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2022-10-28

ヴィナイオータかわら版 ~嶋津編 その壱(新人)~

みなさま、はじめまして。3月下旬より新卒として入社いたしました、嶋津悠里と申します。初メルマガということもあるので、まずは、簡単な自己紹介をしたいと思います。

私が大学在学中にアルバイトをしていた飲食店がナチュラルワインを出していて、ある日の営業終わりに、スタッフ向けのワインのプチ勉強会?に参加させてもらいました。
そこで飲ませてもらったワインがあまりにも美味しく、また面白く不思議だな、もっと飲んでみたいなと思ってから、気がつけば毎日ワインが傍らにある生活になりました。
ワインを飲み始めてからは、飲み手として機会も増えましたし、自分でも、実際にお客様に出す機会、イベントを手伝わせていただく機会ができ始めました。
そうした中で、このワイン好きだなと思う瞬間に出会うことがあり、そうしたときめきを覚えるワインがヴィナイオータのものが多かったことや、
自分自身でもっとワインを知りたい気持ちが大きくなっていった時に、ヴィナイオータのホームページにて社長おーたの言葉に惹かれ、気が付いたら応募してしまっていたという次第です。

現在、受注チームにて日々、奮闘しております。至らない点ばかりではありますが、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回私が紹介したいワインは、ラ ヴィーショラチェサネーゼ デル ピーリオ ヴィチナーレ2018です。

ラ ヴィーショラは、ピエロ マッチョカとローザ アレッサンドリ夫妻によって2000年に設立されたワイナリーで、主にチェサネーゼというラツィオ州の中でもピーリオ近郊のみで栽培されている土着品種を扱います。
2004年からビオディナミ農法を実践、土壌を潰さないようにと、畑にトラクターを入れるのは収穫後に緑肥を鋤き込むための1回のみで、ビオディナミ調剤やボルドー液の散布は全て手作業(タンクを背負うタイプの噴霧器)で行います。
いくつかの小さな区画からなる彼らの畑は、その区画ごとにワインを仕込み、セラーでも畑同様の哲学が貫かれており、セメントタンクで温度管理も行わず野生酵母による醗酵を行い、ノンフィルターでボトリングしています。
そんな彼らの造るワインの一つがヴィチナーレです。ヴィチナーレは、「近隣の」というその意味の通り、近隣の信頼のおける農家から買い付けたチェサネーゼで造っているワインになります。
ラ ヴィーショラのエチケットは、硬派すぎるわけではなく、オシャレでもない、素朴で、少し地味な印象がありますが、どことなく親しみやすさを感じます。
それは、エチケットだけにとどまらず、彼らのワイン自体にも素朴さ親しみやすさがはっきりと表れていると思います。

今回おすすめしたいヴィチナーレ2018は開けたてから、びっくりするくらい香りが開いています。
梅や杏のジャムのような甘酸っぱく、木の温もりを思わせる香りで、味わいにも梅や杏のようなぎゅっとした果実感に程よい酸、どこか田舎のネッビオーロのワインのようなニュアンス。
抜栓して数日経つと、香りは少しスパイシーで、味わいは乾いた果実感のニュアンスが出てきて、開けたてよりもさらに落ち着きを感じます。
少しずつ変化が出てきて、わくわくしますが、やはり思うことは、抜栓直後も、日が経ってからも、気持ちが落ち着くといいますか、ほっと息をさせてくれるような、安堵を覚えるワインだなと思います。
威厳があるワインも、イケイケなワインも大好きですが、やはり、ラ ヴィーショラの力が抜けるようなワインは毎日飲み続けたいなと思います。
気取らない、飾らない、素朴であり、常に寄り添うような優しさがある、本当にエチケットのままのワインだなと感じます。

ぜひ、一度お手に取って、感じてみてくださいませ!

 

≪嶋津の飲んでもらいたいワイン紹介≫
銘柄:Cesanese del Piglio Vicinale2018 / チェサネーゼ デル ピーリオ ヴィチナーレ2018
造り手:La Visciola/ラ ヴィーショラ
地域:伊ラツィオ州
ブドウ:チェサネーゼ
希望小売価格(税抜) :3,800円

 

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