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2021-05-20

【新入荷】2021年5月その1(Maison Maurice Cretaz, Monte Maletto, La Biancara, Monastero di Vitorchiano,La Castellada,Daniele Piccinin,Nicolini,Borgatta,La Calabretta,Pierpaolo Pecorari)

前メルマガでご紹介したヴィナイオータの新しい家族、ヴァッレ ダオスタのメゾン モーリス クレタのワインですが、おかげさまでリリース分は全て完売しました!聞いたことのない造り手のワインを、試飲さえすることなく買っていただけることの意味は、オータも十分に理解しているつもりです。皆さんのヴィナイオータへの信用&信頼に対して、感謝の念を抱くのと同時に、身の引き締まる思いもしております。皆さんの信頼に足るヴィナイオータであり続けられるよう、今後も精進していきたいと思います!

話は突然変わりますが、先日社内試飲をしていた際にスタッフの1人から、「社長には、僕には見えないもの(=ワインの潜在性)が見えているのかもしれませんね。」と言われ、しばし考えた後に、「いや、見えているんじゃなくて、信じているんだよ。」とナチュラルに答えてしまったのですが、改めて考えてみても、ほんとその通りだなぁと…。

我がワイン人生を振り返ってみても、ワインの力量を見極めることができず、大化けした彼ら(ワイン)に謝罪したことこそあれど、彼らの成長ぶりに幻滅し、謝罪を要求したことは一回もなく…。もちろん、以前は美味しいと思っていたワインのことを、今現在はそう思えないということは時々あったりするわけですが、これはそのワインのせいというよりも、オータ自身のその当時の未熟さや不見識によるものという認識で…。つまり、自分自身の“見る目のなさ”を時代時代で異なった形で実感しながら、今現在にまで至っているわけです。

そんな数々の失敗を積み重ねながら、オータが発見した法則がひとつだけあるとすれば…、“親(造り手)が信用に値するのなら、子(ワイン)の事を疑うことなかれ…”です!!とある造り手のとあるワインと言っても、ヴィンテージによって早熟な子もいれば晩熟な子もいますし、優等生的キャラもいればヤンチャなのもいるわけで、成長のしかたは人(ワイン)それぞれ。ですが不思議な事に(と言いつつ、全然不思議じゃないのですが…)、立派な親を持つ子たちは、ちゃんと時間さえ与えてあげたのなら、その子なりの立派な姿をちゃんと見せてくれるものなのです。ヤンチャしていた時分ではなく、そこから更生し、ちゃんと大人になってからの人格品格で判断すべきなのは、人もワインも一緒なのかと…。

当然のことながら、ワインの数よりも造り手の数のほうが断然少ないですし、親(造り手)は我々と同じ人間なわけですから、子(ワイン)よりは見極めが楽な気がするのはオータだけでしょうか?

なんにせよ、未来を完全に予見できる人などいない(はず!)わけですから、明るい未来が待っていそうな方角を自ら見定め、紆余曲折を経験しながらも固く信じ、前に進み続けた人のもとに明るい未来は訪れるものなのかと…。何が言いたいのか良く分からなくなってきましたが、信じないよりも信じたほうが人は強くいられる気がしますし、信じたほうが楽しいことが色々あるような…というお話でした!もちろん、信じる対象は吟味に吟味を重ねるべきかと!

それでは5月の新入荷案内です!


前述のモーリス クレタリー(プティ アルヴィン)2017年が終売しましたので、2018年をリリースします。ヴァッレ ダオスタのワインとは思えないほどの濃密な果実感を備えた2017年ほどではないにせよ、2018年も十分に濃い部類に入るかと!抜栓後数日経った際の雰囲気も、弊社のフリウリの先生方のワインとも一切引けを取らない感じです!360本の入荷ですので、こちらも一瞬で終わることが予想されますので、お気を付けくださいね。2018年が終わり次第、2019年をリリースします。


モンテ マレットのジャンマルコの出現のおかげか、はたまた偶然にも同時多発的に起こったのかは分かりませんが、栽培放棄が加速していたカレーマという生産地域に近年フレッシュな醗酵が起こり始めたのは、紛れもない事実だと思うオータ。そんなモンテ マレットのエルバルーチェで造るワイン、ヴェッキエ トノー2018年が終売したので、2019年をリリースします!

そして新しいワインも!ジェネシスという名前のワインでして、ヴィンテージは2019年。使っているブドウはヴェッキエ トノーと同じエルバルーチェなのですが、全房醗酵を施したワインです。生産量250本のうち、144本が届いています!是非とも比較して飲んでみてくださいね!

絶賛販売中のバッティト デル マレット2015年もよろしくお願いします!


初回入荷時から7ヶ月足らずで4200本(!)が売れちゃったラ ビアンカーラの微発泡性ワイン、ガルガンゴ2019年のマグナムボトルが240本届いています!瞬殺必至です!!

マシエリ2019年、サッサイア2019年、ピーコ2018年に関しては、こんな社会情勢の中でも買い控えることをしなかったために、普段では考えられないほど在庫が潤沢です!というか少々潤沢が過ぎる状態ですので、どうか皆さんの清き1本を!


ラツィオ州のウンブリアとの州境に近い町、ヴィトルキアーノにある修道院、モナステーロ ディ ヴィトルキアーノからは、2019年ヴィンテージのワインと2020年産のオリーヴオイルが届いております!未試飲なので不確かではありますが、非常に淡かった2018年ヴィンテージと比べると、2019年ヴィンテージは2017年と同レベルのアルコール度数&エキス分があるようですので、それなりの濃度は約束されているかと!

高樹齢のブドウを用い、醸し醗酵を行った白、ルスクムとサンジョヴェーゼ&チリエジョーロで造られる赤、ベネディックはそれぞれ540本の入荷なっております。早期完売が予想されますので、お買い逃しなきよう!


ラ カステッラーダのソーヴィニョン2012年が終売しましたので、2013年をリリースします!2012年よりは柔らかな印象ですが、エネルギー完全解放まではまだしばらく時間のかかりそうなワインです。


ダニエーレ ピッチニンピノ ネーロ2016年がようやく完売しました!ですので、2017年を投入します!ジェントルだけど、胸襟を開いて話し合えるようになるまでには、もう少々時間のかかりそうな2016年に対して、2017年は酷暑の影響もあり、とても肉感的で、現段階でも十分に楽しんでいただけると思います!

欠品中のビアンコ ムーニ2019年ですが、遅くとも6月には再出荷可能になると思われますので、今しばしお待ちください!その間、ただ今絶好調!なモンテマーグロ2018年をお使いいただけますと幸いです!!


フリウリのニコリーニが唯一木樽で熟成を行う白、マルヴァジーア イン ローヴェレ2015年が終わったので、2016年を出します!2015年同様に強い年ではあるのですが、外向的な2015年に対して2016年はやや内向的な性格があり、少々シリアス目です。

他のワインの事も忘れないでくださいね!白も十分に大変な事になっているのですが、赤はさらに輪をかけて…。モノによっては、8ヴィンテージも抱えている商品がっ(汗)!お味は保証しますので、一度お試しくださいませ~!!!!


オータの3倍くらいの体力がありそうな、80超えでも元気バリバリ、エミリオ爺のボルガッタのラ ボルガッタ(バルベーラ)2014年が終売しましたので、2015年をリリースです!酸が突出していた2014年と比べると、2015年は「あれ、なんだかすっきりサクサク飲めちゃうけど、何か物足りない?」と勘違いしてしまいそうなほどに調和が取れたワインとなっております。ですが、そのあまりの飲み心地に騙され調子に乗って飲んでしまうと、15%近いアルコール度数に足を取られてしまうかも(笑)。

絶賛販売中のラ ミッラ(ドルチェット)2015年もよろしくお願いします!


シチリアのラ カラブレッタの2ワインが終売しましたので、新ヴィンテージをリリースします。まずはピノ ネーロですが、2017年から2018年に!同じエトナのフランク コーネリッセンの2018年ヴィンテージのワインが、総じて淡かったという印象でしたので、このワインもそんな感じかなぁと勘ぐりながら試飲し始めたところ、どぎついカウンターを喰らってしまいました…。

標高1000mの畑のピノとは思えないほどの豊かな果実味、圧倒的なヴォリューム…調べてみたところ、アルコール度数は15.6%でした(笑)。畑の立地のおかげか、その高い標高のおかげかで、エトナの大半の地域とは一線を画したヴィンテージとなったようです。今飲んでもぐらんぐらんするほど美味しいですが、置いておいたらどうなるのだろう?と期待せずにはいられないワインです。もはや価格破壊的内容です!!

そしてカラブレッタのフラッグシップワイン、高樹齢のネレッロを約10年(!!!!)の樽熟成の後にボトリングする、ヴィーニェ ヴェッキエ2008年が終わりましたので、2010年をリリースします(2009年は生産しませんでした!)!10年も寝かせたワインですから、当然といえば当然なのですが、素晴らしく調和が取れています。若さも残しつつも、どっしりとした熟成感も感じられて、この価格…是非!!


フリウリのピエールパオロ ペコラーリピノ ビアンコ2018年と高樹齢の区画のクリュ物、ソリス シャルドネ2016年が終売したので、それぞれ新ヴィンテージをリリースします!

アクの強い野獣だらけのヴィナイオータのラインナップの中にあって、草食系な佇まいの彼らのワインは、どうしても日陰に行きがちですが、どれもちゃんとまとまりがあるんですよ。それもそのはず、当主のピエールパオロは、故スタンコ ラディコンやラ カステッラーダのニーコと醸造学校の同級生だったのですが、「ただただヤンチャだった俺たちとは違い、ピエールパオロは本当に成績が良かった…。」とニーコ談(笑)。

*ブログ掲載時には完売しているワイン、商品がございます。予めご了承ください。

文:太田久人

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