造り手紹介 Cantina Giardino / カンティーナ ジャルディーノ
造り手:Cantina Giardino / カンティーナ ジャルディーノ
人:Antonio di Gruttola / アントニオ ディ グルットラ
Daniela De Gruttola / ダニエラ デ グルットラ
Davide De Gruttola / ダヴィデ デ グルットラ
Pasquale Giardino / パスクァーレ ジャルディーノ
Antonio Corsano / アントニオ コルサーノ
Nadia di Gruttola / ナディア ディ グルットラ
産地(州):カンパーニア
ワイン:Nude,Le Fole,Drogone,Clown Oenologue,Adam,Gaia,Paski,T’ara rà,Volpe Rosa…
所在地:via Petrara n. 21/B 83031 Ariano Irpino AV – Italia <Map>
Web:http://www.cantinagiardino.com/
後から気づいた魅力
彼らと知り合ったのは2006年のヴィッラ ファヴォリータ(アンジョリーノが主催するサロン)でした。この年、衝撃デビューを果たしたパーネヴィーノのブースの隣にいた彼ら。凄く好奇心が旺盛で、なぜか日本語の文章(ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベットを混在させて文章を構成すること)などの話をしました…。
ワインは、美味しいには美味しいと思った記憶があるのですが、彼らの赤のトップキュベ、ヌーデは木が強くてブドウの本質を見極めづらかったというのが本音でした。とはいえ、この頃からアリアーニコというブドウにそれほどの魅力&高い潜在性を感じてなかったのは、ひょっとしたらブドウそのもののせいではなく、飲んできたワインのせいなのでは?と思うようになりました。2007年、2008年にヴィッラ ファヴォリータで試飲するうちに、ようやくアリアーニコというブドウのポテンシャルにも気付かされ、2008年から取引を開始。
使命感が生まれるとき
ヴィナイオータのラインナップの中でも異色中の異色な彼ら、なんとブドウ畑を全く持たずに、借りもせずに買いブドウだけでワイナリーをスタートさせてしまうんです!
エノーロゴ(醸造家)として大手ワイナリーで働いていたアントニオ デ グルットラは、家族や友達のためのワインを買いブドウで自家醸造をしていました。その量も半端ではなく、毎年2000本程度は造っていたという話です。アントニオ達の住む、アリアーノ イルピーノという町の主要農産物は穀物とオリーヴで、ブドウ畑はあまりなかったため、30-40km離れたタウラージの生産地域の農家までブドウを買いに行っていました。
このゾーンに通い、様々な農家を訪ねていく中で、生産効率、収量などをあげるために樹齢の古いブドウ樹を抜いてしまい、新たに畑を仕立て直す農家が多いのを目の当たりにします。
農家としては収穫量で収入が決まりますから、一定の面積からできるだけ多くの量を収穫したいと考えるわけです。加えて、畑を新しく仕立て直すのに助成金も出ます。アントニオ達も彼らの気持ち、事情は十分に理解できるのです。しかし、樹齢の高い樹からは樹齢の若い樹がどう頑張っても真似できない品質の、凝縮性の高いブドウが獲れる。一度抜いてしまって、新しく作り直したブドウ畑が再び高樹齢と呼べるようになるまでには、当然のことながら何十年という時間が必要です。
生きる文化遺産を守るため
そんな生きる文化遺産とも言える高樹齢ブドウ樹を、その重要性に気付いている俺たちが守らないでどうする!守るためにはどうすることができるか?それは農家から、高樹齢の樹から獲れるブドウを付加価値(重量でなく、品質にお金を払う)をつけて買うこと以外にない。それをある程度意味ある活動にするためには、自家消費用程度を造っているようでは駄目で、商品として醸し、売り、ワインの品質(=ブドウの品質)を消費者に評価してもらい、農家を勇気づけ、彼らのモティベーションとなり、噂が伝播し、結果、より多くの農家を巻き込んでいかなければならない。
というわけで、アントニオと5人の仲間が集まり、各々が投資し、ワイナリーを始めます。タウラージ生産地域は地価も高く、若い彼らには高嶺の花で、畑の購入を断念。信頼の置けるブドウ栽培農家から購入したブドウだけでワインを生産することに。
より高品質を目指す情熱
この地域の伝統的な仕立て法、ラッジエラ アヴェリッネーゼは、上から見ると樹が十字に広がるように見えるのですが、実は2本のブドウ樹を至近に植えてあり、1本の樹から┛のように2方に枝を伸ばし、もう一方を┏のように伸ばすように誘引しています。
非常に面積を必要とする仕立てなので、新たに畑を作ろうという人で、この仕立てにする人はまずいないのではないでしょうか。昔はブドウ樹の下は下で野菜畑として利用していたのだと思います。
アントニオ達はそんな高樹齢の畑を守るために、市場価格より遥かに高い金額で農家からブドウを買い上げます。取引する農家は当然のことながら、もともと自然環境にリスペクトを払った農業を行っていたところばかりなのですが、そんな彼らに草生栽培や無肥料での栽培など、さらに踏み込んだ農法を依頼し、より高品質のブドウを生産してもらっています。
農家が変わり幸せが増える
そしてこれがまた凄いのですが、それまでは生産したブドウを売っていただけの農家たちは、アントニオの醸造面、マーケティング面での援助により、自らワインを生産し、ボトリングするまでになっていて、双方にとって有効かつ建設的な関係が築かれているのです!タウラージのゾーンはかつて、大規模生産者だけがボトリングを行って(ブドウを買い上げて醸造する、もしくはワインを桶買いして)いました。
農家は大手ワイナリーと直接契約するか、仲買人にブドウを売り、自家消費用のワインだけを自ら醸造していました。その仲買人は大手ワイナリーや、ナポリなどの大都市の市場にブドウを卸していたといいます。つまり、ナポリの市場で、”ワイン用ブドウ、アリアーニコあります”みたいな感じでつい最近まで普通に売られていたんです。近年では、農家が自らボトリングを始めるようになってきていて、そのワインの品質には目覚しいものがあります。
ヴィナイオータが取り扱う、カンパーニア州の残り2軒の生産者、イル カンチェッリエレとルイージ テッチェも、アントニオの後押しでボトリングを始めた造り手になります。
アンフォラまで自作
醸造面では、アントニオの醸造家としての知的好奇心を満たすべく、様々な試みがなされています(あくまでも自然な手法で)。白ワインにも醸し醗酵(皮ごとの醗酵)を行い、キュベによっては酸化防止剤も完全無添加でボトリング、そしてアンフォラ(テラコッタの壺)での醸造!
このアンフォラ、知り合いの陶芸家と一緒に自分で作ったそうです!グルジアのあたりでは、アンフォラを地中に埋めて醸造していたのですが、この辺りでは小さめの壺を地中に埋めることなく醸造していたそうです。彼らの場合は、除梗して軽く潰したブドウをアンフォラに入れ、蜜蝋で封をして6ヶ月放置、圧搾し、大瓶でしばらく寝かせてからボトリングする手法を採用しています。
さらなる発展を目指す畑
恐らく年間10,000本程度は生産しているのだと思うのですが、それだけでは生活できないと彼らは言います。買いブドウで、なおかつそれに高額のお金を支払っているため、本来もう少し価格の設定を高くしなければいけないのですが、それではますます訴求力に欠けてしまい、伝統(畑)を守るという本来の目的を最小限でしか実現できない。なので、利益はあまり取らずに、その利益もワイナリーの投資に充て、そして生活のベースを得るために、アントニオは化学の非常勤教師をし、ワイナリーの投資者でもある彼の奥さんダニエラと彼女の弟は親戚の営むガソリンスタンドで働いたりしています。
彼らの農家をフォローしようとする活動は本当に素晴らしいし、ワインも個性的(そしてラベルも)で、凄く美味しい、だけど心を揺さぶるものに欠ける気がしていて、それが何なのか薄々気が付いていました。そんな時に彼らから素敵なニュースが。ついに5ヘクタールの畑を買い、その中にはなんと樹齢100年の樹の植わっている区画もあるとのこと!
僕が全幅の信頼を置く造り手の多くが、良いワインを造るための仕事の8-9割は畑で完結していると言います。つまりセラーでできること、やるべきことは、畑に比べると極僅か。だとするならば、買いブドウ(もちろん品質の良いものではありますが)であそこまでの品質を実現できるアントニオ達が、自らブドウを育て、魂をブドウに込めることができたら、どれほど凄いことになるか!考えるだけでわくわくしてきます!
【新入荷】2023年9月その4(Il Colle,Cantina Giardino,Cristiano Guttarolo,Francesco Brezza,De Bartoli)
(新)造り手紹介 Cantina Giardino / カンティーナ ジャルディーノ
ヴィナイオッティマーナ2022【造り手セミナー】クリスティアーノ グッタローロ
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【新入荷】2021年6月その1(Tropfltalhof,Daniele Piccinin,Cantina Giardino,Il Censo,De Bartoli)
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【新入荷】2019年7月 その4(La Biancara、Casa Coste Piane、Francesco Brezza、Cantina Giardino、A Maccia、Nicolini)
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『カンティーナ ジャルディーノ来日のお知らせ』最新版!!2019.05.13
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造り手紹介 カンティーナ ジャルディーノ その2(2015.1筆)
【新入荷】2014年9月その1&2(Cantina Giardino,Il Colle,Le Boncie,Trinchero)
【新入荷】2014年1月 その2 (Le Boncie,Santa Maria,Cantina Giardino)
【新入荷】2013年5月 (Radikon、Rogaska、Vodopivec、Pacina、Cantina Giardino)
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ヴィナイオータかわら版 ~工藤編 その壱~
メルマガをご覧の皆様、はじめまして!今年3月に入社致しました「だだ商店だだ食堂」地下セラー担当の工藤礼士と申します。 初めましてということで、自己紹介の後に、工藤おすすめのワインをご紹介させていただきます! 山形県三川町出身。山々に囲まれた広い庄内平野で育ち、近くに海、山、川、田んぼと自然に恵まれた ... 続きを読む
【新入荷】2023年9月その4(Il Colle,Cantina Giardino,Cristiano Guttarolo,Francesco Brezza,De Bartoli)
「締め切りも翌日に迫っているし、そろそろメルマガでも書き始めちゃおっかなぁ。」などと思い始めたとある日の昼下がり、だだ商店だと勘違いしてオータ自宅に入ってこようとする女性2人組が…。「だだ商店ですよね?でしたら、隣の建物ですよ。」と声をかけると、「じゃあここがオータさんのご自宅なんですね…。」と一人 ... 続きを読む
(新)造り手紹介 Cantina Giardino / カンティーナ ジャルディーノ
造り手:Cantina Giardino / カンティーナ ジャルディーノ 人:Antonio di Gruttola / アントニオ ディ グルットラ Daniela De Gruttola / ダニエラ デ グルットラ Davide De Gruttola / ダヴィデ デ グルットラ Pasq ... 続きを読む
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①セミナー動画 (質問コーナー|3:18~) プーリア州からクリスティアーノ グッタローロさん。パートナーのフラヴィアさんと一緒に来日です。オッティマーナは初参加。確たる個性が備わっていてもっと注目されて良い!byオータ という造り手さんです! ②造り手紹介 (00:40~) クリスティアーノ グ ... 続きを読む
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①セミナー動画 (質問コーナー|6:00~) ヴィナイオッティマーナ2022 P3 DAY1に行われたセミナーの様子です。カンパーニア州からカンティーナ ジャルディーノのアントニオと奥様のダニエラが答えてくれました。日本には2019年5月以来、5回目の来日。イスタンブールから前日着いて、オッティ ... 続きを読む
【新入荷】2023年4月その1(Pacina,Montesecondo,Monastero di Vitorchiano,Monte Maletto,Stefano Legnani,Daniele Portinari,Paolo Bea,Cantina Giardino)
薪の準備、竹の間伐、もみ殻燻炭や竹炭作りなど・・・冬の間にやっておいた方が楽な仕事や、自身のワインの整理など(なにしろ膨大なもので・・・)、オッティマーナがあったことで3ヶ月以上もの間完全放置してしまっていた案件を少しずつ片付けているオータです。 つい先日、焚き付け用の杉の枝葉を拾いに林に分け入ると ... 続きを読む
【新入荷】2023年2月その2(Cantina Giardino)
瞬間瞬間があまりにも濃すぎて、1週間前にどこで何をしていたのかを思い出すのにも苦労している昨今のオータ・・・。初めてヴィナイオッティマーナを開催した11年前にも思ったことなのですが、“お客さんとそのお客さんを迎える側の人”ですとか、“造り手と飲み手”など、互いの立場に関係なくリスペクトし合い、感謝し ... 続きを読む
【新入荷】2022年8月その1(Cantina Giardino,Possa,L’Acino,Longariva,Pacina,La Calabretta,De Fermo,Francesco Brezza)
まずはカンティーナ ジャルディーノ!2020ヴィンテージの白&ロザート(の一部…)と、カンティヨンとのコラボ企画ビール、そして現在販売中のヴィンテージが終売間近という事で新ヴィンテージを投入する赤が2つあります。詳細は下記の通りです。 ●フラ2020:ファランギーナで造 ... 続きを読む
【新入荷】2022年6月その1(Davide Spillare,Maison Maurice Cretaz,Le Boncie,De Fermo,Nicolini,La Calabretta,Stefano Legnani,Stefano Berti,Cantina Giardino,De Bartoli,La Visciola)
竹林と戯れている時間が長いからか、生傷が絶えないオータです。さすがにチェーンソーを使う時には、細心の注意を払うのですが、のこぎりや鉈を使う際には、やや気が緩むというのと、少々無理な体勢からでも技を仕掛けてしまうことがあり、その代償を払うこともしばしば…。 そんな状況の中作業を進めていたゴールデ ... 続きを読む
【新入荷】2022年5月その1(Casa Coste Piane,Fonterenza,Radikon,Gravner,Il Cavallino,Ezio Cerruti,Nicolini,Bressan,Cantina Giardino,Le Boncie,Arianna Occhipinti,La Calabretta,De Fermo,Lasserra)
先日、取引先の酒販店さまが弊社ワインの試飲会を企画してくださったので、福岡に行ってきました。まだ正当な評価を得られていない造り手のワインばかりのマニアックな試飲会だったのですが、沢山の方にお越しいただきました。自社企画の試飲会をほとんど全くやらないことで悪名高いヴィナイオータですが、ゾーンや造り手を ... 続きを読む
【新入荷】2022年3月その1(A Maccia,Alberto Anguissola,Borgatta,Casa Coste Piane,Il Colle,Cantina Giardino,De bartoli)
来シーズン用の薪の準備、燻炭&竹炭づくりなど、この季節にやっておきたい仕事に一切着手することができず、心ばかりが急いてしまっている昨今のオータです。 ありがたいことに、最近はヴィナイオータ&だだ商店だだ食堂に見学に来てくださるお客様も多く、その方たちと楽しく談笑しながらワインをいろいろ飲んじゃ ... 続きを読む
【新入荷】2021年12月その1(La Castellada,Cantina Giardino,Cascina Roccalini,La Biancara,La Visciola,Nicolini)
●ロッソ デッラ カステッラーダ2010年:肉感的な2009年と比べるとスレンダー体型と言えるかもしれませんが、ひたすらエレガントですし、もうすでに抜群の表現力が…。知らぬ間に200本ほど売れておりまして、残り600本ほどとなっております…。 ●レ フォーレ2018年:昨今のカ ... 続きを読む
ヴィナイオータ かわら版 ~森田編 その一~
皆さん、はじめまして。今年2月に入社した、森田と申します。普段は倉庫内にて出荷業務をはじめとする商品管理を担当しております。皆さまに、早く安全に気持ちの良い納品ができるよう心がけています。どうぞよろしくお願いいたします。 かわら版登場が初めてということと皆さまと直接お会いする機会が少ないことか ... 続きを読む
【新入荷】2021年9月その3(Cantina Giardino,Il Moralizzatore,Pierpaolo Pecorari)
おニューのパソコンがいろいろ速すぎてびっくりしているオータです(今まで使っていたのが異様に遅かったという噂も…)。購入してから3か月以上経つと思うのですが、データの移行などが億劫でなかなか使い始められずにいました。データの整理や断捨離などに膨大な時間がかかってしまいましたが、おかげでかなりスッキリし ... 続きを読む
【新入荷】2021年8月その2(Radikon,Davide Spillare,De Bartoli,Ezio Cerruti,Cantina Giardino,Cantine dell’Angelo,Possa,Nicolini,Camillo Donati)
“挑戦者(?)&料理人求む!” だだ食堂のシェフが6月いっぱいで退職しちゃいまして、ディナー営業開始という次なる目標が視認できないところにまで吹き飛んでしまい、少し途方に暮れているオータです。 もともと3人だった調理スタッフが2人になったわけですから、大きな戦力ダウンではあるのですが、前 ... 続きを読む
【新入荷】2021年6月その1(Tropfltalhof,Daniele Piccinin,Cantina Giardino,Il Censo,De Bartoli)
禁酒令に戦々恐々としつつも、このピンチを千載一遇のチャンスに変えることも可能なのでは?と発想の転換を図ろうとしているオータです。誰にとっても晴れやかとは言えない昨今の社会情勢の中でも、ユーモアの精神を持つことと希望の光を探し求める努力だけは怠ってはいけないと思ってみたり…。 ともあれ、こんな風 ... 続きを読む
【新入荷】2021年3月その1 (La Biancara, Luigi Tecce, Mlecnik, Gravner, Cantina Giardino, Nicolini)
2月中に通関が切れてしまいそうなコンテナーがなんと6つもあり、資金繰り的に戦々恐々としているオータです。なにしろ各造り手へのオーダーは適当(常に多め…)ですし、各コンテナーの内容や出港のタイミングなどは、フォワーダーに完全に一任している(もちろん最終的なOKを出すのは僕なのですがR ... 続きを読む
【新入荷】2021年2月その1(Cantina Giardino, San Bartolo, Borgatta, Luigi Tecce, Il Colle, Le Boncie, Longariva)
2021年もすでに18分の1ほど終わっておりますので、かなり遅ればせにはなりますが…皆さま、明けましておめでとうございます! 本年もスタッフ一同、泥臭く&熱苦しくワイン&造り手の事をお伝えしていきたいと考えておりますので、変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします! 最近のオータはといいますと、 ... 続きを読む
【新入荷】2020年10月その2(Cantina Giardino, Luigi Tecce, Natalino del Prete, Bressan)
“おいしさ”の起源 その2 “おいしさ”は、嗜好という言葉に頼らなければならないほどに人によって差のあるものなのか。それとも、ある種の普遍性は存在するのだけど、我々自身のなんらかの感覚の欠如(身体の声に素直に耳を傾けられる能力、想像力、謙虚さなど…)によって、その核心部分にアクセス ... 続きを読む
【新入荷】2020年2月その1(Monastero di Vitorchiano、Daniele Piccinin、Il Cancelliere、Cantina Giardino、Lasserra)
最近のマイブームは?と聞かれたら、それはもう断然ゴミ拾い!と答えたいオータです。数年前まで、我が家(兼社屋)の周りは篠や葛を始めとした強力な雑草たちが猛威を振るう荒れ地だったのですが、昨今では開発が進み当時の面影はどこへやら、2年弱でかなりの数の家屋が建ち並ぶまでに。開発される前は生い茂った草木が隠 ... 続きを読む
【新入荷】2019年12月その1(Cantina Giardino、Francesco Brezza、Borgatta、De Bartoli)
オーストラリアから日本へと向かう機中にて、本文を書き始めているオータです。無骨だけど心優しい国民性と食材の豊富さ、ジメジメしていない気候などステキ要素満載で、老後の終の住処はオーストラリアが良いのではと一瞬考えてしまったほど(笑)。国土のスケールの大きさもさることながら、その気候の特殊性にはとても驚 ... 続きを読む
【新入荷】2019年7月 その4(La Biancara、Casa Coste Piane、Francesco Brezza、Cantina Giardino、A Maccia、Nicolini)
7月後半の新入荷案内いきます! 先日結婚式を挙げた、ラ ビアンカーラのアンジョリーノの次男アレッサンドロ(以下アレ)、奥さんはすでに妊娠中との事。「ラ ビアンカーラとヴィナイオータが取引を始めて20年」よりも、「(取引開始当時)12歳だったアレ少年が、32歳になり家族を持った」のほうが ... 続きを読む
【新入荷】2019年7月 その3(Cantina Giardino、Alberto Anguissola)
カンパイ!旋風を巻き起こしたカンティーナ ジャルディーノから、新しいヴィンテージのワインが入荷です!白&ロゼは2017ヴィンテージが届いたのですが、春先の遅霜と夏場の激烈な暑さでブドウの収量も激減…。どのワインも極少量の入荷となっていますので、瞬殺必至です。1年を通して太陽に恵まれなかった2 ... 続きを読む
『カンティーナ ジャルディーノ来日のお知らせ』最新版!!2019.05.13
いつもヴィナイオータのワインをご愛飲いただきましてありがとうございます。ヴィナイオータの白い悪魔こと、岸本です。いや、誰にもそんなことを言われたことはありません、すみません。明日ジャルディーノたちが日本に到着していよいよCGツアーが始まります!!!準備、、終わってません!!!わーーい!!! ... 続きを読む
『カンティーナ ジャルディーノ来日イベントのお知らせ』
ヴィナイオータの太田です!! 先日アップさせていただいた通り、カンティーナ ジャルディーノのアントニオ&ダニエラ夫妻が来日します!弊社岸本は「友人である僕たち日本人と乾杯するために来日するそうです。」と書いていましたが、これだけではなんのこっちゃ良く分かりませんよね(笑)。 ... 続きを読む
【新入荷】2019年4月 その4(Il Maiolo、Fonterenza、Cantina Giardino、Pacina)
密度もあり、テンションも高く、程良くこなれた感があるのに、なぜにこの値段????という点では、コストパフォーマンスの高いレンジも分厚い陣容のヴィナイオータの中でも異彩を放ちすぎている、エミーリアロマーニャのイル マイオーロから2004年,2005年,2006年のワインが再々入荷です! 今回 ... 続きを読む
【新入荷】2019年3月 その3(Alberto Anguissola、Il Moralizzatore、Cantina Giardino、Pacina、Il Censo、Lasserra、Forsoni)
先日、弊社スタッフを連れて現地9泊の弾丸イタリアツアーに行ってきました。行き先をエミーリアロマーニャ、リグーリア、ヴェネトと3州のみに絞ったのですが、それでも訪問先は最終的に計19カ所、帰国当日にも空港に向かう途中で2軒ほど寄ったら、危うく飛行機を乗り逃しそうになりました…。 帰国後、同行した ... 続きを読む
【新入荷】2018年6月 その1(Cantina Giardino、Sabadi)
6月最初の新入荷案内です! 生産本数が3万本程度なのにもかかわらず、20種類くらいのワインを造るうえに、最近は3リットル&5リットル瓶もリリースさせるなど、インポーター泣かせにも程がある(とはいえ、全アイテムを買っているのは世界中で弊社だけらしいですが…)、カンパーニアのカンティーナ ジャ ... 続きを読む
【新入荷】2017年11月 その1 (Cantina Giardino)
造るワインの種類が多い上に、最近では5リットル瓶まで出すなど、インポーター泣かせも甚だしいカンティーナ ジャルディーノ(以下カンジャル)から色々届いています! 紹介の前に余談を2つほど。 その1:ヴァルテッリーナのアールペーペ、ピエモンテのカーゼコリーニ、エトナのフランクコーネリッセンな ... 続きを読む
【新入荷】2017年3月 その4
パルマの鬼グルメにして、弊社のロマーノ レーヴィのグラッパの供給元でもあるオッターヴィオに日本で最も高価な(当社調べ)ツナ缶を売りつけられた際、とある造り手のワインも押し売られていました(笑)。ピアチェンツァ県の造り手で、名前をコルカニャーニといいます。 オッターヴィオの家で飲ませても ... 続きを読む
【新入荷】2016年9月 その3
すでにご存じの方も多いかと思いますが9月10日夜、スタンコ ラディコンが他界しました。晩年は癌との戦いだったのですが、弱音など一切吐かず、常に前向きに立ち向かう姿は本当にかっこよかったです。ワインの中に詰まっている、彼の魂、想い、情熱などなどに、より多くの方が触れ、感銘を受け、そしてそれらを豊かな人 ... 続きを読む
【新入荷】2016年1月その2
皆様、明けましておめでとうございます。本年も造り手の覚悟、想い、情熱が詰まったプロダクトを熱苦しくご紹介していきたいと思いますので、どうかヴィナイオータをよろしくお願いいたします! 約15000本のオータ個人所有のワインを某倉庫へ一時避難させたにも関わらず、未だ弊社倉庫は満杯、加えて某営業倉庫には ... 続きを読む
【新入荷】2015年7月その3&4(La Biancara,Il Colle,Folicello,Cantina Giardino)
皆さんは、どのようにして中~長期的予定を組まれているのでしょうか?僕の場合、目の前にある事案だけで基本手一杯で、少し先を見越してやらなければいけないことがいつも後手後手になってしまいます。ワインの仕入れも、発注してから届くまでに3か月程度かかりますし、最近では僕のイタリア旅に同行したいという ... 続きを読む
造り手からのオッティマーナ感想文 カンティーナ ジャルディーノ
カンティーナ ジャルディーノからは、写真まで貼りつけた素敵なメッセージが届いています!!写真のレイアウト等も忠実に再現しました!! では行きま~す。 カンティーナ ジャルディーノ ジャパンツアー2015 今回の旅に関してお話しするに際し少々前置きを。 ワイナリーとしての私たち ... 続きを読む
造り手紹介 カンティーナ ジャルディーノ その2(2015.1筆)
カンパーニア州のカンティーナ ジャルディーノ行きます!! チーム カンティーナ ジャルディーノ!この6人が共同出資して始まったワイナリーです。 今回は、出資者6人のうち、なんと5人が来日です!!発足して以来、メンバー全員で旅をしたことは今まで一回もなく、今回のほぼ全員での来日は、ボー ... 続きを読む
【新入荷】2014年12月その4 & 2015年1月その1(La Visciola,La Calabretta,Frnk Cornelissen,Case Corini,Cantina Girdino)
2012年 カーゼコリーニの収穫にて 本年も大変お世話になりました。 弊社の規模を考えたら、去年もなかなかに忙しかったのですが、今年のスタッフ全員の追い込まれぶりと言ったら尋常ではなく…1日の出荷量が200ケース(2400本!)を超える日が続くとか、1年でヴィトフスカが6000本以上 ... 続きを読む
【新入荷】2014年9月その1&2(Cantina Giardino,Il Colle,Le Boncie,Trinchero)
カンティーナ ジャルディーノのアントニオと奥さんのダニエラ 今年は、ほぼ全イタリア的に雨の多い年で、今夏も気温の高い日があまりなかったようで、収量的にもブドウの品質的にも難しい年になりそうです。ヴェネト州は雹害も激しく、弊社の造り手ですと、ダヴィデ スピッラレとラ ビアンカーラは甚大な被害 ... 続きを読む
【新入荷】2014年1月 その2 (Le Boncie,Santa Maria,Cantina Giardino)
1月の新入荷、その2です。 この前飲ませてもらったレ トラーメの2000年、えげつないくらい美味しかったなぁ…。 ここまでストイックでシャイな、だけど一度胸襟を開いた時に見せる凄味たるや他の追従を許さないキャンティはそうないと思います! そんなレ ボンチエからはセカンドラインの5(チンクエ ... 続きを読む
【新入荷】2013年5月 (Radikon、Rogaska、Vodopivec、Pacina、Cantina Giardino)
日頃より格別のご愛顧をいただきありがとうございます。 この文章を書いているのが4/10、明日の今頃はイタリア行きの機上の人なオータです。 この時期にあるヴィニータリーを始めとするワインサロンに2年連続で行かなかったわけですが、Facebookなどにみんなの楽しげな写真がアップされているのを見 ... 続きを読む
【新入荷】2012年7月その2(Panevino、La Collina、PaoloBea、Cantina Giardino、La Calabretta)
パオロ ベアから久々の入荷です!! 02以降本当に素敵なワインとなったサンタ キアーラですが、今回入荷の07はヴィンテージの力も加わり、最高傑作と言って良いワインに仕上がっています。濃いのに飲み進む、非常に危険なワインです! シャルドネやソーヴィニョンなどを使用し、造り手のウィットや感性に重 ... 続きを読む
【新入荷】2011年8月その1(Daniele Piccinin、Longariva、Pacina、Cantina Giardino)
8月の新入荷ワインもかなり素敵なことになっています!! 2006年の初ヴィンテージから3年で師匠アンジョリーノのライバルにまでのし上がったといっても過言ではないダニエーレ ピッチニンの2009ヴィンテージのワインが4種類入荷します! ビアンコ、ロッソ デイ ムーニは十分な量(サッサイアのよう ... 続きを読む