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2015-04-13

【新入荷】2015年4月その3&4(Daniele Piccinin,La Calabretta,Canonica)


カノーニカのジャンニと奥さんのエレナ、愛娘のマリーア

2週間後にイタリア出張が控えているので、前倒し的に仕事を片付け始めたオータです。今回は、僕史上最長の34泊、北はフランスから南はシチリアまで、取引のある造り手の8割強を訪ねる旅になる予定で、肉体的&精神的体力の限界に挑戦してきます!!胃と肝臓に関しては、比較的心配ないのですが、腹回りの成長だけが少々怖いです…。
それでは4月の新入荷第3弾です!!!白ワインの枯渇ぶりが深刻過ぎるヴィナイオータにとって救世主的なワインが届いていますよ!!
ダニエレ君こと、ダニエーレ ピッチニンの2013年ヴィンテージを正式にリリースします!彼のワインを数年来飲んでくださっている方から、近年のモンテマーグロの色が薄くなっていることに関して、なぜなのかと質問を受けることがあります。以前は醸し醗酵をやっていて、今はやめたのか?と聞かれたりもするのですが、ダニエーレは基本モストだけで醗酵を行います(2011の“皮ごと醸し仕込み”は例外)。ドゥレッラというブドウは、物凄い酸味とタンニンを持ち合わせているのですが、色的には褐変しやすい品種。あくまでもナチュラルな手法を採用しつつ、ヴィンテージが許せば酸化防止剤さえも添加せずに、でも色調的には“変”と思われない程度でボトリングしたいと考えていたダニエーレ、大きなところで2点を改良します。1点目は、ステンレスの醗酵槽から樽に移しかえる時に、空気に触れないようしたこと、2点目は、それまでは小さな樽(より空気との接触面がある状態になる)を使用し、度々バトナージュ(下に沈んでいる澱を撹拌する作業)していたのを、大樽に切り替え、バトナージュを一切しないことに。
逆にですが、ブドウ(ドゥレッラ)の熟度に関してはロレンツォ コリーノに倣い、今まで以上にひっぱるようになりました。私見ですが、モンテマーグロとビアンコ デイ ムーニの味わいの開き具合には、かなり差が開いたような気がしています。というわけで、取り急ぎはビアンコを飲むようにして、モンテマーグロの存在はしばらく忘れてください(笑)。この夏を過ぎただけでも劇的に変わると思いますよ。
2013年のピノ ネーロは、ダニエーレ的に納得できるものではなく、ロッソ デイ ムーニにブレンドされてしまっています。このロッソ、現段階では若干還元しています。数時間前に抜栓するか、デカンタージュなりで空気に触れさせてあげてください。ビアンコ、ロッソ、モンテマーグロ、それぞれ3600、3200、840本の入荷です。モンテマーグロですが、限定とはしませんが、一瞬で終わってしまうと思われます。ビアンコもまとまった数ではありますが、なにせ白ワイン飢饉のヴィナイオータですので、1~2か月持つか持たないかといった感じかと…お気を付けください!!!

シチリアのラ カラブレッタからは、カラカラ ビアンコ(09)と、ロザート13ピノ ネーロ12が再入荷、元エトナ ロッソは、名前をヴィーニェ ヴェッキエと改めまして、新ヴィンテージの2004が、そしてそしてカラブレッタ作のヴィナイオータ オリジナル ラベル第2弾、ユヅキ09も入ってきています!!カラカラ ビアンコは、一応1800本入ってきているのですが、これまた一瞬でなくなってしまうと思います。ヴィーニェ ヴェッキエは、2400本のオーダーを入れたところ、先方の都合で、ひと大樽分3300本が送られてきました(笑)。樽で10年寝かせたワインが、この値段というのも、破格としか言いようがないかと。そしてユヅキですが、カラブレッタが友人から借りている、半分は樹齢の若い樹、もう半分は古い樹が植わる区画のネレッロで仕込んだワインに、カラブレッタの畑のワインを若干ブレンドしたものになりまして、前回のヴィナイオータ2011同様に、「ひと樽約1450リットルで、港までの送料込で、ほにゃららユーロ!」というざっくりとした価格提示でした(笑)。コストパフォーマンスは、問題なく高いと思います。1800本の入荷です。是非!

毎年、生産量の1/3を弊社のために必ず取って置いてくれるカノーニカ、ようやく1年以内に入荷量がなくなるようになりました!バローロとしては、圧倒的なコストパフォーマンスと親しみやすさを持った彼のワインが広く飲まれるようになってとても嬉しいです!!今回は、バローロ2010バルベーラ2012が入荷です。バローロは、享楽的な09に比べると、クラシカルな味わいと言えるかもしれません。バルベーラは、例年通り300本のみの入荷ですので、限定ワインとさせていただきます。

文:太田 久人

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