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2022-02-22

造り手紹介 Il Moralizzatore / イル モラリッザトーレ

造り手:Il Moralizzatore / イル モラリッザトーレ
人:Enrico Frisone, Andrea Dalla Grana / エンリコ フリソーネ、アンドレア ダッラ グラーナ
産地(州):ヴェネト
ワイン:Vespaio, Brespa, Cabaret Rose, Cabernere, Cabernere, Groppero, Cabaret Sauvignon
所在地:Via Ospitale 83 – 35010 Carmignano di Brenta | PD – ITALIA<map
Web:http://www.ilmoralizzatore.it/

ヴェネツィアから北西に65km、ガンベッラーラから北東に50km、カルミニャーノ ディ ブレンタで、2010年に始められたイル モラリッザトーレ。

紀元前2世紀頃には人が住んでいたことが分かっている要塞都市チッタデッラ出身の幼馴染、獣医師のエンリコ フリソーネ(1978年生)と、薬剤師のアンドレア ダッラ グラーナ(1977年生)は、若い時からワインに強い関心を持っており、21歳の頃(1999年)、ラ ビアンカーラのセラーを訪問しアンジョリーノが造る、今までのワインと全く違った味わいに出会ったことが大きなきっかけとなり、自然なアプローチで造られたワインに傾倒していくことになります。

イタリアの様々なワイナリーを訪問し、沢山のプロダクトを飲み生産者の想いを知っていくうちに、好奇心は自分たちのワインを造ることへの欲求へと変わり、10年後にとうとう畑を借りることになります。そして、それぞれの前職で化学的な薬剤の可能性と限界について触れてきた経験から、土壌とブドウの特性を尊重しそれらが本来持っている力を最大限に活かすことで、味わいとしてワインに写し込まれると考え、ヴィチェンツァ北部の山脈の麓の2つの区画でビオディナミ農法を実践。ブレガンツァの東、平野部と広陵部の境にあるマゾン ヴィチェンティーノの1.5ヘクタールの畑でカベルネ ソーヴィニョンを、ブレガンツァの北、広陵部にあるファーラ ヴィチェンティーノの1.5ヘクタールの畑で白ブドウとカベルネーレ用の黒ブドウを栽培しています。

2つの畑は火山岩とトーゴと呼ばれる玄武岩で構成された土壌であり、地品種だけでなく、国際的な品種を栽培した場合にも質の高いブドウが収穫されることが多くの研究から分かっている場所にあります。ワイナリーでも畑同様の哲学から、除梗から選別まで全て手作業、野生酵母での醗酵を行い、プロセスを出来る限り少なくし、機械による濾過は行わず、静置による澱引きを行っています。

Il Moralizzatoreは「道徳を説く人」という意味で、アンジョリーノが「早く自分たちのワインを造れ!」と言って貸してくれた剪定道具に付けた名前で、自分たちに拍車をかけるきっかけとなった道具の名前で2人とも気に入っていたので、ワイナリー名に改めて付け直されました。

 

<ワインラインナップ>

●Vespaio(ヴェスパイオ)
品種:ヴェスパイオーラ55%、フリウラーノ45%

2015年まではヴェスパイオーラ100%でヴェスパイオを、そしてフリウラーノでフリウリーというワインを造っていたが、2016年から合併統合しヴェスパイオに。(ヴェスパイオーラ55%、フリウラーノ45%)数時間スキンコンタクトさせた後に圧搾、ステンレスタンクで醗酵を行い、春先に冷凍保存しておいたモストを添加しボトリング、瓶内2次醗酵を促したワイン。

 

 

 

●Brespa(ブレスパ)
品種:ヴェスパイオーラ

高樹齢の区画のヴェスパイオーラを手除梗し、3~4日間の醸し醗酵を施したワイン。

 

 

 

●Cabaret Rose(カバレ ロゼ)
品種:カベルネ ソーヴィニョン

圧搾したカベルネソーヴィニョンのモストを皮と醸すことなく醗酵させ、冷凍モストで2次醗酵を促したロゼ フリッザンテ。1本1本手作業でデゴルジュマンを行う。

 

 

 

●Cabernere(カベルネーレ)
品種:カベルネ ソーヴィニョン70%、メルロー20%、ピノ ネーロ10%

ワイナリーの導入としての造られている赤ワインがカベルネーレ。マゾン ヴィチェンティーノのカベルネ ソーヴィニョンを主体に、ファーラ ヴィチェンティーノで収穫されたメルローとピノ ネーロをブレンドしたワイン。ステンレスタンクにてマセレーションとアルコール醗酵を行い、圧搾後ステンレスタンクに戻し約1年間熟成を行う。

 

 

 

●Groppero(グロッペーロ)
品種:グロッペッロ

ブドウの粒と粒がみっちりとくっ付いた非常にコンパクトな房を生らす、グロッペッロの古樹が植わる小さな区画から造るワイン。グロッペッロは、彼らの畑があるブレガンツェのような湿気があるゾーンでは重要となる、比較的病気耐性を持つ土着品種。

 

 

 

●Cabaret Sauvignon(カバレ ソーヴィニョン)
品種:カベルネ ソーヴィニョン

標高200mに位置するマゾン ヴィチェンティーノの石灰土壌の斜面で栽培されている樹齢15年のカベルネ ソーヴィニョンから造られる。手作業で除梗後、使い古しの小樽で野生酵母によるマセレーションとアルコール醗酵を行い、圧搾後使い古しの小樽に戻され醗酵の続きと熟成を行う。CabernetカベルネをCabaretカバレ(キャバレー:ダンスホールや舞台があるレストラン)と呼ぶ、この2人独特の遊び心を感じさせるワイン。

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