【新入荷】2018年3月 その2(Massa Vecchia、L’Acino)
諸々のことが片付いてきまして、デスク周りと自宅の換気扇の大掃除にようやく取り掛かれそうな気がしているオータです。
マッサヴェッキアのバックヴィンテージは予測の範囲内ではありましたが、グラヴネルのこの反響にはオータもビビりました…。おかげさまで、現行の白1種、赤1種を除いて全て瞬殺しました!!
ロッソ ブレグ04は、お値段もお値段ですので当分切らすことはないと思うのですが、リボッラ07は3月中になくなってしまうかもしれませんので、追加注文をご検討されている方はお急ぎくださいね。
それでは3月の新入荷案内行きます!
予告通り、2か月連続でマッサ ヴェッキアです!!!
今回入荷してきた内容ですが以下の通りとなります。
ヴィータ2015:マルヴァジーア100%。マルヴァジーアというブドウの特性を掴むべく、現当主フランチェスカは色々なことにチャレンジしています。2013年はヴィンサント風に、そして太陽に恵まれなかった2014年は軽く干したブドウで辛口に…。芳醇なアロマに対して、それを支える要素(酸、タンニンなど…)に欠ける品種だとフランチェスカは考え、2015年は屋外に置いてあるセメントタンクに軽く潰したブドウを梗ごと入れて醗酵させます。しっかりと完熟した(木化した)梗を使用しているので青臭さは皆無、香り高く、それを支え切る圧倒的なタンニンがありつつも恐ろしくスムーズな飲み心地を持ったワインです。2014年に同様ヴィータという名前でリリースすることに。90本のみの入荷。
アリエント2015:ヴェルメンティーノ100%。マルヴァジーアが入っていないという事がにわかに信じられないほどにアロマティック!!!!2015-16シーズンの冬がやたら寒かったことで、アロマが醗酵中に焼けることなく残ったのかと…。今回届いたバックヴィンテージものを良い教訓とし、くれぐれもその甘いアロマに誘われてバンバン開けないようにしてくださいね!480本入荷。
バトーネ2015:900本が再入荷してきました! 自家用ワイン用にと、0.5haの高樹齢のブドウが植わる区画を借りることにします。その畑には、サンジョヴェーゼを筆頭にコロリーノ、マルヴァジーアネーラ、トレッビアーノ、マルヴァジーア、ヴェルメンティーノや地元ではフランチェーゼと呼ばれるカベルネに似た品種など様々な品種が混植していて、伝統的にはそれらを全て一緒に醸造していたそう。そんな伝統に則り、ブドウを破砕はしますが除梗することなく、全てのブドウを一緒に醗酵させたワインがこのバトーネになります…と前回書きましたが、一点忘れていたことが。このバトーネというワインには、本来だったらロザート2015となるはずだったワインもブレンドされています。フランチェスカ曰く、ロザート15は香りばかりが強調されてしまった垢抜けないものになってしまったので単独でのボトリングは断念したそう。
サンジョヴェーゼ2015:フォルナーチェと呼ばれる、標高の高い区画のサンジョヴェーゼで、通常はベラーチェにブレンドされています。2011年同様に、フォルナーチェのブドウにとって恵まれた年となった2015は単体で醸造&ボトリング。帰りの飛行機の中で書くオータの備忘録には、「2015ヴィンテージの中では一番早く飲み頃が来そう。」と。真相はいかに?390本入荷。
ラ クエルチョーラ2014:ブドウの生育期間中に日照に恵まれなかったということもあり、アルコール度数的にも例年より1.5%ほど低い仕上がりとなっているのですが、小さいなりにしっかりとした集中力のあるワインで、味わい的に物足りなさを感じることはないと思います。もしかしたら大化けするかも?630本入荷。
パッシート2015:天日干ししたアレアーティコで造るワイン。2015年は例年以上に干しを強くしたため、酵母が早々に醗酵をボイコット、アルコール度数はなんと9.57%!390本入荷。
オーリオ2016:自家用の余剰分が出た年だけリリースされるオリーヴオイルで、2016年物が届きました。「賞味期限なんか気にしないぜ!」という方だけご購入下さい(笑)。120本入荷。
自分のワイナリーよりも何よりもカラブーリアという土地にもっと光を当てたい!という郷土愛に満ちたディーノ率いるラーチノからは、3種類のワインが届いています!!
コーラ ビアンコ2016:マントニコ、グアルナッチャ ビアンカ、グレーコ ビアンコをステンレスタンクで醗酵、熟成。1200本のみの入荷ですので早期完売すると思われます…。
ジラモンド2016:ジラモンドを訳すと“世界を旅する人(モノ)”。ギリシャで生まれ、今や世界各地で栽培されているマルヴァジーアで造ったワインにディーノが与えた名前になります。ステンレスタンクで醗酵、熟成。3000本届いていますので、数か月は切らさないはずです!
アソール2016:ASORを逆から書くとROSA(ピンク)…という名前のロゼワイン。マリオッコ、グアルナッチャ ネーラ、グレーコ ネーロを圧搾し、モストだけを醗酵させたワインになります。
去年は共同出資者との間で揉めに揉め、テンションをそちらに持ってかれてしまったディーノ、その共同出資者を解雇するにあたり多額の出費を強いられたようで、現在の懐事情はお寒いはず(笑)なのですが、メールでやりとりしていても心軽やかなのが感じられて、オータ的にはとても嬉しいです。
そんな金欠状態の中でも、どんどん大樽を導入したりとすべき投資を確実に進めているのも非常に頼もしい限り。今後のラーチノのワイン、もっともっと期待していてくださいね!
文:太田久人
190 192 nuovo18.03.12
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