めまして、今まで皆様大変お世話になりました。最後にご案内するのは大人の魅力が溢れるダンディイケメン&美女が造るこちらのワインです。

プリミティーヴォ ラミエ デッレ ヴィーニェ 2017年(Cristiano Guttarolo)

・今年2019年4月に弊社に入荷した際の記事 (https://vinaiota.com/blog/4655)

・かわら版石橋編にて、同プーリア州ナタリーノ デル プレーテの対比として紹介された記事(https://vinaiota.com/blog/4742)

今までのメルマガ &Webでも何度か取り上げられたこちらの造り手。この度は先日弊社スタッフ宅飲みのブラインドで出され、香りの妖艶さ、味わいの収斂みといった、造り手に似た大人の色気が入荷当初と比べ格段に出てきており紹介したいと思いました。

このワインを紹介するにあたって、皆様、ワインとの忘れられない思い出はございますでしょうか。私にも沢山あるのですが、一つ今回思い出したことがあります。ヴィナイオータ入社の1年ほど前、とある酒屋さんからネットで購入した時の思い出です。贈り物用と自分用に購入し、届いて早速箱を開けると、そこに小さなメッセージカードが。

購入のお礼とともに添えられた最後の一言、

「ワインたちが○○様のもとで花開くのを願いまして」

何気ない一言ですが、今でも鮮明にその言葉に感動したのを覚えています。

ワインを飲むときに感じることのある「香りや味わいの波」。ある時は落ち着きすぎていたり、ある時は忘れられないほど感動したり。とりわけ自然な・自由なワインにはよくみられるのではないでしょうか。そのような中で、自身の前職の造り手としての経験、そしてインポーターとしての業務に携わる日々、さらに現地の造り手を訪ねた経験(このグッタローロの元も昨年8月末に訪問しました)から、飲み手の皆様にそれぞれのワインの魅力が伝わることは、願いであり、祈りでもあります。

思い出話になってしまいましたが、今飲んで欲しいワインを紹介するこの「かわら版」には、スタッフそれぞれの願いが込められているものだと改めてお伝えできれば幸いです。

話が少し逸れてしまいましたが、もちろん今回ご紹介するこちらも、今魅力が伝わりやすい状態だと感じるワインです。

このワインの味わいの特徴であり魅力の一つは、酸の心地よさにあるかと思います。このLamieシリーズは比較的早い段階で収穫し、果実からくる爽快な酸と同時に、石灰質土壌でよく感じる縦に伸びる酸が絡み合い、グッタローロのワイン、唯一無二の飲み心地につながっているように感じます。土壌については前述のリンク先に詳しく書かれていますが、実際に訪れた際も表土こそ赤土でありながら、20~30cm掘ったら真っ白な土という言葉の通りの風景でした。

グッタローロ本人の好きなワインも「ジュラやシャブリのような、インパクトよりも余韻に重心の置かれた、酸のしっかりしたワイン」とのこと。醸造のテクニックにより味を「作る」のではなく、自分の造りたいワインのイメージのもと土地を選ぶ選択。無濾過、無清澄、二酸化硫黄無添加といった「しない」という選択。そうして造られたワインは飲み手にワインの向こう側を感じさせる何かをもっているような気がします。

年の瀬、年明け、お酒を飲む機会にぜひこちらのワインも皆様のもとで花開く機会を頂けたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します!!

≪三浦の飲んでもらいたいワイン紹介≫
銘柄:Primitivo Lamie delle Vigne / プリミティーヴォ ラミエ デッレ ヴィーニェ2017
造り手:Cristiano Guttarolo / クリスティアーノ グッタローロ
地域:伊 プーリア州
ブドウ:プリミティーヴォ
希望小売価格(税抜) : 3,100円

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