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2017-12-07

【新入荷】2017年11月 その2 (Il Cavallino、Canonica)

アンジョリーノの4番目のお弟子さん、サウロ マウレのイル カヴァッリーノからは、スタンダードラインの白、グランセルヴァの2014年とメルローで造られる赤、カ ロンバルダの2015年が再入荷、ドゥレッラ&ガルガーネガで造る微発泡、ズガスの2016年が入荷しております。


(左からグランセルヴァ、カ ロンバルダ、ズカス)

オッティマーナ用の造り手紹介文の中でも書こうと思っていたのですが、オータ脳内で“2014年問題”というタイトルを持つ、永久に語り継がれるであろうネタがあります。本メルマガで何回も触れていますが、2014年はシチリアやサルデーニャなど島を除くイタリア全土で太陽に恵まれない年でした。雨はそれほど多くなくても常に曇り空のところもあれば、理想的でない時期に多雨に祟られた地域もあったり、雹で壊滅的な被害を受けることころがあったりと、本当に“光”に欠ける年でした。日本同様にイタリアも南北に長い国ですので、国土全体が天候的にここまで同じような状況になること自体凄く珍しいことな気がします。太陽に恵まれなければ、ブドウ樹は糖分もフェノール類も多く生成することができませんので、いわゆる“軽い”ワインが出来あがります。多雨などの影響で例年よりも軽く仕上がったワインは、早い段階から楽しめるというのが一般論としてあると思うのですが、2014年のワインではそうじゃないものが結構散見した…そんな風にオータは思っております。まるで過度のストレスを受けて、塞ぎ込んでしまったかのような…。例えばスロヴェニアのヴァルテル ムレチニックの2005年ヴィンテージでいうと、シャルドネはリリース当初から表情を見せていたのに対して、レブーラはムッツリした佇まいだったため通常よりも2-3年遅らせてリリースされました。近隣のラディコンやカステッラーダの白も比較的早い段階から楽しめましたし…。
実際、要素が例年よりも詰まっていないからと言って、全ての軽いワインがリリース当初から開いていなければいけないわけではないわけではないですよね…僕たちヒトがそれぞれ成長成熟のスピードが違うように。

弊社のように1アイテム当たりでシャレにならない本数を買っていると、そのワインの売れ行きを観察するだけでも、味わいが開いているか否かとか還元しているか否を読み取れる時があります。味わいが閉じていたり、還元している時にはゆっくりとしか売れていなかったものが、開いたり還元が取れた時に売れ行きのスピードが“自然に”上がっていくんです。そんなダイナミックな事象を目の当たりにした時、個々人の印象、感想の総体がマーケットを形成しているのだという自明なことを思い知らされるオータです。
と話が長くなりましたが、サウロのグランセルヴァ2014も“2014年問題”の子供なのかと…。とはいえ、今や結構味が出てきておりますので是非是非飲んでみてくださいね!
サウロもオッティマーナに来ます!新しいワインもお出しする予定ですのでこちらもお楽しみに!!


(左からバローロ パイアガッロ2012、同2013、バルベーラ2015)

オッティマーナに来日しますし、前ヴィンテージも終わりかけですので、カノーニカの新ヴィンテージも出すことにします!バローロ パイアガッロは2013年が届いております。2012年がネッビオーロらしい神経を持ち合わせたワインなら、2013年はその点が少しソフトで早くから親しみやすいワインなのかと。バルベーラ2015年は例年と比べると40%減の収量だった上に、ヴィナイオッティマーナ用にも取って置かなければいけない関係で少量の販売となります。
バローロ パイアガッロ2012も残り僅かとなりました!この告知以降、一瞬でなくなることが予想されますので、お気を付けくださいませ!!
(2017年11月2日時点)

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